国内旅行はいろいろな状況に左右されますが、物流は相変わらず影響を受けないようです。各地の物産は普通に入手できます。食品を選ぶにも少し気をつけると、まずまずのものが流通していることがわかります。
そんな例から牛肉。近所のスーパーに長崎産と表示される牛肩ロースのパックがあったので、手に入れて履歴を調べてみました。
「長崎」を精密にすると、西海市坂本畜産のようです。脂は控え目で、風味豊かな肉でした。量の割に満足できるタイプ。
西海牛というブランドがあるのかどうか知りませんが、少なくとも有名ではなく、こういう場合は長崎牛で結構です。結局、広域名(長崎牛)と、従来ブランド(壱岐牛、平戸牛、五島牛、雲仙牛など)を階層構造にして売るのが良いのです。和牛は個体識別番号で管理されているので、コストはほとんど増えないはずです。ブランドに階層構造を導入すると、ブランド全体の価値と価格が上がることはよく知られています。
JA は全国横並びをやりたいのでしょう。しかし牛肉に関しては、長崎県はやや特殊なので抜け駆けしてはいかがでしょうか。
別の日に別のスーパーにあった鹿児島産新じゃがいも。
赤土で分かりました。鹿児島産という表示でも、間違いなく長島産。鹿児島市内の青果店では、長島、種子島などと産地名まで書かれますが、東京に来ると県名表示になるのは何とも残念。
長島産はミネラルが多いとされますが、特徴的なお味。今年も食べられて幸運でした。
同じ商品でも、東京都内の店頭では表示が大雑把になります。今東京で出回っている長崎びわも相当な量が茂木産ではないでしょうか。茂木なら確実に購入するのに、長崎となっているため購入しないケースを供給者は忘れています。
ムラサキウニに続き、バフンウニにも挑戦。
獲れる量が少ないためか、エゾバフンウニはキタムラサキウニに比べて高価ですが、個人的な好みではキタムラサキウニ。そんなことも再確認できました。
各地の名産品は馴染みがあったとしても、たまに入手するもの。塩漬けウニを毎週食べるわけにはいきません。
そんな中、「我が家の常備」になってしまう食品もあります。これなんかはそれ。今年はこれに出会い、ラッキーな年でした。
山わさび白醤油漬け。原料はホースラディッシュとして買える物とたぶん同じです。ホースラディッシュは擂るのが面倒、擂ったら日持ちせずと、手間がかかるという意味で贅沢品。一方この瓶詰は香りが穏やかになっているものの、気の抜けた感じはありません。
生ホースラディッシュ+ソースの代わりにローストビーフに使うのはもちろん、焼肉にも使えます。爽やかに食べられるので、甘辛いタレに飽きたらこちら。北海道では白米のお供ということです。彼の地では、ホースラディッシュが梅干し、納豆、生卵と同様の地位を築いていたのでした。
こうしてみると、報告できそうなものは九州と北海道ばかり。2020年、鹿児島県が茶の生産で静岡県を抜き、全国一になったなんてニュースもありました。近未来には、北海道が米の生産量で全国一になることでしょう。食料生産地として巨大になる一方の北と西の島。この国では、量が増えると高品質なものが出現するのが一般的なので、今後もネタを提供しつづけることでしょう。
さてフライトの方は必要最低限になっています。昨年と比較するとだいぶ増えた JAL とは大違い。
感染拡大の抑制には効果が乏しい緊急事態宣言は、各地で延長されます。すっかり元気がないラウンジも続くのでしょう。
「ガッハッハ」オヤジもごく稀にいますが、国内線ラウンジでは酒類供給と感染の間にはほとんど関係がない気がします。
個人的には朝にビールは飲まないので、羽田 DP ラウンジのビールサーバー閉鎖の影響は皆無です。
しかしトマトジュースなどもなく、テーブルが寂しくなります。キャンディーぐらいしか見せるものがありません。大きな容器にどっさり載せると、会員種別 KJK が手癖の悪さを披露します。そこで種別に小容器に入れたプレゼンテーションになりました。
5種類あったなんて、知らなかったでしょうと、JAL が言い出しそうです。
好きな食べ物や苦手な食べ物があっても、良い子はバランスよく食べましょう。
食欲がない Pechedenfer は JGC 除けのお札を飾り、朝ハーゲンダッツにエスプレッソ。
エスプレッソカップがあると気分が上がるのですが、イタリアン・フォーマットの客が少ない JAL には無理。ミラノ線を止めてずいぶん経つし...。
さて沈鬱気味の DP ラウンジを出て、シャバに。ゲート周辺はほどほどに空いています。
第2ターミナルよりは広々しているように感じられます。気のせいですか。
詳細レポートをするべきフライトは特に問題なく、時間通り目的地に到着。
いい天気。