アリタリアは10月半ばに消滅することが確実です。新会社の ITA が清算されるアリタリアから何を買うのか詳らかではありません。いろいろなデザインは変わるでしょう。ウェブサイトも新しく作られると思います。アリタリアの思い出を集めるには、もう最後のチャンスです。
アリタリアのフライトを利用する、そしてイタリアへ行くのが良いのですが、なかなか手が届きません。幸いアリタリアは、「その手のこと」に関してウェブサイトで充実した発信を行っています。
英語によるサイトはこちら。
https://corporate.alitalia.com/en/media/index.html
プレスリリースと共に、メディアというページにまとめられています。あと一月寿命は残っています。しかしもう搭乗することはないという方がほとんどだと思います。ビデオと写真で偲びましょう。
Etihad のサポートを受けていた時期の記録が多いようです。これは Etihad 時代のユニフォームの解説。
この制服を開始した頃、女性客室乗務員の化粧にも非常に力が入っていて、別のビデオでその舞台裏を見ることができます。これは持続が難しかったらしく、ほどなくして元に戻りました。
なおビデオはダウンロード可能、写真は表示だけ(スクショで保存が可能)という仕様。個性的。
ラウンジはどうなるのでしょうか。ローマとミラノにあるラウンジ、CASA d'Alitalia は家具が Poltrona Frau でした。まさか捨てるということはないと思います。競売にかけるのでしょうか。
ローマの乗継ぎでは、心が躍りました。今から思うと欧州で一番良いトランジットだった気がします。それから日本人客室乗務員は抜群でした。欧州系航空会社の中では、間違いなく最良。アジア系とは毛並みが違い過ぎるので、比較することに意義を見出せません。
ビジネスクラスの機内食は焦点となる州を定めて、地方料理の献立を作成していました。ワインリストもそれらの州のワインから構成するという徹底ぶり。食器は Ginori と、これまた大したものでした。機内販売のアイテムは魅力的で、よく買い物をしました。改めて感傷に浸ってしまいます。
ITA はパンデミックのおかげでしっかりした準備ができるとしても、コスト削減は大きなテーマになるはずです。するとアリタリアほどのサービスを実現することは難しくなります。どうなることでしょうか。