皆さんは機械翻訳を使っていますか。2言語で同じ内容のことを書く時は便利至極ですね。
いろいろと訳させた感じだと、英・仏・独の間では問題の発生が少ないのですが、英・仏・独 ⇔ 日ではかなりの修正が必要です。言語の類似性は大きな問題です。
英語 ⇔ 独語でも無茶苦茶になることがあります。グラマンの戦闘機トムキャットと言えば、冷戦時代に一世を風靡したスター。これを英語から独語に訳します。
逐語で訳すればよいので無問題です。ドイツ語の先生も満足するでしょう。それではこの独語の翻訳を英語に戻してみます。
「戦闘機トムキャット」に戻るはずが、「戦士二日酔い」になってしまいましたね。あまり信頼していると、自動翻訳にだまされるので注意しましょうという話*でした。
*:ドイツ語が得意な人には、狙ってやったことがバレバレでしょう。
一転して天寿を全うすることになったテーゲル空港
Berlin Tegel は旅客がほとんどいないので、6月15日に閉鎖され、そのまま廃港になる可能性が高いと5月の終わりに書きました。
閉鎖は予定繰り上げ、改悪は予定繰り下げ - バス代わりの飛行機
ところが一週間も経たないうちに状況が変わりました。Flughafengesellschaft Berlin-Brandenburg (FBB) は、閉鎖の申請を取り下げると空港のトップ Engelbert Lütke Daldrup 自身が 6月 3日水曜日に発表。
Berlin: Flughafen Tegel (TXL) bleibt doch bis November offen - Berliner Morgenpost
「当初の予定どおり」11月8日までは、営業することになりました。航空会社を通して判明したのでしょうが、来る(きたる)数週間で、旅客が顕著に増えるということでした。
ソ連によるベルリン封鎖へ対抗するため、1948年大急ぎで整備、開港。西側占領地区への物資輸送(die Berliner Luftbrücke)に大活躍した空港です。その後の東西対立、冷戦、首都の統一と発展を見守ってきた因縁の空港です。疫病蔓延で旅客が消え、そのまま廃港ではかなり寂しい最期でした。1989年以前から利用しているベルリン市民なら、有終の美を飾って欲しいと願っているはずです。
さて日本からは、11月8日までに行く機会はあるでしょうか。
BAはビデオで顧客を教育
イギリスは大陸ヨーロッパより感染の収束が遅れており、いまだに一日100~300人*もの死者を出していますが、ブリティッシュエアウェイズは復活の狼煙を上げました。メールでちゃんとご連絡。
*:イギリスの人口は日本の53%。
本文の出だしは、”As we prepare for the world to open up once more, we’ve been busy doing everything we can to make sure you feel safe, on the ground and in the air. ”
この会社は、もともと国内より世界と連動する性格が強いのですが、イギリスの感染の状況なんてどこ吹く風ですね。アメリカ大陸も大して良くなっていないので、北東アジア、大陸ヨーロッパ向けというわけでしょうか。
メールには BA.com へのリンクでさらに詳細な情報へ誘導します。5つのビデオを使い、非常事態が続く中での BA の安全衛生への取組みと利用客への注意を伝えます。
Welcome back on board | Information | British Airways
空港も BA もいろいろと利用規則を設けているので、丁寧に案内するのは当たり前ですが、とても親切に感じてしまいました。これは不思議。
例えば空港には、短距離便で2時間、長距離便で3時間しか滞在できないかもしれません。我々はそう制限すると言わないのが BA 流なので、ソフトな表現に注意が必要です。
文字を読むより、ビデオで見ている方が注意も記憶に残り、楽ですね。もっともトランスクリプトやメモも用意されており、旅行前には準備の確認ができます。
日本の航空会社もちゃんとやっているのか、心配になったので調べてみました。JALは英語でも日本語でもかなり丁寧。
Latest COVID-19 Information Center - JAL
ANAの英語版は少々簡単ですが、及第点。
ANA Care Promise, a new standard for air travel | ANA
飛行機、空港からしばらく離れている人が多いと思います。当然のことですが、以前より旅客に要求されることが増えています。空港で吠えたり、叫んだりしないためにも、JAL や ANA の利用前には読んでおいた方が良いと思います。