新型肺炎のおかげで、国外に出ることが難しくなっています。航空券は当然のことながら、当日買うことはあまりなく、事前購入します。ところが航空券購入から出発の間に、
日本政府が「あんな危ないところに行くな」と言う渡航規制や
外国政府が「お前は危ない奴だから来るな」と言う入国規制が
格段に厳しくなってしまう可能性が高いのです。飛行機押さえて、まあまあの値段でホテルも押さえ、現地をどう巡るか大雑把に決め、出発日に空港へ向かったら、チェックインカウンターで搭乗拒否。そういう事態が起きます。ここまで旅行計画を立てることが困難だったことはありません。
一方で国内旅行なら事前計画もまずまず可能なようです。都市閉鎖、島閉鎖の可能性は否定できませんが、どこかでごねれば何かの解決に至る気がします。北海道は緊急事態宣言が出されましたが、津軽海峡は閉鎖されていません。そもそも国内の移動制限は取りにくいようです。
問題はどこへ行くかです。
近年異常なオーバーツーリズムだった京都。どこもかしこも空いており「元の」落ち着きを取り戻したとも言われています。この場合、「元の」は応仁の乱以前のという意味ですね。
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京都らしさは人によりいろいろでしょうが、Pechedenferはこういう理屈に土地柄を感じます。そしていつ行っても、あちこちで花を咲かしているのですね。悠久の時に育まれた結果がはんなり都市。用がなければ、行く気になれない場所。
異国情緒てんこ盛りの長崎は、それらの異国を良く知る者にも魅力的。
疫病勃発に貢献したとされる春節。能天気に観光するのが正解でしょうが、残念ながらこのお祭りはもう終わっています。
少し南下して、銅像だらけの鹿児島。この地では「あんな風に偉くなるんだぞ」と子供を育てているのでしょう。「コピーはオリジナルを越えられない」と耳元で囁いてやりたい気がします。
3月は東京とかなり気候が違い、初夏が感じられるほどです。季節の先取りは気分が良いかもしれません。沖縄ほどには①混まない、②観光地化していない、③修行僧と誤解されないという長所もあります。
異国情緒では長崎と並べられる神戸も観光目的で訪れる場所。長崎に比べると住民が圧倒的に多いので、普通の街としての顔がむしろ普通。考えようによっては難点。
東京の商業ビルでよく見かける洋菓子屋が幅を利かせているのも、異国情緒の一つ。路面店を訪ねるのはそれなりの体験。西宮あたりまでは普通に喋っていますが、神戸では明らかに異なる言葉を使っているのも異国情緒?
それではと、思い切って北に向かえば意外に近い山形。
南に行く場合と逆に、寒く、季節がぶり返すという冴えない面がありますが、良い季節ではないだけに空いているはずです。この地の酒は、ワイン飲みに近づきやすいもの。雪女神を飲み比べるのは面白そう。ヨーロッパへの土産探しにも向いています。
古い写真を引っ張り出してきて検討するも、航空券を買うほどには気分が高まりません。こういう時は他力本願になり、「どこかにマイル」に決めてもらうのが良いのでしょうか。