バス代わりの飛行機

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2年ぶりに発表されたスカイトラックスのランキング

スカイトラックスの世界航空会社ランキング 2021 が 9月28日に発表されましたね。日本勢は ANA さんが前回に続き 3位。9月29日に記事を読んで、キュンとした方も多いことでしょう。しかし信じられないことにあの JAL が 5位にランキング。猛追されている気がしたのではないかと思います。

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世界の頂点付近では

World's Best Airlines ですから、青だ赤だと狭い視野で物を見ていては面白くありません。そこで満遍なく眺めてみると、圧倒的な強さを誇るカタール航空。実はここ9年間、常に 1位か 2位です。シンガポール航空も凄まじく 2位か 3位が定位置で2018年は 1位でした。現在は 2位。この2社の人気は不動です。

 頂点周辺のすぐ下で日本勢の様子を調べなければならないのはうれしい限り。ANA はかつて下がり調子になり、2015年に 7位まで凋落しました。その後回復して、2017年以来 3位が定位置。 もちろん胸を張れる順位で、社員を鼓舞するのに大いに役立つだろうと思います。しかし経営陣から現場まで JAL が気になって気になって仕方ないことでしょう。

 2013年は 25位だった JAL は単調に順位が上がり、今年遂にベストテン入り、しかもいきなり 5位となりました。まさに昇龍の如し。そんなにサービスが改善しているのでしょうか?過去9年間、特に国際線にひたすら搭乗し続けている方のご意見をお伺いしたいものです。

 

2021年ランキング上位20社の過去の順位

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エミレーツは以前 1位になることもあったのですが、ここ 5年間は 4 ~ 5位が定位置になっています。キャセイパシフィックもよく似たパターン。1位を取ることもありましたが、最近奮いません。それでも 4 ~ 6位が定位置の人気者。

 

成長著しい会社

順位上昇で目を見張るのは、アエロフロート。2013年には 61位と、あまり見るところが無い会社だったのですが、階段を昇るように順位を上げて現在14位。素晴らしいとしか言いようがありません。数年前に利用しましたが、確かに再度搭乗したくなる機内サービスでした。KLM も毎年確実に順位を上げ、2013年 37位だったのに 2021年は 16位になっています。中国南方航空の上昇も顕著で、2014~2016年の30 ~ 35位ぐらいがその後の2年間で十番台半ば。2021年には 12位になりました。

 欧州大手は年による変動が大きいようです。中でもブリティッシュエアウエイズは上下します。2017年に前年の26位から、一気に40位まで落ちたのは機内食有料化が原因?エールフランスも多少上がったり下がったりしていますが、2021年はベストテン入りを果たしています。ブリティッシュエアウエイズは 11位ですね。これら2社に比べるとルフトハンザの人気は安定高順位と言ってよく、だいたい10位前後で変動します。2021年はたまたま 13位。過去 9年間の最低で、三大手の最下位となりました。

 

ランキングにどう接するか

こういう人気投票は、個人の嗜好からはかけ離れています。カタール航空ビジネスクラスはシート、機内食で他を圧倒していますが、機内エンターテイメントは平凡です。シンガポール航空はいろいろな要素が高いレベルにあり、バランスが良く、強いて欠点をあげるなら、和食の質(化学調味料を使いすぎ、テキスチャーが無茶苦茶)と本拠地のラウンジが平凡なことぐらいですか。

 ANAJAL は、いったい何が評価されているのか分かりません。個人的には JAL は奇妙で面白い乗務員が時々乗っているけれど、それを言うならキャセイが上だろうし、ANA はその辺全くつまらない一方、客には変なのが多い気がします。カンタスエールフランスは乗務員がフレンドリーですね。

 

スカイトラックスは様々なランキングを作成しますが、それらを丹念に見ていくと、矛盾すら見つかります。権威ある格付けと言うより、ミスコンのように適当な評価による人気投票。これで航空券の値段を決める(供給者の論理)とか、利用する航空会社を決める(受給者の論理)とかいった判断材料にするよりは、話のネタにするのが正しい気がします。

 

某社はランキングにこだわるがあまり、スカイトラックスの発表を聞いて、慌てて経営戦略会議を招集、対策を議論したかもしれませんが...。

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こうしてグラフにすると、危機が迫って来るようです。来年は抜かれそうですものね。