バス代わりの飛行機

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会員プログラムとパンデミックの影響

未必の故意が疑われる WHO により、空前の被害がもたらされた航空業界。あらゆる会社が多大な影響を受け、様々な角度からブログネタが見つかります。そんな中、顧客プログラムは比較的安定しているように見えます。会員資格を延長、マイルや特典の有効期限も延長、それで満足してねという具合。ここでは、やや毛並みが違う動きを紹介。

 

Lufthansa Miles & Moreは改革延期

2021年 1月より搭乗実績にポイント制にすると発表した Miles & More。このヨーロッパをリードするマイレージプログラムは、2018年より特典を支払金額に応じて付与していますが、そこへポイント制が加わり、このマイレージプログラムはマイルから解放されます。

上級会員への道程を変えるMiles & More - バス代わりの飛行機

 この「ヨーロッパをリードする」という文句に出会う度に、"Leader of the Free World"とか、"Most Popular Muslim Leader" などの誇大妄想気味の修辞を思い出します。

 

新方式は搭乗キャビン(eco、pré-éco、biz、御 F)と搭乗距離(長、短)による8区分で、ライバル Air France や British Airways の方法を非常に単純化したもの。意外と短距離エコノミークラスが優遇されます。準備万端にしてその日を待っていた暇人も多かったでしょうが、2022年 1月に延期されました。

 ちょうど 1年お預け。 MUC-NUE の予約を山ほど入れた方はご愁傷さまでした。FOP2倍キャンペーンを当て込み、10か月以上前から1月の全週末に沖縄便の予約を入れるようなことはやってはいけません。なおLufthansaによる発表は 5月下旬でした。

Update Frequent Flyer | Miles & More

この延期は明らかにプログラムの混乱を避けるためです。大規模な欠航が続きます。多頻度利用客向けのプログラムではすべてを静止させ、時計だけ動くような状態に保てば問題は過ぎ去ります。この策が有効なのは会員資格と「マイル」だけはありません。

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JALも少し

FOP2倍月(今年は1.5 倍)は、1月に設定する客が想像以上に多いようです。JALパンデミックスペシャル!半年間 FOP 2倍!を 2月~ 7月に設定したことから、そんなことを勘ぐってしまいました。事実「1月を1.5 倍月にして、沖縄を○○往復した」というブログ記事を見たことがあります。メディアとウイルス自警賊の影響で 2020年のキャンペーンは不発に終わったようですし、来年も「一月だけ(あるいはそれ以上に長く) FOP 2倍」を期待してしまいますね。Miles & More のように想定外の事態も起こりうるので、予約は慎重に入れる方がよいと思いますが...。

 以下はポジティブな変化ですが、ワンワールド内に存在するプログラムに JAL も参加します。世界中の法人が対象となる顧客優遇プログラムです。

JAL Signs On as American Airlines Business Extra Partner | Business Travel News

この Business Extraというプログラムは、もともとアメリカン航空が始めたようです。法人顧客の利用に対してポイントを付与。AA 以外にはブリティッシュエアウェイズとイベリアが参加しています。会員企業は自社のアカウントをプラットフォームに、AA, BA, IB の予約が行えるのですが、ここに JAL が加わります。

 いうまでもなく、これらの4社は大西洋、ユーラシア横断、太平洋で大掛かりな JV を行っています。ワンワールドの中でも戦略的な結びつきが強い会社群ですね。これらの JV に参加しているフィンエアー Business Extra への参加が噂されるのは当然です。


パンデミック影響で JV の深化が進むようです。LHR ターミナル 5 の発着枠の再配分もそうです。BA 専用だった Concorde Room (か、相当ラウンジ)は AA Concierge Key 会員でも利用可能に。置いてきぼりにならないために JAL も対応が必要ですが、羽田に最高級ラウンジを設営するのはそれなりに大変。一方で自社最上級会員を Concorde Room に送り込むのは大した仕事には見えません。現状を考えるとメタル会員が該当しますが、これを公式な会員レベルとして認める必要があります。これまで JMB の隠し子だったメタル会員を嫡子にするわけです。各会員におかれましては、日陰からの脱出。お慶び申し上げます。

 メタル会員を公式な会員資格とするのは、情報発信のやり方の違いでしかありません。検討すべきことは、Platinum Lumo GGL 会員のように基準を明確にして、誰にでも開かれる資格にするか否かです。しかし途方もない新基準が示されるにせよ、現在のまま招待制にとどめるにせよ外でも優遇されるとなると、新たな話題になります。 

 

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JALと後光

誰でも発信ができる現代では、話題作りだけでも相当な宣伝効果があります。注目されることはよいことです。