バス代わりの飛行機

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

AF2題

トマホーク級の失言で失脚した元首相が、最後のご奉公と国家レベルの名誉職に就くまでは良かったものの、またもや失言が炸裂。政教分離に続き、男女平等の意識が爪の先ほども無いことがバレ、世界の注目を集める結果に。こういうのは変わりませんね。並外れた魅力を持つ人物なのでしょうが、天は二物を与えずというか、もったいない話です。

 

政治家の女嫌い(misogyne)、性差別(sexiste)の傾向は、日本に限ったことではありません。フランスもひどいもので、数々の「名言」が残っています。これは偉大なフランス文化の一部ですね。もはや教養になりそうな暴言の数々。

 

”Mais qui va garder les enfants ?”「で、子供たちの面倒は誰が見るんだ?」(2005)大統領選への出馬を表明した Ségolène Royal に対して。Laurent Fabius という政治家の発言です。後年、Fabius は(発言当時は Ségolène Royal の夫(正確には長い準婚状態の相手)だった)François Hollande 大統領の下で外務大臣を務めました。

 この強烈さはご理解いただけるでしょうか。日本語の「俺の飯は?」のように必然的に状況が思い浮かぶフレーズです。しかも社会に根を張る sexisme が表れる日常会話。当時彼女の子供は13~21歳と、52歳の母親が外に出ていても問題のない年齢だし、そもそも政治家として今までしっかり活動していたので、彼女の状況そのものを的確に突いたヤジではありません。日常の言い回しをワザと使って、からかっています。それが効果的だった(あるいは嫌らしかった)のは、彼女が子沢山(4人)だったためでもあります。これ以降 Laurent Fabius は、c から始まる3文字単語で呼ばれることが増えたはず。

 

”L’élection présidentielle n’est pas un concours de beauté”「大統領選はビューティコンテストではない。」(2007)も大統領選に出馬した Ségolène Royal に対して。2005年に続いて散々な言われようです。彼女は大統領選たけなわに François Hollande から離縁(準婚解消)されるし、大統領にはなれないし、敢闘を讃えられる訳ではないしとみじめな選挙となりました。それが彼の国の政治なのでしょう。

 

”Peut-être avait-elle mis cette robe pour ne pas qu’on écoute ce qu’elle avait à dire.”「おそらく彼女は、彼女が言わんとすることをみんなが聞かないよう、このワンピースを着込んだのだろう。」(2012)Cécile Duflot が花柄のワンピースを着て国会で登壇したことに対して。彼女は緑の党の有力政治家。このワンピースはすっかり有名になり、4年後 Musée des Arts Décoratifs で展示されることに。もちろんアートとして大真面目な作品展示です。個人的にはこういう展開は大好きですが、misogyne の文化を温存する効果がありそうです。

 

”Le progrès, c’est de permettre aux femmes de rester à la maison.”「進歩、それは全女性が家に留まれるようになることだ。」(2012)これは差別の発露というより、発言者の世界観が表れた例。ラサンブルマン・ナショナルの党首 Marine Le Pen の大統領選での発言。極右の象徴のような政治家で、何となくつじつまが合います。ちなみにこの方は女性です。

 

"Un ministère de la condition féminine ? Pourquoi pas un secrétariat au tricot ?"「女性省?何で編み物庁じゃないんだ?」(1967)偉大な陸将 Charles de Gaulle 大統領の発言。第二次世界大戦の軍人ですから、このぐらいのことは言いそうです。女性地位向上省のような省庁の設置案だったのでしょう。「そんなものを作るなら、編み物庁でも作っておけ」と言わんばかりに反対の意向を伝えたわけです。フランスで女性が銀行口座を開くのに夫の許可が不必要になったのは、1965年。そういう時代のことです。

 

調べれば調べるほど、おフランスの香りが立ち昇ります。政治の女嫌いという観点では、日本の某元首相もフランス並みの発想ができるようです。欧州議会議員(Nathalie Loiseau)からはエスプリの反撃を受けましたが、「謝罪」記者会見であのレベルの切り返しができれば完璧でした。

 

さて本題一つ目は Flying Blue のプロモアワード。2月分(2月予約、2月~3月搭乗)もヨーロッパを除くとフランス「国内線」ばかりです。例えばアジア・パシフィックは、タイチだけ。

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他はカリブとインド洋しかありませんが、そこでも Beyrouth を除くと、

Saint-Martin, Fort-de-France, Pointe-à-Pitre, Saint-Denis (La Réunion)

とフランス国内行だけです。フランスも「国内移動」は簡単なようです。

 

一応、海外領土という分類は設けていますが、フランス領土には違いありません。COVID-19のおかげで、フランスの植民地が世界中に残っていることを再認識できました。いまだに「日の沈むことなき帝国」なのですね。またこれらの場所は、観光資源も多く、フランス語も通じるのに対して、フランス本土のように寒くありません。食にも魅力があります。COVID明けには La Réunion もいいかなと、夢想してしまいました。

 

エールフランスに関するもう一つの話題は、予約クラス O。この予約クラスはビジネスクラスなのに、他社ではマイル加算にならないので要注意と昔記事にしました。その時調べたのはスカイチーム各社でしたが、よく考えてみたら、昔から JALマイレージバンクも提携しています。トライシーによると、やはり JAL でも加算対象外だったのが、4月から 70%加算されるようになります。フライングブルーとデルタ航空スカイマイル以外では初めてではないでしょうか。JGCエールフランスも好きなどという方には、理論上は吉報。しかし実際上はエコノミークラスの T, E, N, R, V, G, X が 20%積算になる方が重要でしょう。

 なお AF の日本路線で M, U, K, H, L, Q, T, E, N, R, V, G, X が加算対象外であることには変更がないようです。JAL は自社会員を JL45、JL46便に誘導しようと躍起?