PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

再延長、口は禍の元

端からごく個人的なことを。喜んで良いのか悪いのか、アメックス・スカイトラベラーの請求は毎月 0 円が続きます。状況はお察し頂けると思いますが、第一に航空券を買っていない、第二に欠航の払い戻しがそこそこの額になっているのです。いやはや、いろいろなことがあるものです。

 

会員資格をさらに1年間延長したトルコ航空

各社とも満足に運航できないので、高頻度利用者の会員資格に対して何らかの措置を取ってきました。3月頃は、次回更新では半分の搭乗で良いとか、搭乗実績に下駄をはかせてあげるなどという措置が流行っていたのですが、春から夏にかけては横並びで会員資格の1年延長。両方行うことになり、複雑なことになっている会社もあります。

 10月になり、更に動きが出てきました。トルコ航空がさらに1年間会員資格を延長するというのです。

Turkish Airlines bietet weitere Statusverlängerung um 12 Monate

記事によるとトルコ航空は 4月に 6か月の延長をおこなっており、今回は再延長。結局1年半、有意にフライトが減少するという予想をしているからに違いありません。確かに会員は救われますが、ろくでもない未来像を見ることになり、決して気分は晴れやかでないと思います。

 

さてギリシャエーゲ航空も、3月31日のメールにて 6か月の延長を宣言しており、トルコ航空と同時期に同じ措置を取りました。個人的にはこのまま 6か月延長だけでは苦しいと思うのですが、再延長はしないのでしょうか。

 

再延長に希望が持てる根拠

・近所ゆえにトルコ航空とは、客を奪い合う関係にある

再延長に希望が持てない根拠

・短距離路線が中心で、ヨーロッパ内は人の動きも出てきたのに対し、トルコ航空は長距離路線が中心で出入国はハードルが高い。

 

微妙ですね。さてどうなることでしょう。

 

ソーシャルメディアでBAを語る時はご注意を

BA エグゼクティブクラブが規約を改訂しました。BAを公に批判すると、場合によっては会員にペナルティが課されるようになりました。いくつかの英文サイトで報告されていますが、ここではこれを。

https://loyaltylobby.com/2020/09/29/should-airlines-ban-passengers-due-to-criticism-case-british-airways/

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どういうわけだか、昨年の100周年記念行事、君主行幸の写真を使っています。従業員に見送られるところを撮影していますが、これは確か BA がプレス用に公表したもの。この行幸については当ブログでも記事にしており、似た写真を紹介しました。

100周年を迎えたBA - バス代わりの飛行機

 

さて写真直後の文 ”Airlines are not amused..." を見て感じたことを少し。

 これは言うまでもなく Victoria 女王の "We are not amused." を下敷きにしています。これを書いた人間の母語は英語ではないかも知れませんが、読者に英語圏の常識を強要します。かなり強引に行った修辞。しかし英語の実用について考えさせられます。つまり問題は「自分が発信者でも、この程度に文化依存性のある表現を(できればもっとセンス良く)散りばめられるか」です。上手下手はあっても、これが出来ることは英語圏の一員として迎えられる鍵になります。経験のある人には重要性がお分かりのはずです。ほとんど共感できない人間は友達になりませんね。そういう文化圏には依存しそうにない、ヒトの社会性に関するお話。しかしこのことを意識して英語を聞く/読む/話す/書く日本人には滅多に出会いません。発想の外挿をしないことが外国語下手の国情に貢献しているかもしれません。

 

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なお肝心の内容は以下の通り。

 BAの対応が気に入らなかったからといって、ソーシャルメディアで不平不満をぶちまけると、今後はエグゼクティブクラブのアカウント閉鎖、全 Avios 没収なんてこともありえます。BA 自身による警告です。