PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

ルフトハンザのラウンジ:種類

何を今さらと言われそうですが、このことに関して記事を書いたことがないので一度まとめておきます。

 

Lufthansa の暖簾を掲げるラウンジは、4種類あります。

ビジネスラウンジ

セネターラウンジ

ファーストクラスラウンジ

ウエルカムラウンジ

です。すべてが自社運営というわけではないようです。契約ラウンジが Lufthansa の名称を使う場合もあります。

 

ビジネスラウンジはもっとも普通のラウンジで、Lufthansaスターアライアンスやその他の提携会社のビジネスクラス搭乗客用の待合室として機能します。スターアライアンス各社の当日の搭乗券を持っている場合、スターアライアンスのゴールド会員、マイルズ&モアのフリークエントトラベラー会員も利用できます。

 設備は普通のビジネスクラスラウンジと考えて良く、心地良いソファ、仕事用のスペース、無料Wi-Fi、数多くの種類からなるノンアルコール飲料、果汁、ビール、ワイン、蒸留酒などが供されます。サンドイッチやサラダなどの軽食の用意もあり、場合によっては暖かい皿も供給されます。

 

セネターラウンジは、ビジネスラウンジよりエクスクルーシブ、高級です。スターアライアンスのファーストクラスラウンジと位置づけられます。つまりスターアライアンスのファーストクラスの全ての搭乗客は、セネターラウンジを利用できます。マイルズ&モアのセネター会員も利用できます。スターアライアンス各社の当日の搭乗券を持っている場合、スターアライアンスのゴールド会員も利用できます。セネター会員は Lufthansaスターアライアンス各社のフライトで到着するなら、到着ラウンジとして利用できる場合があります。

 ここには Wi-Fi、大型のソファ、仕事用スペース、食堂が備えてあります。一般的に言って、ビジネスラウンジより余裕ある空間になっています。場所によってはシャワー、バー、リラックススペース、TVスペースなどが設置されています。数多くの種類からなるノンアルコール飲料や果汁の他、ビール、ワイン、シャンパン、蒸留酒なども無料です。ワインや発泡酒ビジネスラウンジより高級です。時間によっては、食事が供されます。ビジネスラウンジとは異なり、常に暖かい皿が供給されます。

 

ファーストクラスラウンジLufthansa が提供する最もエクスクルーシブなラウンジです。独立したターミナルあるいはターミナル内に独立性の高いエリアを有します。通常の保安検査はなく、搭乗機へはリムジンで案内されます。利用は Lufthansa と Swiss のファーストクラスで出発または到着する客、マイルズ&モアの HON サークル会員に限られます。

 大変良い設備が整っており、プライバシーを保つ大きなソファ、リラックススペース、仕事用スペース、浴槽付バスルーム、シガールーム、バー、「レストラン」は多くのラクジャリーホテルより優れています。バーでは世界中から持ってきた10種類もの水、多種のアルコール、ビール、シャンパンが供されます。「レストラン」ではメニュによって食事が用意されますが、料理のリクエストも可能です。様々な要求(ベジタリアンとか、ハラルとか)は常に可能です。

 

ウエルカムラウンジはフランクフルト空港にあり、Lufthansa 長距離便のファーストクラスかビジネスクラスの搭乗客の到着ラウンジです。マイルズ&モアの上級会員も Lufthansa の大陸フライトの後にフランクフルトに到着する時、利用できます。スターアライアンスのゴールド会員の資格では利用できません。ウエルカムラウンジの内容はセネターラウンジと比較できます。ただし13:00には閉まり、食事は朝食サービスのみです。30ものシャワーが設置され、シャツのアイロンがけサービスがあります。

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Lufthansa Senator Lounge@MUC

以上は

Lufthansa Lounge Übersicht: Alles zu den exklusiven Wartebereichen

を元に説明を組み立てましたが、ソースが古く、その後だいぶ様変わりしています。例えばセネターラウンジでは2017年8月にシャンパンのサービスは終了しています。

Kein Champagner in den Senator Lounges der Lufthansa - You Have Been Upgraded

 

他社ラウンジとの比較

フルサービスキャリアと言ったところで、世界にはビジネスクラスラウンジだけの会社が多いのが現状です。そんな中、Lufthansa は到着ラウンジを除いても3種類用意しており、サービスの幅は圧倒的。Lufthansa の意図通りになっているとして、ラウンジの位置づけを ANA と比較してみます。

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次の記事で紹介しますが、ビジネスラウンジセネターラウンジはごく近くに設置される場合が多いのです。Lufthansa の口上どおりなら、セネターラウンジの利用の方が「お得」なはず。実際に違いが感じられるかというと、「感じられる」が Pechedenfer の結論です。

 ほとんどの場合、Lufthansa のラウンジは ANA ラウンジより空いているはずです。食物は ANA ラウンジの方が良いという日本人がいても不思議ありませんが、個人的にはそうは思いません。そして SFC の会費がペイするかという問題については、セネターラウンジを年4回も5回も利用するなら、十分年会費分の価値があるように思われます。JGC vs SFC の問題についても、ドイツ渡航が多いなら SFC が有利と言わざるえません。

 

Lufthansa は自社ラウンジを有料利用できるようにしました。しかし今のところセネターラウンジの利用は販売の対象になっていないようです。せっかく広いスペクトルでサービスを展開しているので、それぞれのラウンジの特徴を明確にしたいのでしょう。

 一方、ラウンジを有料利用する客は元を取ろうとしそうです。ビジネスラウンジは客層が荒れる可能性が危惧されます。SFC を含めたスターアライアンスのゴールド会員には、今後ますますセネターラウンジの利用が好ましいものになると思われます。