バス代わりの飛行機

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アメリカン航空はクレカ利用だけで上級会員に(その 1)

最初に結論を書くと 1年間にアメリカン航空のクレジットカードの利用が、

30,000 ドルでゴールド会員

75,000 ドルでプラチナ会員

125,000 ドルでプラチナプロ会員

200,000 ドルでエグゼクティブプラチナ会員

になれます。航空機も空港も利用する必要はありません!


驚きはなく...

来年、アメリカン航空 AA の「マイレージプログラム」 AAdvantage の上級会員制度は、搭乗距離や搭乗回数が関係なくなり、支払金額だけを評価するように変わります。

AAdvantage - AAdvantageプログラム - アメリカン航空

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日本語のサイトでもさっそく告知されていますが、肝心の説明は英語のリンクです。そもそも彼らのプログラムは、英語で説明がされていたように記憶しています。

Introducing AAdvantage Loyalty Points

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現在 AAdvantage の上級会員制度は、暦年の利用で

 

①搭乗回数の基準 または 搭乗マイルの基準 + ②支払金額の基準

 

の①、②の二基準を共に満たすことで判定されますが、来年からは

 

搭乗実績である 1 AAdvantage Mile = 1 Loyalty Point

 

で定義される Loyalty Points だけで測られるようになります。AAdvantage Mile は他社マイレージプログラムのマイルと同じで、特典に変えられるマイルです。様々なサービスの利用やクレジットカードのポイントの変換、あるいは購入などによっても獲得できますが、ここで Loyalty Point に数えられるのは、基本的に AAと提携航空会社の有償利用によって得られるマイルです。

 ただし AA 提携クレジットカードの利用も同じ比率で換算され Loyalty Point になります。この機能を持つクレジットカードは、日本では発行されていないようです。

 AA を通した旅行商品や宿泊、食事、そして AAdvantage eShopping の利用でも Loyalty Points が得られます。

 

さて各会員資格の基準は、

Gold 30,000

Platinum 75,000

Platinum Pro 125,000

Executive Platinum 200,000

となります。AAdvantage Mile は、航空券の購入価格(税金等は除く)に比例しますが、会員レベルによって換算率(比例定数、係数、n'importe...)が違います。1 USD の支払いで得られる AAdvantage Mile は

平 5

Gold 7

Platinum 8

Platinum Pro 9

Executive Platinum 11

。AAのサイトに Loyalty Points の計算機がありますが、搭乗で得た AAdvantage Mile は 1:1 で Loyalty Point に変換されるようです。

 

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それでは、「上級会員に加算される」とある以下のマイルボーナスは何なのでしょうか?

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改悪か?

AAdvantage プログラムは悪くなるのでしょうか。少なくとも非常に単純になり、分かりやすくなります。今年はパンデミック対応で割引されていますが、平時の会員基準は、

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です。

 

例えばワンワールドエメラルド会員が目当てで、Platinum Pro を継続する場合を考えてみます。金額を比較すると、これまで9,000 USD だった航空券の購入が今後は13,889 USDに増えます。アメリカ国内線のエコノミークラスばかり利用するなら、会員を継続するための費用は増えます。国際線ビジネスクラスを主に利用する客なら、あまり変化はないかもしれません。おそらく格安の航空券を探すことに長けている客には改悪、日程重視のビジネス客には改善になると思います。

 国内線のファーストクラスばかり利用していた客は、搭乗実績 EQMs の縛りから大陸横断でも 8.5 往復ほど必要でした。この条件がなくなります。今後は航空券の料金にもよりますが、3 〜 7 往復程度になります。

 

もはやマイレージは全然関係ありません。ポイントの単位として痕跡を残すのみです。マイレージプログラムとは到底言えませんが、AA は相変わらずこの名詞を使い続けるようです。

 

日本在住者への影響

日本人にも AAdvantage は人気があり、Executive Platinum 会員になったという喜びの報告は時々ありました。支払金額基準が導入された後でも、ワンワールド各社の利用では EQMs はあまり影響を受けず、ビジネスクラスを使う限り EQDs はほとんど問題にならなかったため、会員レベルを維持できた方も大勢いらっしゃいました。

 Loyalty Points が獲得できるクレジットカードが、おそらく今後も日本で発行されないことから、来年以降アメリカ在住者より不利になります。また搭乗で獲得する AAdvantage Mile がそのまま  Loyalty Points になると、会員資格獲得や維持でも多くの場合、ワンワールド各社の利用より、AA 利用が有利になります。

 いろいろな状況が考えられますが、AA の上級会員制度は大部分の日本在住者に厳しくなるはずです。