パンデミックで人の移動が極端に抑制されていても、新しい航空会社の動きは活発。不思議なくらいです。
ご存じ台湾の星宇航空(STARLUX Airlines)。日本での名称はスターラックスに落ち着くと思われます。日本語のウェブサイトもすでに整備されています。
何故かトップは東京夜景でした。
接続地(東京)の位置情報を読み取って、東京の写真を表示するのは旅行客を呼び込むサイトとしては不適当。おそらく世界的にこの写真を使っていると考えられます。
アラスカでは太平洋横断便を予定する Northern Pacific Airlines が 8月に産声を上げたとのこと。運航開始は2022年夏と告知されています。アンカレッジ(ANC)をハブとし、成田にも就航する予定。久しく絶えていたアンカレッジ定期便が復活することになります。日本では ANC 経由で東海岸往復という旅行を販売すると思いますが、伝説のうどん屋の復活は望み薄。
6機のB757-200の購入がニュースになっています。
流行りの単通路ナーローボディ長距離便が、太平洋にも登場。喜ばしいことかどうかは微妙。
2019年1月に運航開始したベトナムの民間航空会社 Bamboo Airways は、2021年11月成田に就航する予定です。
バンブーエアウェイズ、11月にハノイ―成田線及びハノイ―台北線を開設 | アジアトラベルノート
日本語のウェブサイトもあります。
Bamboo Airways - More than just a flight - Official booking website
これらの航空会社と比べると、日本での関心が低い気がする ITA。イタリア政府の主導でアリタリアをスクラップにして、代わりに作ったナショナルフラッグキャリアです。ウェブサイトもすでに存在します。
https://www.itaspa.com/content/itaspa/itaspa-pl/en/homepage.html (英語サイト)
https://www.itaspa.com/content/itaspa/itaspa-pl/it/homepage.html (伊語サイト)
このサイト、Google で ITA と入力して検索しても上位40位までには見つかりませんでした。ありふれた abbreviation が他サイトと被っているとはいえ、とんでもなく無名な公式サイトです。
緑色の枠内には、 (1) 次の旅を予約しましょう。(2) 変更はいつでも無料。(3) 10月15日から運航の 3点が述べられています。一方で、同じページに赤枠白抜き文字で、
このサイトは仮のサイトであり、予約できず、航空券販売はアリタリアが行っているとのこと。何なのでしょうね。
下の方には、ネットワーク, COVID情報, サステナビリティ, ITAについてと公式サイトトップページの形が整ってきています。ネットワークには地図はなく、就航都市が記載されていました。
イタリア国内: Brindisi, Bologna, Bari, Catania, Rome Fiumicino, Florence¹, Genoa, Milan Linate, Naples, Palermo, Pescara, Reggio Calabria, Lamezia Terme, Trieste, Turin, Venice and Verona
欧州、北米、中東: Algeri, Amsterdam, Athens, Barcelona, Belgrade⁴, Brussels, Cairo, Dusseldorf, Frankfurt, Geneva, London Heathrow, Luxembourg¹, Madrid, Malaga², Malta, Marseille³, Munich, Nice, Paris Charles de Gaulle, Paris Orly, Sofia⁴, Stuttgart¹, Tirana, Tel Aviv, Tunis, Valencia³, Zurich
世界の他の場所: Boston, Buenos Aires¹, Sao Paulo¹, Tokyo Haneda, Washington¹, New York, Los Angeles¹, Miami
1: 2022年3月から、2: 2022年6月から、3: 2022年7月から、4 : 2022年8月から
当初の長距離国際便は、ボストン、羽田、ニューヨーク、マイアミの4都市。しっかり羽田にも就航するとは、日本でのイタリア人気を物語ります。ネットワーク全体をみると、アリタリアの路線網よりだいぶ小さくなります。報道の通りです。
そして就航地に BER はなく、「まあそうでしょうね、ITA も余裕かましている場合じゃないし」というところ。ドイツの現実、ベルリンの現実ですね。
FAQには、アリタリアとの継続性に関する質問が数多く見られます。顧客にとって良い回答はほとんどありませんが、MilleMiglia の会員の方や、10月15日以降のアリタリアの航空券を購入済みの方には一読して損はなさそうです。
url は「せっかくとった」感じですが、今後どう成長するのでしょうか。いつの間にか放棄されて別の url に新サイトが出現するというイタリア狂騒曲が待っているかも知れず、期待してしまいます。そんなことも含めて、今後が楽しみです。