バス代わりの飛行機

Le rayon d'action illimité. D'une ruche bourdonnante.

飛ばないし、動きも鈍い航空業界

事業が感染拡大に影響しない会社では、多くの社員がテレワークに突入しています。個人のキャリアとして考えた場合、これらの社員は重要な技術*に習熟できます。うれしくない状況の中、滅多にない貴重な経験を積むことになったはずです。

*:服装やカメラの設置位置から始まり、コミュニケーションの道具の使い分け、生活と仕事の調整とか、ノウハウが山ほど得られたのではないでしょうか。まさに「仕事はやって覚えるもの」です。

 

Pechedenferもそうですが、遠隔で会議を開催したり、共同作業を進めたりするプラットフォームが格段に進歩していることに驚いた人が多いのではないでしょうか。しかもここ2、3年の進歩が重要だと知り、さらに驚き。

 新しい情報プラットフォームは、社会の基礎を更新します。一気に進めるほど効果が高いのに対して、様々な方法や様式が革命的に変わるので、導入のハードルは高く、普及は難しいはず。しかし在宅勤務の実施や会社の分散化については、パンデミックのせいで状況が急転しました。働き方が元には戻らないとの予想は、今このプラットフォームと格闘している人なら実感していることでしょう。

 

そうしたビジネスの急激な進化の一方で、感染拡大を招くとされた業界では、大勢の人が職業の空白期間に突入しています。こうした人たちは経済的に困窮するばかりか、社会のパラダイムシフトに乗り遅れます。

 一方はキャリアを膨らませ、パラダイムシフトを享受、他方は時間を失い、社会から置いてきぼりを喰らうとは、世の中は不公平**にできています。

**:そこそこ深刻な社会格差の横で、必要なのに習熟しない年輩社員もいるでしょう。良い経験になるとか、パラダイムシフトをものにするチャンスだとか一切考えない人たちです。

 若者の方が新技術の受容力が高いのは当然。誰しも自分のペースでしか学べないのも当然。ゆっくりでも学ぼうとする気概がないようでは、生きる屍です。

 

ADP (Aéroport de Paris)からのお知らせ

10日ほど前のお知らせ。

”Depuis le début de la pandémie et le début du confinement, le nombre de vols et de destinations desservies (toutes compagnies) ont ainsi considérablement diminué, pour aujourd'hui représenter une soixantaine de vols commerciaux chaque jour (uniquement pour les passagers qui ont la nécessité de se déplacer). Ces vols s'effectuent quotidiennement depuis les terminaux 2E hall K, 2F et 2A de Paris Charles-de-Gaulle, dans lesquels quelques boutiques Relay, pharmacies et enseignes proposant de la vente à emporter restent ouvertes. Comme partout ailleurs, les commerces non essentiels sont pour le moment fermés. ”

パリの旅客便は一日60+便で、Charles de Gaulle の 2E-K, 2F, 2Aのみ営業中。商業施設は雑誌・雑貨のRelay、薬局ぐらいしか開いておらず、必要不可欠でない商売は、他の場所と同じで行われていません。

 

現在のフランスの状況で、いったい誰が飛行機で移動するのでしょう。60便も飛んでいる方が逆に驚きです。

 東京の場合、羽田空港だけでも現在一日130便出発しているので、パリよりだいぶましです。日本の活動制限はスウェーデンによく似ていますが、犠牲者の数***は圧倒的に少ないのが特徴。スウェーデンの死者も、西欧各国と比べて特に多いわけではありません。social distancing は微視的には感染予防に効果的でしょうが、社会全体に強制しても感染拡大防止には大して寄与しないのかもしれません。

***:現時点では感染の認知件数は、ウイルス蔓延の指標にはならないでしょう。

 

ビアンカの倒産

Chapter 11ですね。債務者主導で再建ということです。

 アビアンカスターアライアンスのメンバーですが、コロンビアの航空会社ということもあり、日本ではなじみがありません。しかしマイル販売で140%ボーナスが可能などという大胆なプロモーションを行うので、陸マイラーには知られていたのではないでしょうか。最近では2020年2月にプロモーションが行われています。このプロモーションに合わせて、スターアライアンス特典航空券のプロモーションを3月12日の予約まで実施。その後5月10日に倒産。何となく胡散臭い話になりましたが、LifeMiles は独立した会社で会社再建とは関係ないようです。やはり陸マイラー向け?

 

ウェブサイトは、何も起きているようには見えません。

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右上の Breaking news は Chapter 11 適用申請の件ではなく、コロナウイルス関連のニュースですがクリックしても新たな反応がありません。それなりに会社は混乱しているようです。

 

JALの航空需要の見通し

航空券の販売を見ていると、会社が未来をどう予想しているのか見えてきます。もちろん最大限楽観的な見通しになります。

 国内線は5月中、7割程度が削減されます。一方で販売価格は高めに設定されています。しかし減便=減収をカバーするには程遠く、その意図はないと思われます。いつもより手間がかかるのでその分のコストを負担してもらうとか、不要不急の移動を排除するとか、そういう発想ではないでしょうか。

 6月以降の国内線は、見たところ平常レベルで販売しているようです。平年の状況を予想して、販売しているわけです。その通り感染拡大が収まると良いのですが、欠航の雨あられとなる気がします。

 

一方国際線は6月30日までの搭乗分に関して、運賃種別にかかわらず取消手数料なしで払い戻し可能です。変更も無料で可能。12月15日から1月15日までの期間を除き、3月31日までの便へ替えられます。

 この措置から考えると、6月の国際線の状況は現在と変わらないと見ており、年末年始には航空需要の復活を予想しているようです。

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さてどうなるか。需要のV字回復を期待して待ちましょう。