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JALグローバルクラブはつらつ65+

日本航空(9201)は4月1日、新会員サービスを発表した。名称はJALグローバルクラブはつらつ65+。同日から会員を通年募集する。

 

・その年の4月2日の時点で65歳以上であること

JALグローバルクラブの会員であること

 

が入会条件となる。JALグローバルクラブの会費として支払われるクレジットカード年会費に¥4,000 の追加料金が必要となる。

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日本航空によれば JALグローバルクラブはつらつ65+ は、JALグローバルクラブ中のベテラン会員という位置づけで、「シニア向けサービス」が提案される。現在予定される新サービスは以下の通り。

 

(1) いきいきラウンジ65+の利用

羽田空港国内線ターミナル大阪国際空港、成田空港第2ターミナルに会員専用のラウンジを新設する。内部は、

平等院鳳凰堂内陣に着想を得たくつろぎの空間

・手すりの標準設置

ふれあいサロン65+(ちゃぶ台、白黒TV、座布団、急須、湯飲みなどを備えた畳12畳敷の間、縁側付き)の設営

・介護福祉施設で研修を行った係員の配置

・大きな文字と音声による発着案内スクリーンの設置

などの特徴がある。ドリンク、軽食類はサクララウンジと共通する。

 

(2) 空港に併設される公共浴場の割引利用

新千歳空港中部国際空港が対象。チェックイン時に出発日または到着日の割引券が配布される。

 

(3) 特別機内食ウェルネス65+の予約

国際線機内食では、流動食を用意。事前予約が必要。

 

(4) 会員向け機内消耗品、機内貸出品の利用

機内では成人用紙おむつ(路線により一人1~3枚)、食事用前掛け、木製スプーン(機内食がサービスされる場合)が配布される他、入れ歯洗浄容器(8時間を超える国際線)、座布団が貸し出される。

 

(5) 腕輪型搭乗券、あんしん65+の利用

手首に巻いて利用する発信機付きの搭乗券あんしん65+を導入する。ゲートやカウンターの端末で、顧客の現在位置が把握できる。会員がターミナル内を迷ってゲート到着が遅る場合でも、すぐに係員が発見し、誘導する。痴呆会員や運動機能が衰えてきた会員に安心を与える。あんしん65+は、搭乗時に紙の搭乗券と交換、回収される。

 

 (6) シニア向け旅行商品JALパックいきいき65+の提案

JALパックはシニア向け旅行商品、JALパックいきいき65+を新たに加え、様々な価格帯の旅行を会員向けに提案する。

 特に注目される旅行商品は、JGCプレミアやダイヤモンドステータスにこだわり続ける会員向けにのJAL 便乗継ぎツアー、全国空港お遍路修行65+。この国内旅行商品は空港間移動の組合せで、航空券、空港飲食店のクーポン、オリジナル朱印帳がセットになる。最大30レグまで一つのプランとして購入できる。JAL は各空港のセキュリティエリアお遍路修行65+カウンターを設置、朱印帳への記録を行う。JAL就航空港朱印コンプリートを達成すると、全国空港お遍路修行65+来年の利用に向けて、JAL特製の菅笠、輪袈裟、白衣上下、脚半、手甲、納札箱、鈴、念珠、山谷袋などが贈呈される。

 

(7) 人生の節目にすこやかマイル65+をプレゼント

会員は、古希、喜寿、傘寿、米寿、卒寿、白寿、百寿、茶寿、皇寿にあたる誕生日からさかのぼって過去一年間に JAL の搭乗実績がある場合、その誕生日にすこやかマイル65+が贈られる。それぞれ 7,000、7,700、8,000、8,800、9,000、9,900、10,000、10,800、11,100マイルを受け取れる。ただ生きるだけで最大 82,300マイルが得られる点は魅力だろう。

 形ばかりの搭乗は、物故会員の縁者によるマイル不正受給の防止のためということである。

 

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なお日本航空JALグローバルクラブはつらつ65+ の創設と同時に、75~100歳の シニア一人旅75+ の販売を開始する。これはシニアおでかけサポートの介助サービスを大幅に強化した旅行商品。会員でなくても購入可能。空港到着から機内シートまでの移動と、機内シートから到着口を出るまでの移動で、地上係員の全面的なサポートを必要とする方の一人旅ということである。短期記憶や空間認識能が衰えてきたシニアの旅行が想定されている。日本航空によると、

 

航空券をご予約後、「シニア一人旅75+」ご希望の旨、JALスマイルサポートデスクまでご連絡ください。ただし100歳以上のシニアだけでの航空券のご予約はWebサイトからはできませんのでJALスマイルサポートデスクにご連絡ください。

 ご搭乗手続きの際に「シニア一人旅75+申込書」の提出が必要です。事前にご記入のうえ、印刷画面よりプリントアウトしたものを当日、空港カウンターへお持ちください。

 出発空港では、出発時刻の30分前を目安に、出発空港の「JALスマイルサポートカウンター」でお手続き(チェックイン)をお済ませください。お手続きの際、必ずご家族の方がお付き添いください。シニア一人旅75+については、申込書のほかに誓約書への同意が必要となります。自動チェックイン機はご利用いただけません。夏休み・冬休み・連休は空港が大変混雑しますのでお早めにお越しください。

 

とのことである。ここでは言及されてはいないが、シニア一人旅75+では

 

・航空券は往復で購入すること

・搭乗時に意識明瞭であること

・到着空港でお迎えが来ること

 

が利用条件に含まれる。お迎えはヒトでなくてはならない。つまり介護に疲れたからといって、認知症の老人を外国に片道で送るなどという利用はできない。

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日本航空は現在、関連会社 JALカードを通じて55歳以上の顧客限定のサービスを展開しているが、今後のサービス開発では65歳以上、75歳以上が標的になるということである。「人生に、旅という喜びを。」というスローガンは、65歳以降ますます意味を持つようになると日本航空は言う。日本の翼は、高齢化する顧客というビジネス環境の変化をチャンスに変える能力を見せたのであった。

 

(季節の便り mit Liebe)