PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

4ヵ国弾丸紀行

弾丸旅行はいろいろな意味で市民権を得ましたが、Pechedenfer が図らずしも実施していたというお話です。一日四か国訪問。ただし国際連合加盟国の大半が独立国家として承認している国ではなく、日本の中の令制国です。

 

羽田空港第1ターミナルからの出発はいつもの通り。今回目についたのは新型マッサージチェアJAL のシェルフラットネオを思い出させてくれます。

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羽田空港

いろいろと期待する人が多いだろう JAL の搭乗記は端折って、到着した大阪空港。

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摂津国空港

自治体の境界などとややこしい場所に空港があるのは当然で、伊丹空港も例外ではありません。しかし摂津国というレベルでみると、どこからでもアクセスが良い場所にあります。物事が意外と単純にできていて、外から見えにくいのが畿内。昭和以降、関西という概念を強く押し、無垢な播磨、近江、紀伊などの人たちにも歴史の汚点を担わせようとしているというのは言い過ぎですか?

 摂津には伊丹空港、和泉には関空、河内には八尾空港が設置されていますが、山城と大和にはありません。明治維新以降の頑張りの違いが少し意識されます。(追記:考えてみたら、神戸空港ももちろん摂津国内です。空港多すぎ。)

 

さて大阪空港には地元(池田市)企業のダイハツの新製品が、制限区域内に展示されています。

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摂津国1

預入手荷物のターンテーブルには、これも地元の企業の製品 OLFA の広告。この画期的な発明の特徴ーーー折る刃ーーーをそのまま商品名にしたという大阪らしいベタな話。

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摂津国2

訪問というほどでもないけれど、行きしなに摂津国内で寄る所があったので一国目を数えました。

 

次の目的地には大阪空港から直接バス便もありますが、直行するより1時間以上遅く到着。そもそもそこに行くなら、東京からは新幹線が圧倒的に早く、鉄分皆無の Pechedenfer ですら品川駅で京急改札は通らず、JR東海の改札に向かっていました。

 そこはローソクの塔がそびえ立つ千年都。

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山城国1

蝋燭...時代も違いますが、いろいろなセンスがあるものです。

 

ブログなので、一応それらしい写真もアップロードしておきます。七条堀川の交差点です。西本願寺は相変わらずの存在感。

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山城国2

今回は「七条=ひっちょう」が普通に通じたので、良い滑り出しでした。京都人健在なり。

 

京都駅周辺は許せないほど通行が不便(=どんつきなんてありえへんやろという1,200年の歴史をバックに強気のクレーム)で、全く解消されませんが、何とか八条口に出て近鉄に乗車することができました。

 

しばらく列車に揺られて、到着した元祖古都。邪心のない動物が迎えてくれるのは、ほっとします。

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大和国1

どんなキモヲタでも、200円で鹿せんべいを買えば、人生最高のモテ期が訪れます。ただし媚びを売る、品を作るのは鹿だけです。

 

そして本日一番の目的地はこちら。この遺跡を遠くから見ることを夢見て JAL に搭乗したのでした。

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大和国2

頭塔という有名な遺跡ですが、現代の建築物に囲まれており、普段は距離をとって全貌を見ることができません。取り囲む建物の一角が建て替えのため更地になっています。それで遠目で見ることができたのです。割と貴重な体験。というか、奈良県なり、日本国なり、この土地を購入しようとしないのはどういうこと?

 

帰りしなに玉虫を見ました。生きています。

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大和国3

玉虫は奈良、そして地べたで見かけることが多い気がします。

 

この都市も京都と並ぶ世界的な観光地なので、それらしい写真をアップロードしておきます。

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大和国おまけ

奈良ホテルも部屋によっては似た風景が眺められるはずです。少し高台で、立地は抜群のクラシックホテル。

 

本日最後の訪問地はこちら。JR奈良駅の職員にICカードで行けるんかと確認をとって、移動した場所。

 実はしばらく前から一目見たくてうずうずしていました。「最新の」城郭建築が売りの園部城です。

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丹波国1

いろいろな思惑、予想、心配から、明治維新後に大々的に整備が行われた城。確かに貴重な歴史の証人、文化遺産です。現在は京都府立園部高等学校の校門ですが、在校生は歴史的意義には関心を示さず、勉学に明け暮れていると思います。

 

こちらは城郭風の味付けを施した南丹市の施設。平成の合併で園部町はなくなりました。

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丹波国2

街道整備も徐々に進められます。

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丹波国3

 

国鉄から JR 西日本になって、関西圏の幹線は相当強化されています。園部は京都駅から35分程度になりましたが、完全に別の文明であり、静かに時間が過ぎる町。「田舎暮らし」の一つのイメージになっているようです。

 

今日はこれでおしまい。もう夕方なのでこの後、洛中に戻りました。京都は最近ホテルを作り過ぎ。古都全体がディズニーリゾート日本版になるかとワクワク、ドキドキしていたら、良いタイミングでパンデミックの到来。ゆれ戻しです。京都全体では調整期間ですが、位相のずれから現在空き部屋が多すぎ。価格は一部崩壊しています。

 

本日の活動を振り返ると、昼食が14時になり、京都駅30~34番線ホームの駅そばで済まさざる得なかった点が少し残念。

 またこれを持ってくるべきでした。失敗しました。

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Dr K はドイツの光学機器をご愛用。Pechedenferはオーストリア製。