[1] Miles+Bonus のカードがデジタル化します。先週連絡がありました。
詳細はログインしてみないと分からないようだったので、素直にそうします。すると自分のページのデザインが変わっており驚きしました。前より見やすくなっていますが、エーゲ航空らしさが薄くなったように感じられます。
そこに説明も見つけました。
Your Miles+Bonus card is available only in digital version. You can issue your physical card and your baggage tag via a simple request, whenever you wish! Along with your card issue, you will receive your baggage tag!
請求すれば従来のプラスチックカードも荷物タグ付でもらえるようです。いつでもOKとのこと。これがないと寂しいという人も多いのではないかと思いますが、時代は電子データ化ですね。
BA と AF でも会員資格は延長されています。新しいプラスチックカードは送ってくるでしょうか。COVIDによる社会の停滞は、物理的なカードを廃止するよい機会になりそうです。
ブラックカード、メタルカードなどという実体を伴うカードが、何らかのステータスの象徴だと勘違いされた時代が、恥ずかしさを伴って思い出される日が近づいているようです。
[2] マレーシア航空のプログラム、Enrich が支払金額制になります。4月1日からです。LoyaltyLobby の報告が早かったようです。
New Revenue Based Malaysia Airlines Enrich Program From April, 2021 - LoyaltyLobby
十分な解説が書いてありますが、さらに詳しい情報は会社のサイトで。
A more transparent and simpler loyalty programme
1 MYR の利用で、平1.2、シルバー1.3、ゴールド1.6、プラチナ1.8マイルになります。
1 USD あたりで、平4.8、シルバー5.2、ゴールド6.4、プラチナ7.2マイルです。支払金額制で先行する Flying Blue は 1 USD あたり、平3.3、シルバー5.0、ゴールド5.8、プラチナ6.7マイルですから、どの会員レベルでもレートは良いと言えます。特典航空券への交換は、今までと同じようですので、ビジネスクラス片道で東京が50,000、ロンドンが105,000マイル必要です。これは Flying Blue の最小値並みで、エグゼクティブクラブに比べるとケチ。
上級会員についてはポイント制になります。これも最近の流れに沿っています。この2つの大改革によって、Enrich は Flying Blue や Miles and More と同じヨーロッパ型のシステムになってしまいました。獲得ポイントの一覧は次の通り。
会員レベルの名称やカードデザインには変更はありません。新しい基準は次の通りになります。
クアラルンプール経由の成田―バンコクの安いビジネスクラスだと、現行のシステムでは8往復で105,000マイルになり、プラチナ会員(>100,000マイル)になったのですが、新制度だと8往復で96ポイント。彼らの最長路線 KUL-LHR では現在 5往復で達成が、6往復でも無理。新しい制度は若干の改悪のようです。シルバーとゴールドはそれぞれ 25,000マイル、50,000マイルだったのが、30ポイント、60ポイントになっており、これはプラチナの新旧対応と比べてハードルは 2割増し。おそらく相当な改悪になっています。下位レベルをスリムにしたいようですね。
このプログラムは、カタール航空、ブリティッシュエアウェイズ、カンタスあるいはキャセイパシフィックのように世界中から会員を集め、さらに自社利用へ仕向けようとする気配がありません。プログラムのさまざまな基準を見ていると、マレーシア国内に在住するビジネスマンを向いている気がします。
ワンワールドの場合、会社によってその辺の巧拙がはっきりしている気がします。