イギリスの首相が新型肺炎に罹患した時、集中治療を担当した2人の看護師の一人がNHS の看護師を辞めました。
Covid: Nurse who cared for PM resigns from NHS - BBC News
医療関係者が非常に頑張っているのに、国家がそれに見合う敬意を払っていないことがその理由ということです。今年は 1%の賃金アップが勧告されることも記事は述べています。日本の現状では賃金が上がるだけでも好待遇なのですが、国際的な常識では物価上昇率の方が高いので、国が評価されてはいないという根拠になります。イギリスにおける職業と敬意の関係より、ここ25年間、日本が貧乏になっている一方だという事実を改めて突き付けられた感じです。
フライングブルーのバイ・マイル
マイル購入で100%のボーナスが付きます。5月30日まで。「今や自宅の快適を後にすることなく、マイルをゲットできます。」ととても奇妙な能書き。
フライングブルーのページは、居住地別のカスタマライズが顕著になっています。日本を発着地とする特典航空券の 5月のプロモーションは無いので、日本のサイトでは項目が表示されません。
日本のサイトからもプロモーションにたどり着けるかもしれませんが、とにかく 5月は、パリとアムステルダム発着のみです。欧州便が31、長距離便 3で、全て必要マイルが25%割引されます。
10月31日までのフライトが対象。バカンスを完全にカバーしますが、少々地味ですね。来月に期待しましょう。
JALマイレージバンクはログイン方法が変更
新技術への対応は、それが客の負担を強いる場合、導入が非常に遅い JAL。マイレージバンクのログイン時のパスワードが数字 4桁から 6桁に変わったのも業界で最も遅かった気がします。
今年の秋には少し強化され、数字だけの 6桁という現在のパスワードは英文字と数字・記号の組合せの 8桁になります。
JALマイレージバンク ログイン方法の変更について(2021年秋頃) - JALマイレージバンク
他社は桁数が任意(上限はある)のところが多いので、8桁を指定する JAL はまだ弱いと言えます。ともあれ JAL が強化するということは、数年すると他社は一層強く、一層面倒なログイン方法になることでしょう。
なお今までWebパスワードが必要だった部分は、ワンタイムパスワード認証となります。この2つの方法は、人により好みが分かれそうです。業者によっては両方採用しており、どちらでもログイン可能としているサービスも多いのはご存じの通り。
JAL がお得意様番号と呼ぶ会員番号には変更はありません。7桁会員は 7桁のまま。古狸(=必然的に年寄り)は変わらず容易に識別されます。
会員がアクセスするシステムが弱いとか、使い勝手が悪いとかいう評判ですが、セキュリティもそれに応じて単純なもので済んでいるのでしょう。牧歌的な感じがします。
変化が穏やかなのは、年寄りには大変良いこと。JJI をのさばらせるのに一役買っている可能性があります。
JAL はシニアへのケアという点では、世界一になれる素質があります。しかしこういう要素で航空会社を比較する人はあまりおらず、スカイトラックスの評価基準にもないでしょう。「老人でもわかりやすいインターフェース」は、そんなに悪くない評価カテゴリーだと思います。
ビデオ制作
5月になって新作ビデオが相次いで出現しました。7日に公開された BA のものは、テレビコマーシャルのようです。
テーマはよくわかりません。イメージビデオに近いものです。
そして17日にフライングブルー。
これは逆説的な「旅のいざない」系ビデオ。こういうものは手を変え品を変え、よく制作されますが、さすがというか何というか、ひねくれています。特設ページも作ったようです。
ヨーロッパは人の移動が再開したと航空会社は考えているようですね。
ビデオと言えば、シンガポール航空が 3月にアップロードした新しいバティック柄の説明が秀逸だと思いました。
これはデザインの刷新に合わせて制作したビデオです。一回視聴するだけで、その美しさが理解できるようになりました。この航空会社はビデオ制作にずいぶん力を入れていて、イメージビデオは大変上手。ファンでなくても楽しめます。