PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラーは終了へ

コロナ禍でも世界は動いており、流れに任せる他ないという変化は平時と同様に起きています。

 米国が新疆の経済活動とのリンクを断つ政策を進めていることは、よく知られていますが、個人でも関係すると国内法に抵触するリスクがあるという警告がなされました。

U.S. ramps up warnings of business risks in China's Xinjiang region - SWI swissinfo.ch

問題となる行為、相手は今後拡大するでしょう。米国人はもちろん、他の外国人もウイグル観光で注意を払わなければならない日が来るかもしれません。

 

それ以上に気になる報道は、香港で活動するアメリカ企業への米政府の警告です。

Biden to warn U.S. companies of risks of operating in Hong Kong - FT | Reuters

中国政府は今後(中国政府のやり方に口を出す)外国の企業への締め付けを強化し、報復制裁するとか、香港に置いたデータを徴収するとかを予想しているようです。

 

日本人も無関係にはなりえません。米中どちらからも思わぬ取り締まりや制裁を受ける可能性があります。どこの国でもそうですが、犯罪に国籍はほとんど関係ありません。そして犯罪かどうかはその時いる国が決めます。

 

一般の日本人にとって香港はウイグル自治区より関係が深く、例えばキャセイパシフィックの本拠地です。この航空会社は古くから日本に就航し、とても人気があると言う相思相愛の関係だったのですが、将来の利用は注意が必要になるかもしれません。

 

一方、これはパンデミックの影響かどうか微妙です。日本のアメリカン・エキスプレスはスカイ・トラベラーと、スカイ・トラベラー・プレミアの新規カード発行を終了します。9月30日(木)が最終受付です。これ以降は家族カードも発行されません。

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発行済みのカードはそれ以降も利用できますが、順次起きると予想される事態は

・ポイントボーナス対象の航空会社の減少

・ポイント移行対象の航空会社の入れ替え

です。後者はこのカードだけではなくアメリカン・エキスプレスの多くの商品に共通しているようですので、あまり心配する必要はないかもしれません。現在ANAマイレージクラブのマイルへの移行は、毎年追加料金を支払うことで可能ですが、これはそっくり廃止されるかもしれません。

 これらサービスの変更には事前予告があるはずなので、自分にとって年会費の価値がなくなるまでカードは保有する方針です。いずれにしても、数年後にはサービスが完全停止、この商品は無くなることでしょう。

 

航空券購入時にはポイントが3倍あるいは5倍となり、貯めたポイントは一般のアメリカン・エキスプレスより良いレートで各社のマイルに変換できるカード。かなりユニークな特徴を持っていました。

 アメリカン・エキスプレスの商売は、必ずしも尊敬できるわけではありません。しかし商品開発力は一貫して素晴らしいと思います。廃止へ向かうカードを凌ぐ魅力ある商品を早く世に出して欲しいものです。