PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

エールフランスの新しいセーフティビデオ

エールフランスが機内で上映される安全ビデオを更新しましたね。

 

Youtube で見ることができます。ここには 2月24日にアップロード。

www.youtube.com

https://www.youtube.com/watch?v=NhA0aL105Nw

 

メイキングもすでにアップロードされています。3月3日とあるので昨日のお話。

www.youtube.com

https://www.youtube.com/watch?v=UtIRYXcLCc8

 

なお coulisse とは舞台袖、舞台裏のこと。フランス語でメイキングビデオを呼ぶ時、この単語が(複数形で)しばしば利用されます。

 

新しいビデオでは、フランス人女性客室乗務員(仏語担当)と国籍不明の男性客室乗務員(英語担当)2人がペアで説明します。これは二代前の古いセーフティビデオと同じパターンですが、著名なサイトを含むフランスらしい風景の中で説明が進みます。”C'est de montrer le meilleur de la France.” ということです。

 

オペラ座の観客がシートベルト着用することと、キャットウォークでのモデルの衣装が非常口のピクトグラムであることが印象に残りました。

 

一代前の5人の肌の色、髪の色が違う女性モデルを使ってコミカルに構成した2015年のビデオから、屋外を含む一般の空間で撮影するというよくある流儀になりました。アウトドア派の始祖は、ニュージーランド航空だったような...。

 他社の作品では機内で起きるべきことと行動するべきことが、映像中のアクティビティとかけ離れており、これで安全のビデオとして機能するのかと疑問に思うものも少なくありません。しかしエールフランスの新作品ではその辺は良くできており、混乱はないと思います。

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新ビデオではフランス語はやや格調を意識した口調。演じる女優が普段しゃべる発音(メイキング)とは違います。英語も英国を感じさせます。一代前のビデオでは普通のフランス語で英語も同じ女優が話していましたが、長らく利用された二代前の古いセーフティビデオに近づきました。3つを比較して視聴するのも一興。

 たった6年でビデオを更新したわけですが、話される内容はだいぶ変わりました。安全上の必要性を感じたから、更新せざる得なくなったのでしょう。「煙が発生したり、熱の発散がある時」に座席を動かさず乗務員へ知らせるというのは、初めて聞きました。

 

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このビデオを本来の場所で視聴できるのはいつのことやら。それが第一の問題です。