PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

更新はありえないのに更新されている会員資格

自粛要請で大阪はエンゲル係数が上がったなんて記事がありましたが、皆様のお籠り消費はいかがでしょうか。量が増えたとか、高級化したとか、初めてのレシピに挑戦したとか、人によってそれぞれでしょう。料理のレパートリーを広げた方は、逆境を利用できるたくましさをお持ち。仕事もデキる方なのでしょう。

 私めのお籠消費は、大掃除や断捨離の一種、ワインの在庫整理です。高級化に分類できるかもしれません。年を取り過ぎたと思われるボトルを立て続けに開けています。

 

2002年のCheval Blanc。

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一般に 2002 の Bordeaux は若い頃、近寄りやすく魅力的なでした。今このボトルは、面白みがない老人のようになっています。Saint-Émilionは若いうちに飲んだ方が良いことを再確認。

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注意散漫で、抜栓時にコルクを折ってしまいました。

 

一方で 2005 の Bourgogne はまちまち。これは若い頃の特性が失われずに熟成したなかなかのワインでした。ブーケにも味わいにも硬い芯を感じさせる Prieure Roch のスタイル。堂々たる風格もあり、これぞ Bourgogne rouge。

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ただ Clos de Bèze としては、ややとっつきにくさも感じます。2005の特徴でしょう。ブーケは十分。折り目正しい貴公子といった風情でした。

 

そして別の grand cru。作り手によって、味わいが異なる Bonnes- Mares。

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Bonnes-Mares が作り手によって全然違うワインになる理由は長らくわからなかったのですが、ある雑誌のバックナンバーに赤い土壌と石灰質土壌が区画によって入り組んでいるという記述を読んで、瞬時に疑問が解消しました。そしてありがちな話ですが、複数区画を所有する場合、その時調べた限りではどの作り手も混合して Bonnes-Mares を作っていました。土壌が2種カバーできる場合は混ぜることになります。若い時もとっつきやすく、よく熟成もするというワインが出来るので、誰にとっても都合が良いわけです。

 Groffier も複数の区画を所有し、そうしたタイプのワインを作ります。このワインもバックボーンがしっかりしており、美しく熟成していました。人に例えるなら美熟女。

 

Groffierの「極めつけ」はこれですね。Chambolle-Musigny でも熟成に時間を要する畑です。Groffierはこの畑の最大所有者のはず。10年は待ちましょうというワイン。

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これはなかなか凄いワインで、開栓したとたん、テーブルにあふれんばかりのブーケを放ちます。滅多にない体験ができました。性格は一貫しており、静かな落ち着きに品の良い香り。この畑は、grand cru の持つ威風堂々とした風格を感じませんが、抗しがたい魅力があります。この魅力は Chambolle-Musigny の硬い一級畑に共通していますが、その中では別格です。

 

どうも怪しい GGL 更新

ブリティッシュ・エアウェイズの Executive Club。コロナ禍でも会員資格の更新には、渋い条件を前に出したまま、更新していません。多くの航空会社が搭乗実績がゼロでも、会員資格を1年間据え置きという措置をしていることに比べると、見劣りするというより不親切な感じを受けます。カタール航空は、さらにステータスマッチのキャンペーン*をおこなうなど、逆風下でもいろいろ手を打っています。

 BAは会員の心離れを心配していないのでしょうね。ただ、この見込みはそこそこ妥当な気がします。

*:5月20日まで。エミレーツ、エティハド、シンガポール航空南アフリカ航空トルコ航空、ヴァージンオーストラリアの会員が対象。地勢的に競合する会社と最近破綻した大手が狙いと、考え方がはっきりしていて、好感が持てます。もちろんBAは蚊帳の外。

 

一方、個人レベルでいろいろ起きていることも、伝えられます。Pechedenferのアカウントも更新条件には全く達していないのに、会員資格が更新されてたことになりました。

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まだ会員年度が始まって4か月。更新月は程遠く、エラーの疑いがかかります。そもそも GGL を4か月で更新するなんて、年換算なら 9,000 tier points 獲得することになります。平時だったとしても、とてつもないペースです。

 

それとも一律に会員資格1年延長になったのでしょうか。

 

ALLは会員資格を1年延長

こちらは確実。

 Accor は、2020年の会員資格の更新に必要な半分の宿泊実績を付与するという対応を行っていました。しかし結局、無条件で会員資格を一年延長することになりました。メールでの連絡。

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”le statut que vous avez obtenu en 2019 sera prolongé jusqu'au 31 décembre 2021, vous laissant ainsi plus de temps pour profiter de tous les avantages de ALL-Accor Live Limitless. ”

結局現在の会員資格は、2021年12月31日まで有効。さらに、2020年 7月 1日から12月31日までの宿泊実績は、2021年のものとして積算されることになりました。2021年はポイントや宿泊数を貯める期間が 1年半になり、2022年は上の会員資格を得ることも容易になります。以前のキャンペーンと合わせて、メリットをゴールド会員の場合について整理すると、

・2021年はゴールド会員かそれ以上

・2020年12月31日までに45泊したら2021年12月31日までプラチナ会員(通常60泊)

・2020年 7月1日~2021年12月31日の18か月間に、30泊したら2022年はゴールド会員、60泊したらプラチナ会員(通常12か月)

となります。ポイント基準でも同じような緩用が受けられます。

 

またプラチナ会員、ダイヤモンド会員の場合、未使用のスイート・ナイト・アップグレードの期限も延長されます。2020年12月末だった特典の期限は1年間延長されます。