PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

11月 1日には

日本では COVID 流行の「第 5 」波が過ぎ去った後、科学的な説明が困難なほど感染発生が減っています。もう終わりなのか小康状態なのか分かりませんが、思い切って経済活動を戻して欲しいものです。精神衛生面からもそろそろ限界。

 

さて10日後に迫る 11月 1日、世の中は動きます。

 

Kingdom of Thailand

11月 1日にタイが観光客向けに再び開国することは、すでに10月11日発表済みです。その時は対象となる「低リスク」国は最低で10と述べられ、世界中がやきもきしていましたが、昨日対象国が入国条件の詳細と共に明らかにされました。日本も含まれます。

 観光はこの国の主要産業であり、国内でも大きく報道されています。

Thailand welcomes visitors from 46 countries from Nov 1

 

タイ入国の直前21日間に滞在していた国が、

Australia, Austria, Bahrain, Belgium, Bhutan, Brunei Darussalam, Bulgaria, Cambodia, Canada, Chile, China, Cyprus, Czech Republic, Denmark, Estonia, Finland, France, Germany, Greece, Hungary, Iceland, Ireland, Israel, Italy, Japan, Latvia, Lithuania, Malaysia, Malta, Netherlands, New Zealand, Norway, Poland, Portugal, Saudi Arabia, Singapore, Slovenia, South Korea, Spain, Sweden, Switzerland, United Arab Emirates, United Kingdom, United States, Hong Kong

の45カ国、1領土であり、ワクチン接種を完了していて、出国前のコロナ非感染を証明、到着時にコロナテストを受けて不感染を証明する必要があります。これにより到着時の隔離は必要ありません。

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バンコク

訪問可能な場所は次の17ケ所に限られます。

Phuket, Surat Thani, Bangkok, Samut Prakan (Suvarnabhumi airport), Krabi, Phangnga, Prachuap Khiri Khan (Nong Kae, Hua Hin), Phetchaburi (Cha-am), Chon Buri (Pattaya, Bang Lamung, Jomtien, Bang Sare, Koh Sichang, Si Racha), Ranong (Koh Payam), Chiang Mai (Muang, Mae Rim, Mae Taeng, Doi Tao), Loei (Chiang Khan), Buri Ram (Muang), Nong Khai (Muang, SI Chiang Mai, Tha Bo, Sangkhom), Udon Thani (Muang, Na Yoong, Nong Han, Kumphawapi, Ban Dung), Rayong (Koh Samet), Trat (Koh Chang)

 

渡航できる国(入国者の国籍ではなく、直前に滞在していた国)をざっと見ると、COVID 感染の低リスク国になっていません。むしろタイ観光産業のお得意様が並んでいます。人口100万人あたりの 1日の感染件数は、直近のデータではタイは 140 にとどまるのに対して、例えばイギリスは 670、シンガポールは 530。数倍リスクが高い国々なのです。

 相変わらずご都合主義ですが、タイ国は希望を与えてくれますね。

 

日本からの渡航を考えると、帰国時の自己隔離がまだ必要なので、なかなかタイ観光には踏み切れません。日本の場合、現在人口100万人あたりの感染発生は 1日 3件ぐらい。この数字を見れば、水際対策には仕方がない面もあります。

 

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バンコク

一方でこのニュースは、タイにどうしても会いたい人がいる場合には朗報になることでしょう。

 

あと一歩という気がします。

 

その他にも開国

イスラエルは11月 1日、観光客に対して国境を再び開放します。ただしデルタ株のAY4.2が蔓延っている国は除外するとのこと。

Israel to reopen borders for vaccinated tourists from November 1

WHO承認ワクチンの接種者だけが対象です。ロシアのワクチンSputnik ではダメということになりますが、イスラエル首相とプーチンロシア大統領は金曜日(本日)交渉する予定です。

 入国に当たっては、少々条件が複雑です。

 

ハワイ州も、ワクチン接種済みのビジネス客と観光客を11月 1日から再び迎えたいとアナウンスしています。

Hawaii Welcomes Travelers Back Beginning Nov. 1 - WSJ

"...want to invite..." なので、 政策実現性や制限の程度は分かりません。

 

シドニー空港

カンタス航空シドニー空港の T1 ファーストクラスラウンジを再開します。言うまでもなく、ここは航空会社を代表するラウンジ。象徴的な出来事です。

Qantas to reopen Sydney first class lounge on November 1 - Executive Traveller

ロンドン便、ロサンジェルス便の再開に伴う措置だそうです。シドニー国際線ターミナルだけではなく、国内線ネットワークの35のラウンジも再開に向けて準備を進めています。

 

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Qantas の Website トップページでは、予約のデフォールトが LAX 出発でした。

 

一方、シドニー国際線ターミナルビジネスクラスラウンジは閉鎖のままになる模様です。これはビジネスクラス搭乗客、Qantas Frequent Flyersゴールド会員、と Qantas Club 会員もファーストクラスラウンジ利用が提供されることを意味します。(注)

 

注:報道の核心部分の直後にいきなり「お得情報」だなんて、オーストラリアらしい書き方です。逆にイギリスが気取っていると言えなくもありません。日本の SNS でも「お得!」、「実質○○!」ばかり強調する人たちと、それらから距離を置きたい人たちが区別されますが、豪と英の間には同じ差が一般報道のレベルである気がします。

 

本日はここまで。今から10日間にニュースがあったり、他に大きな予定が見つかったら追加します。