表題は「そして稲妻も雷鳴も彼らを押し止めることはなかった」の意。後世の人が2021年のオリンピック関係者を振り返り、こう表現するかもしれません。
どこでこんなフレーズを見つけたかというと、このビデオ。
西ドイツのグループ Dschinghis Khan のデビュー曲 Dschinghis Khanは、1979年に発表され、世界中でヒット。その後もカバー曲が際限なく制作されました。昨年アップロードされたこのビデオはまさに現代の音楽クリップ。しかし古い音源だと思います。
このビデオは最近技術を使い、多くのモンゴル人が出演、主にモンゴル人の手によりモンゴルで撮影されたとみられます。金もかかっているはずで、誰が何のために制作したのか不思議。
音楽は40年以上にわたって世界中にインスピレーションを与え続け、いまだに立派な創作になるのです。素晴らしい限りです。オリジナルの歌詞はゲルマンの英雄のイメージにモンゴルの西方展開の伝承をかけ合わせた感じがします。偉大な皇帝の姿からはかけ離れているらしく、モンゴル語バージョンは全く違う歌詞に。ただしこの新作ビデオは、多くの人に世界帝国モンゴルを印象付けるでしょう。
ちなみに創造者たちの舞台はこんな感じ。こう言っては何ですが、田舎のイベント会場のようです。
なおモーニング娘。にもカバーが作られました。比較すると興味深いと思います。
さて本題。6月に入ってから、路線就航(多くは再開)と増便のニュースが相次いでいます。 Traicy が報じたものだけでも、
成田―シアトル便 7月より週3往復を週4往復に
成田―ロサンゼルス便 9月より週4往復を毎日運航に
成田―マニラ便 9月より週4往復を毎日運航に
タイ航空:中部―バンコク便 7月1日より週2往復
羽田―バンコク便 7月1日より週2往復
関西―バンコク便 7月以降週2往復から週3往復に
フィンエア:成田―ヘルシンキ便(A350-900)週3往復(継続)
羽田―ヘルシンキ便 開設
中部―ヘルシンキ便 9月開始予定
エールフランス:羽田―パリ便 6月20日より週3往復、7月5日より週5往復
関西―パリ便 週3往復(継続)
フィリピン航空:福岡―マニラ便 6月14日より週3往復を週4往復に
中部―マニラ便 6月19日より週3往復を週4往復に
成田―マニラ便 週5往復(継続)
関西―マニラ便 週5往復(継続)
ハワイアン航空:成田―ホノルル便 週3往復(継続)
関西―ホノルル便 週1往復(継続)
ルフトハンザ:羽田―フランクフルト便 7月1日より週3往復を週4往復に(747-8に)
羽田―ミュンヘン便 8月1日より週3往復(A350-900で)
関西―ミュンヘン便 6月29日より週3往復(A350-900で)
アリタリア:羽田―ローマ便 7月9日より最大週5往復
エア・カナダ:成田―トロント便 7月7日より週6往復
この他に数多くの臨時便が設定されるに至っています。
日本便を再開するにあたって、東京の就航地を成田から羽田に変えた会社が複数あります。今年の夏からは、相当賑やかになりそうです。
他のアジアの都市でも調子は似たようなもの。BA はシンガポール線を再開します。
British Airways est de retour à Singapour | Air Journal
世界各地でワクチン接種が着実に進み、国境を越える移動が増大する―――この勢いも止められそうにありません。稲妻であろうと雷鳴であろうと。