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コンコルドルームカードは流れ作業で発送?

ブリティッシュエアウェイズの Executive Club の最高 tier は、一応ゴールドとなっています。一年間に tier points を1,500 積算、BA便に4搭乗すればゴールド会員を更新できます。(新規も同じ条件。)

 しかし会員がそこで BA の搭乗を中止、その後はスカイマイルマイレージプラスに浮気では困ります。そこで BA はさらに獲得される tier points に応じて、資格や特典を上積みします。カード発行を伴う段階では、何かと違いが感じられるはずです。個人ページに電子クーポンが一行加わるのとは、全然印象が違います。そんな工夫で、お得意様を離さないのですね。

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tier points が 3,000 を越えると、Gold Guest List 会員が更新できます。(新規は 5,000 必要。) GGL 会員になるとかなり特典が加わりますが、カードもほんの少し違います。当然、新カードが発行されます。そして tier points が 5,000 を越えると、Concorde Room カードが発行されます。このカードは、

 

London Heathrow Terminal 5

New York JFK Terminal 7

 

の Concorde Room へのアクセスを可能にします。もちろん(そのターミナルから)BA 便で出発する場合にだけ利用でき、キャビンクラスは問いません。また同じ日に BA 便で出発する人を一人招待できます。これも上積み特典だと理解されています。カードの有効期限は、次年度の会員資格の終了日。

 

要求される tier points の多さから、Concorde Room カードを更新する時には、GGL会員資格も更新できています。

 

会員カードは更新の場合、会員年度切替え時に送られてきます。一方で Concorde Room Card は、tier points が 5,000を超えた時点で、カード印刷、梱包、郵送の一連のプロセスが機械的に開始するようです。個人アカウントが条件に達した日から、7日後にカードが届きます。(東京の場合)

 しばらくの間、この上積み特典のカードの期限は、会員カードの期限より1年長くなります。これがちぐはぐな感じを与えます。

 

さて今年は tier points 5,000 超えが怪しくなった頃から、毎日ログイン。超えた日をしっかり捉え、到着日を予想して待っていたのですが、まさにその予定日に郵便が届きました。そっけない封筒です。

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中には、送り状と紙のカードホルダー、カードしか入っていません。BAはプレスティージャスだと書いていますが、お届け物はいたってシンプル。

 ただし100周年記念カードは、永久保存版ですね。

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ふとカードの裏を見ると、今年までは無かった注意書きが加わっています。

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つまりシンガポールとドバイの The Bar や、サンフランシスコのファーストダイニングは、このカードの資格では入室できません。それが明記されたことになります。以前はファーストクラスにだけ用意された空間も使えたのですが、混雑してしまって本来の客が使えない事態になり、ダメになったようです。何だかんだ言って、このカードを持つ人は大勢いるということを示唆します。

 余談ですが、シンガポールチャンギ空港では Qantas が11月にファーストクラスラウンジをオープンする予定です。エメラルド会員の資格でも入室できるようです。

Qantas First Class Lounge Singapore: Photo Tour & First Impressions - Executive Traveller

なかなか期待できそうで、隣にある BA ラウンジを使っていた GGL 会員も、11月からは Qantas ラウンジを使うことが多くなりそうです。

 

さてLHRJFK にある本来の The Concorde Rooms。ワンワールドの「空港ラウンジ案内」では、利用者の欄に First Class としか表示されなくなりました。

 

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ゴールド会員やエメラルド会員の資格で入ろうとする(主に米国人)客を追っ払うのに疲れたのでしょうか。確かにいつ行ってもその光景を見かけます。粘る人もいて、受付嬢 (50代の方が多いようです) は一仕事。Concorde Room も含めてラウンジなんて、そこまで無理して入ることはない気がしますが、英語文化圏ではメンバーシップとリンクする排他空間をありがたがる人が多いのでしょう。中にはダメ元でチャレンジしているように見える者さえいます。

 ウェブ上のラウンジ案内ではファーストクラス対象と告知し、Concorde Room カードを持つ人(と Premier 会員)にのみ、「あなたは、入ることができますよ。」と通知することにしたと思われます。

    JALだったらイラスト付きの入室条件を入口付近に掲示、非資格者を追っ払う工夫をしそうですが、そうしないのはお国柄ですね。彼らの社会では、そんなことをしたら無粋に見え、ブランド価値を損ないそうです。

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さて2021年 2月まで17か月もの間 Concorde Room が使い放題。と言っても、そこへ行かない限り何の意味もないカードです。そしてそこは東京から 10,000 km も離れています。

 海外のマイレージプログラムを利用する場合、会員としては少数派になるため、抜け穴的なメリットがいろいろと享受できることがあります。その一方で、地理的なデメリットが出やすいのは理の当然。東アジアの会員にとって Concorde Room カードが使いにくいのは、このデメリットの良い例です。