いろいろな理由で、搭乗したにもかかわらずマイルが加算されないことがあります。そうした場合、会員は後日、自分のページにログインして、加算手続きを行います。この手続きはもちろん British Airways Executive Club の会員でも同じ。ログインして Claim missing Avios から手続きをするわけですが、自社であるBritish Airwaysと提携航空会社ではページが異なります。提携航空会社のページは以下の通り。
気が付いている人も多いと思います。あの日本の翼、JALがありません。この一覧にない会社の場合、BAの日本支社にファックス送信、対応してもらうことになり、問題解決には期間を要することになります。
リストに出現しない oneworld パートナーは、Royal Jordanian と JAL だけ。これら2社が航空連合を脱退間近という訳ではないと思います。原因はこれら2社が、
oneworld の「共通」システムと互換性がない処理を行っている
ことでしょう。
Royal Jordanian も JAL もシステムに関して、
古い、出来損ない、使い勝手が悪い
という声が時々聞かれます。この分野では、JALは oneworldの中でワーストを争っています。oneworldお墨付きの落第生というところ。
JALはシステムのプラットフォームを Amadeus に変えましたが、oneworld 他社会員の登録ではゴタゴタしていました。例えば国内線の利用。マイレージ登録はほぼ間違いなく行われても、搭乗券にステータスが未反映ということが頻繁に起きました。最近このステータス未反映問題は解決したようですが、システム全体のすり合わせはまだまだのようです。
Amadeus を導入したのは2017年ですが、まだまだ合格点をもらえるには至っていないようです。そこまで oneworld と共通化する気がないのかもしれません。
しかし利用者の視点からも、JALのサイトは珍しいぐらい出来の悪いインターフェイスです。このサイトを利用して、国内線を予約、支払いを次の日に行うという作業を行ったとします。この人が JAL Mileage Bank の非会員で、初めてこのサイトを利用したのなら、途方に暮れるのではないでしょうか。また欠航が原因で予約した便を変更しなくてはならない場合、非会員はその便のみの変更をオンラインで完結できないようです。かなり欠陥の多いシステムだという印象を持っています。インターフェイスの面でも周回遅れです。
昔々、能力的にインターネットが使える人と、使えない人の差が話題に上がるような頃のことです。非常によくできたサイトとして JAL のサイトはしばしば取り上げられました。今では想像もつかない日々ですね。JALはその時のフレームワークをひきずっており、それが周回遅れの原因という気がします。
成功体験が発展を阻害する例なのかもしれません。
多様な顧客に多様なサービスを展開する会社にとって、ITの遅れは致命的。カレーの新製品を考えたり、ラーメンの提携先を探すのも良いのですが、やることは他にあるでしょうと誰しも思うところ。Skytraxに5つ星をもらい、サービスでは世界のトップグループなんて意識も生まれてきているようですが、大胆に改革を行って、遅れを取り戻さないと10年後に会社はまた破綻なんてことも考えられます。