PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

2020年10大出来事(その2)

まだ12月は始まったばかり。2020年はほぼ30日間残っていますが、ロクでもない年と語り継がれることはほぼ確実。体験と見聞をごっちゃにした10大出来事、続けます。

 

6)空いている観光地

「静けさが戻った京都」とは、訴求力のあるフレーズです。

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ここでは堰の嵩上げ工事をしばらく行っていました。その理由はこういう風景を作るためにあったようです。昔から嵐峡館への船は出ていましたが、それに加えて渡しでも始めたのでしょうか。おそらく歴史考証とは関係ない擬似復元による懐古趣味。少しやり過ぎるとすぐディズニーランドになってしまうのですが、絶対そうならない京都。こういう事にかけては、傑出したバランス感覚を発揮します。

 

7) ベルリン新空港の開港によるテーゲルの廃港

個人の視点と言うものですが、重要なのはテーゲル廃港で新空港開港はその原因です。逆にブランデンブルグ空港開港が出来事で、旧空港の廃港は付随する結果という人も大勢いることでしょう。

 もはや Chocolatier Leysieffer で、不味いパスタランチや生クリーム追加のチョコレートを注文、時間をつぶすこともありません。ゴムのスクリーンの向こう側で、預入手荷物を次々ベルトに載せる気配を感じながら自分の荷物を待つこともありません。新しい空港?行ったことがないし、工事関係者でもないので、今のところ意見も感慨もありません。

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8) 大型機による遊覧飛行

免許別に一定期間以上フライトがないと、パイロットは訓練が必要となります。一定期間以上フライトがない機体は、整備が大掛かりになります。したがって定期的に機材は飛ばす必要があるのですが、その時客をつき合わせるのは悪くありません。ANA による A380 の遊覧飛行は、会社都合を企画に昇華したイベント。集客を疑いましたが、競争率は100倍にもなりました。ANAは自社顧客をよく理解していると感心しました。これだけだと「この会社にしてこの客あり」と皮肉も言えますが、「アロハ着用で記念品贈呈」は間違いなく良い発想。参加型で気分を盛り上げるのは、とても良いことだと思いました。

 一方の JAL もしっかり真似をして、ハワイ気分の遊覧飛行を企画しましたね。リゾッチャ専用コスチュームって、10年以上倉庫に埋もれていたお古を着ての勤務だったのでしょうか。1990年代に人気を博した企画の再現とは、高齢化する JAL 顧客*を象徴するお話でした。それでもご愛顧が祖父母から孫へ伝承、顧客層の世代交代ができれば無問題。30 ~ 50代は ANA 派*ばかりですから、次の世代にかけましょう。

*:全便の統計ではANA客の方が老齢化しているようですが、目立っている連中についてはそんな感じです。

 

9) パンデミックによる汎世界的な FFP 会員資格延長

営業しなくても経費は減らない、つまり固定費がやたら大きいのが航空輸送業。航空会社の視点では、FFP 会員の資格延長措置には固定費と同じ意識が働いていることでしょう。エリート会員の維持に関する経費なんて、たかが知れています。プログラムによって措置にばらつきがあることは整理しておいた方が良いかも。

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10) BA 生涯ゴールド会員の実現

日本ではクレカの維持で、JALANA のエリート会員資格が保てます。ANA が加盟する Star Alliance のエリート会員は2段階なのに対して、JAL が加盟する oneworld はさらに上があり、3段階。そして JGC は中位の Sapphire 会員です。oneworld 最上位の Emerald 会員の資格(JAL なら JGP)もクレカ会費だけで維持できるとよいのにという願望は時々見かけます。

 BA の Gold 会員は Emerald 会員であり、入会以来の搭乗実績が基準を超えれば、会費なし、搭乗なしにこれを恒久化できます。生涯 Emerald 会員は、JALANA の制度に囚われる限り夢ですが、そこから自由になると普通に実現します。

Executive Club Gold membership for life:エグゼクティブクラブの生涯ゴールド会員 - バス代わりの飛行機

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BA の会員プログラムは、日本で流行り出してから5年ほどです。歴史が浅く、生涯搭乗実績が多い会員は少ないのでしょう。今後は生涯ゴールド会員に達する方が次々登場することと思います。