バス代わりの飛行機

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

2020年10大出来事(その1)

最初に個人的なことを述べると、2020年の年明けは frequent flyer らしく空港で迎えました。そもそもの原因はエールフランスの欠航。空港到着が遅くなったところ、12月31日の空港バスは夕方以降運休、多くのタクシー運転手は勝手に休業という状況。大勢と共に空港で数時間の足止めを喰らいました。夕べの予定は壊滅し、良からぬ連中との Bonne année ! の乾杯は、見知らぬおばさまとの Felice anno!のハグに代わったのでした。

 イタリア語って美しいと心の底から思いました。

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JGCSFCを目指す方々の修行の辛苦は、数多くの証言が伝えるところです。修行はなくても負けず劣らずひどい目に会っていることに気がついたので、これを10大ニュースの一つ目にします。以下、勝手に選んだ今年の10大ニュースを順番にあげます。自分の体験と、世の中の動きが区別されず並んでいます。

 

2)アリタリア消滅

不思議な言い方ですが、この航空会社はしばらく破綻していました。整理が決まってどれだけ営業していたでしょうか。ようやく消滅に至りました。イタリアのフラッグキャリアは新しく作られます。当局者は、一地方の疫病だった武漢肺炎を世紀のパンデミックに成長させた偉大なるテドロス・アダノムWHO事務局長に感謝していることでしょう。借金をご破算にして、悪いしがらみを切るのでしょうが、元の従業員、元の機材を使わざる得ないので、アリタリアの内容にはあまり変化はないものと思われます。

 投資家ではないし、アリタリアのサービスは大変気に入っていたので、まずは「新出発」を歓迎したいと思います。

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3)伊丹空港新装オープン

長らくリノベーション工事を行っていた大阪国際空港が8月5日「グランドオープン」しました。動線がずいぶん改良されました。商業施設は増えたわけではないと思いますが、少なくとも使いやすくなっています。そしてあらゆるものの値段がグレードアップしています。大阪のことですから、価格の方は「神の見えざる手によって」落ち着くことでしょう。

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北ターミナル到着口前によく止まっていた(本物の)リムジンは、どこへ行ったのでしょうか。

 

4)ほとんど無人羽田空港ターミナル

5月半ば、朝の第1ターミナル。人の姿が視界に入りません。映画でパンデミックを扱うと、そういう空港の様子が演出されることがありますが、本当に旅客は蒸発するのでした。極めて珍しい体験ですが、全くうれしくありません。

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二度とこんなターミナルを目にすることはないだろうし、それを祈ります。

 

5)大韓航空によるアシアナの吸収

世界的な航空需要の激減は時々起きますが、いったん起こると再編劇がつきものです。今回のパンデミックでは LCC が真っ先に根をあげ、消滅や吸収が起きました。アシアナの破綻と大韓航空による吸収は、フルサービスキャリアの大型再編。本当に合併吸収が完了するかどうかはまだ分かりませんが、アシアナクラブは大きく変わるはずで今後が見ものです。

 もめにもめてカタストロフィックに全マイル消滅、会員の大量流出なんてこともありえます。同じアライアンスの ANA に商機到来です。対象者限定のステータスマッチというハゲタカ商法も一手。アシアナのプラチナ会員(=ライフタイム会員)がマイレージクラブに入会したらミリオンマイラーにマッチ、「お客様がANAで過ごした”時の証“(注1)」100万マイル名札を贈呈なんていかがでしょうか。アシアナと ANA でアナ兄弟の契りを結び、AMCを支えて下さい。

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右下のやつ。名札以外に特典が無いことに気が付いても、後の祭り。

注1:仏語では certificat d'habitation troglodytique になります...なんて本気にしないで下さい。