PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

SITAデータ流出

少し前の M氏のツイートにあった Alain Hudelot-Noëllat の単純ブルゴーニュ

 

面白そうなので探していました。同一年のボトルは無理でしたが、2018は手に入りました。

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作り手にもよりますが、一般に2018年の単純ブルゴーニュは畑の特徴が出てくるにはまだ早いようです。Louis Latour の赤では、少し感じられるかなという程度です。

 

最近(というより、知る限り昔からこの傾向は変わりませんが)、若い時は作り手の個性、熟成すると畑の個性が際立つブルゴーニュ。現代人は何年も寝かしておくほど忍耐力がないので、丁寧で清潔なつくりで若くして畑の個性が開き、さっさと老いさらばえるワインの方が人気があり、高く取引されるようです。

 熟成を要するグランヴァンでは軽い年は価格が低めになります。しかし早く飲めるようになることの他、ボトルによるばらつきが出にくいことと熟成状況が当初の予想から外れるリスクが低いことから狙い目です。特にバランスが良い年だと確実。これはワイン価格にまつわる不思議な話です。

 

さて本題。全く珍しくなくなった個人情報の大量流出です。SITA という会員情報の仲介を行っている会社からの漏洩ですが、この会社は提携航空会社間で旅客情報(会員番号、氏名、会員種別)を仲介しているようです。自社の会員が提携各社でもスムーズに移動できるために情報を渡すわけですが、一括管理できるシステムを提供しているということでしょうか。

 

個人的にはブリティッシュエアウエイズエーゲ航空からお知らせが届きました。BAのメール。会員全員に宛てたようです。

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メンバーの氏名、会員番号やシートの好みなどの登録情報が漏洩、PW や クレカ番号等はそもそも SITA は持っていないということです。エーゲ航空からのメールもほとんど同じ内容。

 

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SITA はマイルズ+ボーナス会員の会員番号、氏名、会員種別だけを持っており、電子メールアドレス、予約、IDカードやクレカ情報などの重要個人情報は持っていないと明言しています。

 

エーゲ航空のメッセージの方がキレが良いのは何故でしょうか。こういう事件の時は、妙に気になりますね。

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この事件は数多くの航空会社が巻き込まれたはずです。事実日本では JAL が92万件、ANA が100万件のデータ流出になったと報道されています。

SITA社セキュリティ事故によるJALマイレージバンク会員情報の漏洩について - JAL

https://www.ana.co.jp/asw/topinfo/info.jsp?infoID=d20210306122756&info_tool_flag=1

ともに会員氏名、会員番号、会員種別が漏洩したと述べています。この3種の情報で各社だいたい一致しており、個人にはそれほどの影響はないようです。また何もすることができません。

 

個人情報漏洩の全体を報じた日本語のニュースは

航空旅客情報が世界的に流出、ANAやJALも、航空データ企業SITAに対するサイバー攻撃で | トラベルボイス

 

大規模データ流出はもはや日常。日ごろから漏れることを前提にして心の準備をする必要があるなと感じました。

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