PECHEDENFERのブログ

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パンデミック下の海外FFP修行(第2弾の2)

ANA 国内線のみで会員資格が獲得できたり、更新できる海外 FFPスターアライアンスに限られるようです。しかしそのプログラムの数は7つもあります。海外に出られない中、助かります。時代は Go To 第2ターミナル & FLy NG ANA です。

 

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さて前の記事は、数字を並べるだけで長くなりすぎました。しかし少し分析が必要なはずです。視点は2つあります。

 

(1) 会員資格に要求される条件とマイル加算レート

(2) ANA自身のプログラムと比較した時の難易度

 

この中で (1) は、スターアライアンス・ゴールドになりやすい、維持しやすいプログラムとほぼ同義。この観点からも重要です。(2) については、マイルの貯め方、使い方の多様性も重要で、国内 FFP である ANA Mileage Club と海外 FFP を比較しても意味はありません。あくまでも会員資格の獲得・維持の容易さのみの話です。

 

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マイル積算率の高さと上級会員維持の基準の低さが際立つのは、エーゲ航空 Miles+Bonus。この航空会社がスターアライアンスに加盟した時から変わっていません。日本国内線のみにしか搭乗できないのでは、特典航空券へのマイル積算はそれほど期待できませんが、それでも資格維持には非常に有利。何といっても、予約クラス W, V, S でも100 % 加算されてしまいます。ANA のウエブサイトで購入すると、極端に値引きされていない限り 100 %加算されるのではないでしょうか。そうだとするとつべこべ言わずに、普通席で遠い距離を飛ぶのが費用面では有利になります。

 つまりドメ専門のSFC修行僧と搭乗パターンは変わりません。

ちなみに HND-OKA で100%加算されると、984 miles。12 往復すると残り 384 miles飛べばゴールド会員(*G)が更新できます。30万円もあれば十分ではないでしょうか。

 AMCにマイルをつけると、おそらく36,000 FOPぐらいになります。ブロンズに到達できる程度です。

 

Miles+Bonus も新たにゴールド会員(*G)になるならその倍必要です。するとスターアライアンスで同じレベルの AMC プラチナ会員(*G)になれるので、簡単とは言えません。

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トルコ航空のエリート会員(*G)の更新基準は、外国人の場合 18,750 miles にできるのですが、W, Vの加算率が 50 %というのが気になります。ANAのスーパーバリュー75は  H, Q, U になるのでしょうか。おそらく50%が適応される気がしますが、これは確認する必要があります。

 もしスーパーバリュー75でも 100 %加算されるなら、Miles & Smiles がもっとも楽です。HND-OKA 10往復/yrを2年続ければ、2年間 Elite 会員資格が更新されます。同じフライトを AMC に登録すると、ブロンズ会員の基準 30,000 FOP/yr にも満たないという結果なります。

 

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アシアナ航空は、ダイヤモンド会員(*G)の基準が2年間で40,000 miles。これはトルコ航空のエリート会員(*G)維持のためのトルコ在住者の基準(2年間で45,000 miles)より楽で、トルコ以外の在住者向け基準(2年間で 37,500 miles)より大変です。マイルの積算率はトルコ航空 Miles & Smiles とほぼ同じ。トルコ航空が楽勝プログラムになるなら、アシアナも楽勝。

 その次ぐらいに何とか比較できそうなのは、ニュージーランド航空の Airpoints。W, V, S,はおろか、T, K, L でも B, M, H, Q, Uと同じポイントが付きます。すると非常に安いセール運賃でもANA の直売ならおそらくカウントされます。しかもHND-OKA 20 往復+α でゴールド会員(*G)維持可能。条件の組み合わせ次第では、スイートスポットが出現しそうな気配です。

 その他のプログラムでは、スターアライアンス・ゴールド(*G)レベルの会員資格の獲得、維持はそれほど容易な感じはありません。大抵は AMC のプラチナ会員(*G)の方が安上がりになりそうな気がします。

 

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改めてマイル加算率を眺めてみると、エーゲ航空ニュージーランド航空を除き W, V, S の加算率が 50 %という事実が大変気になります。この予約クラスが ANA の国内線運賃のどこに対応するのかはかなり重要な問題です。

 

ANA国際線は、

Y    Full Flex Plus

B    Flex Plus

M, U    Basic Plus

Q    Flex

H, Q    Value

V, W, S   Value

L, K   Super Value

ですが、航空券の「商品名」と予約クラスが 1:1 でないことはわかります。国内線でもこの事情は同じでしょう。

 国内線の「商品名」と国際線「商品名」との関係ははっきりしません。もし売れ筋のスーパーバリュー75, 55, 45, 28 が L, K、バリューが H, Q, V, W, S、フレックスが Y, B, M, U なら話は比較的単純ですが、そこまで簡単かどうか。少し実際に飛ぶ必要を感じます。