PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

コロナウイルス番付の変動

JALマイレージバンクの最上級会員の牡蠣フライさんは、はてなにブログを開設されていますが、何と私めの記事を元にパロディを創作されたようです。

JLからの宅配=季節の挨拶 - kakifly100mのブログ

FFP会員にとって安定した記事ネタ、新会員カードの到着がテーマです。牡蠣フライさんの場合、JALメタル(JGCメタル?)なので注目度は抜群。パロディが作られるようになるなんて、文筆家気分。と多少高揚しますが、元ネタ

BAからの郵便=季節の挨拶 - バス代わりの飛行機

が安物のプラスティックカードに対して、パロディの方は眩いばかりの金属(チタン?)製。パロディの方が立派だなんて...。元ネタと併せて読ませれば、JAL のよい宣伝になります。頭脳派ブロガー、牡蠣フライ。

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一般論を書くと、パロディは

 

① 広く知られており

② 立派かつ生真面目な

 

元ネタを素材にして

 

(1) わずかな改変で

(2) 笑いを取る(、ユーモアを込める、貶める etc.)

 

のが王道。メタル会員でしたら、こんなチンケなブログではなく、大真面目かつ壮大なオペラの方がネタ向けと思わないでもありません。例えば

 

Du bist der Benz,

nach dem ich verlangte 

in frostigen Winters Frist.

 

なんて、大借金をしてSクラスを購入した人の納車日。その心象風景ですね。周りに背伸びしてメルセデスを買った人がいたら、こう歌ってお祝いしてあげましょう。ところで元ネタがわかるような方なら、「何でベンツ*が男性名詞なんだ」なんて非難じみた質問がボソッと出そうですが、難しいことは訊かないで下さい。ドイツ語、苦手ですので。

 

*:「べんつ」やのうて「べんつぅ」ちゃいますか?Stuhl。ほら、冬時ゆうたら便秘になりまっしゃろ。はばかりにいっ時もこもって音沙汰なしやったら、どないに思います?さむいし、つらいし、切ないし、そぉらもう開通したら唄もいっしょにぽっとん出てきますよってに。B-durの響きにあんじょうよう溶けおうて、至高の法悦に....って何の話やねん。

 

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さてここから本題。

 

2週間ほど前、記事にコロナウイルスの統計サイトを張りつけました。

用語として定着するのは武漢肺炎? - バス代わりの飛行機

今では数字が膨らんでいます。

Coronavirus Update (Live): 79,561 Cases and 2,619 Deaths from COVID-19 Wuhan China Virus Outbreak - Worldometer

国別の感染件数、死者数も表示されるようになりました。日本は世界2位を脱しました。入替わって2位になっているのは、大韓民国。患者数が急速に伸びており、3位と大きな差をつけています。その3位は何とイタリアです。欧州がベスト3に入り、パンデミック宣言が近づいているようですが、幸いイタリアのケースは発生が局所に集中しています。

 

日本は目下世界4位ですが、そろそろ住民数で割って比較するべきでしょう。すると日本での確認件数は、

2位の韓国や 5位のシンガポールの13分の1

6位の香港の9分の1

3位のイタリアの3分の1

です。これらの国に比べると際立って安全な日本。仮にイタリアの発生がロンバルディアとヴェネトだけだったとして、その人口を基に発生件数を評価すると、これらの州は韓国やシンガポールと並びます。ミラノとヴェネツィアは少々注意が必要。

 検疫がある程度しっかりしている国の人口当たりの感染件数は、台湾が日本とほぼ同じ、オーストラリアが日本の70%です。最近「日本からは来ないで欲しい」と言わんばかりのタイでも日本の40%ぐらい。この数字を見ると、明確に規制できず、忌避する表現にキレがないことも納得できます。

 

外国人が日本への渡航を敬遠することは良し悪しですが、事実として日本のインフルエンザ感染者は今年に入って非常に少なくなっています。昨年の4分の1のペースです。

【2020年第7週】新型肺炎と暖冬が影響、猛威ふるわぬ今年のインフルエンザ - BCN+R

アメリカは大流行とはならなくても、平年よりかなり多いという状況なので、日本が特殊だと思われます。

Weekly U.S. Influenza Surveillance Report | CDC

つまり昨冬と今冬の日本旅行を比べると、今冬は感染症に罹患する確率は格段に低くなっています。インフルエンザと新型肺炎の重症化の比較は十分ではないとはいえ、社会の対応は全く非科学的です。

 

未知の疫病の出現で、一人一人の不安が膨らむのは当然。大きな社会不安を政府が避けるのは当然。中間段階(個人の不安が集団のパニックを産む段階)のメカニズムが放置されていることに問題があります。

 

今後は東南アジアの件数も伸びそうで、例えば2週間後、「お前らは来るな」がどの国からどの国へ通告されているのか、見当がつきません。旅行計画は立てにくい状況です。

 

航空会社の経営へは、ダメージになっているようです。アシアナが危機だとの報道がありますが、個人的には使ったことがなく、使う予定もないのであまり気になりません。一方でキャセイパシフィックは身近なため、心配は募ります。埃のような債権者になるという結末を迎えたくありません。本拠地を考えると、シンガポール航空も利用がためらわれる会社ですが、経営が不安視されるといった類のニュースは聞きません。

 

日系は国内線の収益も大きいので、会社が傾くことはないはずですが、業績は悪くなるのでしょう。

 

各社、現場は防疫で大変そうです。遅延が増えるはずです。2月に JALANA、はたまた SQ を利用した方ならお気づきかと思いますが、マスク姿の従業員が接客します。マスク姿は街中でよく見るためか、非常時という感覚はすぐに消えます。彼女たちは、マスク着用を歓迎しているのではないでしょうか。ヤギのチーズやカツオのたたきを食べても、口臭は問題になりません。お口まわりのお化粧崩れも気にかける必要がありません。気になるほうれい線も人目につきません。従事する立場では、良いことばかりのような気がします。