バス代わりの飛行機

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

北海道どさんこプラザ羽田空港店

結局オリンピックの開会式は催行されました。構成が緩かったという評価もありますが、直前に起きた制作サイドのスキャンダルとはあまり関係ない気がしました。

 そんな中、選手入場が胸アツというツイートが数多く見られます。やはり冒頭のドラゴンクエストでしょう。ファンファーレに「えっ、まさか」と思い、続く数小節で「本気か?」に変わり、Grèce ! という力強く無骨なアナウンスを耳にして、身震い(frissons)が起きたというパターンが想像できます。

https://twitter.com/MisterDanteTV/status/1418571621003145218

https://twitter.com/PepereBalou/status/1418541699152982025

https://twitter.com/ALUniverse/status/1418986643743195142

https://twitter.com/cassinalex13/status/1418559667865796610

https://twitter.com/GuMY75_/status/1418537618380369920

https://twitter.com/Hypnotwik/status/1418536765829394432

二時間に及ぶ場をビデオゲームの有名曲ばかりで構成。今後もギリシャの入場はロトのテーマで固定したらよいと思えるほど説得力がありました。個人的には遂にやってしまったかと、やはり感無量。少なくとも日本は日本にしかできないことを実施、その文化を誇示しました。

 日本と同様、楽曲リストには需要があるらしく、他言語でも拡散しています。

https://twitter.com/pizzaa_time/status/1418552687365435393

https://twitter.com/OGambling/status/1418546692165623810

一方で眉をひそめる人も多く、賛否両論あります。どちらも incroyable と言うのは面白いところ。

 思い起こせば、2016年リオ五輪の閉会式で東京五輪への「招待」は、アベマリア(Ave Maria)ならぬ安部マリオ(Abe Mario)でした。選手入場のアイデアは、相当前から温められていたはずです。

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Live は見ていません。翌日朝刊に目を通した後、ウェブで世の反響と放映内容を確認。

 

家に籠っておらず、外に出ればそこそこ人がいます。緊急事態宣言中にもかかわらず、移動については平凡な連休になっています。メディアも遂に飽きたらしく、有楽町駅前とか、羽田空港で張っているようなことはありません。JAL 国内線を見ても、旅客の数によって機材調整がずいぶん細かいと感じますが、運休は多くありません。

 

世界中どこでも空港では、その地の産物を販売しています。ところで羽田空港は東京都大田区にあります。したがって羽田空港は東京の産物を販売しています。ところがこの空港の第一ターミナル(つまり国内線専用ターミナル)に北海道の物産店があります。

 常識に照らしてみると訳が分からなくなります。開店は 6月10日で、すでに40日以上営業しています。

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場所は第一ターミナルの出発階の一般エリア。南ウイングの最も北側、マーケットプレイスに最も近い場所を占めます。ご存じの通り、第一ターミナルは JAL が主に使っており、中央部分にあるマーケットプレイスで北ウイングと南ウイングに分けられます。JAL近畿地方以東の路線を北ウイングに、中国・四国地方以西の路線を南ウイングに集めています。

 どさんこプラザ羽田空港店は、なるべく多くの出発客に利用してもらうためにこの場所を選んだのだと思います。同じ階のマーケットプレイスに空きがあれば、そちらに出店していたのではないかと思います。

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一体どういう人がこの北海道どさんこプラザを使うのでしょうか。このターミナルは、到着階から出発階を経由して街へ出るには不便な構造をしています。単純に考えると、出発客しか利用しません。皇居外苑ブランドの品と同じ、東京土産として買う感覚に期待しているのでしょうか。しかし東京土産が利尻ウニでは、東京ドイツ村の休日が千葉県袖ケ浦市内の一日であることと同様に落ち着きません。

 

何だかよくわからない出店ですが、多くの人が往来するから客は入ると読んだのでしょう。何しろ都道府県ブランドとしては、沖縄、東京、京都を抑えて長年一位。この人気を背景にすれば、ディズニーショップの出店と似た考え方で良いわけです。すると東京に集まる日本各地の旅行客に道産品をアピールすることが任務になりそうです。

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それでも東京の思い出に北海道という感覚は普通ではありません。現実には以下のような方が利用するのではないでしょうか。


1) 糀谷にお住まいの 会社員 Q さんは根室出身。北海道の食品が必要ですが、有楽町交通会館1階の店が混んでおり、入場するのに列をつくるのがいつも苦痛でした。近所の羽田空港に開店して嬉しいとばかり、週末ごとに買いだめに通います。(考慮するリスク)まとめて購入しすぎ、冷蔵庫が一杯になり、時々賞味期限切れで廃棄しては自己嫌悪。

 

2) 東京によく遊びに来る Z さんは富良野にお住まい。帰る日、空港で時間つぶしをしているうちに、家の冷蔵庫が空であると言う現実を思い出しました。何か買っていかないと夕食がありません。家に着くのは夜なので、すぐ食べられるものを探しました。(考慮するリスク)レトルトカレーを買って帰宅したら、米も切らしており、ゆできび(注)にカレーをかけて食べる羽目に。

注:「とうきび」、「ゆできび」って、可愛い響きですね。

 

3) 豊島区にお住まいの A 課長は、部下との沖縄不倫旅行から帰宅途中。羽田到着後、札幌出張というアリバイづくりのために、白い恋人を購入しに立ち寄りました。まずソフトクリームを平らげるのは当然としても、目的の品は自宅用と職場用に二箱を購入。(考慮するリスク)家では見事な日焼けでバレバレ、職場では部下と同時に道産菓子の土産でバレバレ。

 

4) 那覇ばかり飛んでいるのに、「お得」に魅かれ「プレミアム付どさんこ商品券」を購入した南六郷の JML 修行僧 P。有楽町や池袋は遠いので、修行ついでに羽田空港で商品券を使うことになります。「お得」にはとことん弱く、買うものはセール品ばかり。(考慮するリスク)①買ったものの調理法が分からない、②搭乗過多で家は不在が多い、➂セール品につき賞味期間が短いという悪条件が重なり、結局食べずに廃棄。

 

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白状します。口車に乗せられて商品券を購入したのは Pechedenfer でした。


5) 生まれも育ちも現住所も札幌という K さんは、Made in Hokkaido が大好き。しかし札幌駅や新千歳空港の土産店に日参するのは、知り合いに見られるので落ち着きません。そこで東京、仙台、名古屋に旅行する時は、どさんこプラザに寄るようになりました。その多彩な催し物に魅了されるまでに時間はかかりませんでした。今ではそれを目的に旅行します。

 着ぐるみキャンペーンボーイと並んで記念撮影、キャンペーン用の被り物を身に着けての自撮りも慣れたものです。有料、無料を問わず期間限定提供品を入手することも忘れません。(考慮するリスク)家に特殊なものが増えすぎて、家人に文句を言われること。

 

多様な地方の客というより、特殊な条件の客が利用しそうな羽田区空港店。もっとも上記のような条件に該当しなくても、甲殻類が好きな方なら大水槽の毛ガニやタラバガニは見ていて飽きません。期間限定の催し物は特産品を理解するのによく、冷やかしに寄ってもラウンジで時間をつぶすより有意義な時間になります。

 

出発時間に余裕があればぜひお立ち寄りを。