「コロナウイルスに感染しているのではないか」、「新型肺炎ではないか」という相談が非常に増えているそうです。保健所にお勤めの方も大変です。
「自分も新型コロナではないか…」電話相談が急増 新幹線の車内では“8-9割位の人がマスク” | 東海テレビNEWS
ある病気に罹患した証拠に乏しいのにそう思い込む精神症状を hypocondrie(この概念、日本で話題にしたことがなく、日本語で何と言うのか知りません。ありがち?)と言いますが、多数の軽症 hypocondriaques(その患者。保健所へ相談する程度ではそういう診断は下されないでしょう。)が発生するのも、新感染症ならではの現象。欧米で見られるアジア系に対する過剰反応などと共に立派なパニックです。
社会のパニックを抑え込むのは、各国政府や WHO の重要な仕事。先進国では今回の流行でも、抑えこみに失敗したようです。
公式には世界で2番目に感染者が多い日本。感染経路が特定できない例が出てくるようでは、立派な感染流行地になりましょうか。日本から外国への渡航が困難になることを恐れます。
BAからのお届け物
暗い未来ばかり心配しても仕方ありません。マイレージ会員ならば、少し元気を与えてくれるはずの郵便。新しい会員証です。
質素な封筒は相変わらず。日系と違って、会員の更新に「何たらセレクション」のような記念品はついてきません。あれはあれで日本らしくて良いと思いますが、ガラクタが増えやすいという欠点もあります。
ユーラシア大陸の反対側では、挨拶に贈り物を添える文化は「無くはないけれど非常に地味」です。
中身は有効期限が1年更新された会員証、ゴールデンチケット2枚、昨年と同じ荷物タグ2枚です。ゴールデンチケットはデザインが一新しました。
Executive Clubでは、昨年のBA100周年を記念して100と入った会員証を発行していました。ところが2019年2月には、通常カードしかなかった模様。今年の2月は101周年ですから、100の文字は入りません。この結果、上級会員を継続しているのにもかかわらず、100周年記念の会員証はもらい損ねることになりました。
他の人はもらっており、客観的に見て自分も同じ立場なのにもらえないという場合、どんな些細なモノでも航空会社に抗議する客が出ます。しかし BA は日系とは異なり、「特別に」再発行とはならないでしょう。
一方でゴールデンチケットは100周年記念版です。昨年刷ったコピーが余ったのでしょう。(ウェブで知っている)100周年記念の会員証の存在にこの事実を合わせて、「俺も100年記念の会員証が欲しいのに、どうしてくれなかったんだ」とわめく会員が増えそうです。誰だって会員証が特別バージョンである方が嬉しいに決まっています。余ったコピーで節約を考えたのでしょうが、会員のねだり根性を刺激しそうです。
アメリカ西海岸を拠点とするアラスカ航空は、2021年夏には oneworld に加盟すると発表しました。
oneworld には、今年 4月 1日に Royal Air Maroc が加盟します。一方、LATAM は今年 5月 1日に脱退します。アラスカ及び西海岸、北アフリカの路線網が充実し、南米は弱くなる oneworld。個人的にはそれほど足を踏み入れない土地ばかりですが、南米よりは西海岸やアフリカの方が可能性があります。oneworldの使い勝手が良くなることは歓迎です。
アラスカ航空は、日本の陸マイラーに人気の航空会社。もちろん会員プログラムのMileage Plan が彼らの好みに合うからです。アメリカでは oneworld 加盟に際して、アラスカ航空の Mileage Plan に調整が入ると考える人が多いようです。当然のことながら、ほぼみんな Mileage Plan の特長が失われると予想します。消滅が危惧される長所は、
・マイルに米国の3大手が支払金額制を導入しているのに対し、いまだに距離制。
・上級会員制度にも支払金額が要件になる3大手に対し、いまだに条件はマイルだけ。
・提携航空会社の特典航空券のルーティングでは極めて寛容。
・特典航空券に必要なマイルが少ない。
というところです。最後の2つの特徴が陸マイラー諸氏の関心事。心配の種は尽きないことと拝察いたします。
BAの会員レベルは oneworld路線網の変化には関係しても、Mileage Plan で予想される調整にはほとんど関係ありません。個人的にはどこ吹く風。それでも個性が失われることは残念です。アラスカ航空には、加盟後も今のままで頑張ってもらいたいものです。