PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

パンデミック後のFFP:Pechedenfer の選択

パンデミックのせいで社会は変わりました。2年前は考えられないようなことが、当たり前になっています。多くの業種で多くの作業が世界中どこにいても行えるようになったことは、人類の偉大な進歩。mRNA ワクチンの実用化と並ぶ非常時ならではの成果です。

 個人の任務のマネージメントと言うか、アレンジが得意だと、時間、空間の制限がかなり緩和されます。キャッチフレーズ風に表現するなら、「デキる奴は場所を選ばない」です。

同じ一コマを Pechedenfer のような怠け者がアップロードしたら、野良リーマンになるところです。

 

パンデミックによる移動制限は強力で、確かに働き方に革命を起こしたという評価がもたらされそうですが、航空会社の顧客プログラムがどうあるべきかも全く見えなくなりました。いろいろと種は撒かれてます。平常を取り戻した時を予想して、冷静な対応が必要な時期だと感じています。

 

イタリアでは

ITA がスカイチームに加入することが分かったので、Pechedenfer は ITA Volare のステータスマッチは見送ります。同じスカイチームの AF-KLM フライングブルーに当初から加入しており、疫病禍まではまずまず利用していたことが大きな理由です。

 直前の記事で ITA について、初フライト以降に分かったことをまとめました。書くに当たって情報収集すると、イタリア語ばかり出てくるので閉口しました。イタリア語 ⇨ フランス語の機械翻訳は比較的精度が良いので、たぶん内容は問題ないと思います。しかしこんな調子では、イタリアの会社からフランスの会社に乗り換えることはあっても、逆が困難なのは当然です。

 フライングブルーも Volare も両方使うという欲張りな考え方もあります。プログラムの地域が重なるとフライトの選択肢が増えます。これは良いとしても、搭乗実績を重ねることは難しくなります。

 

アジアでは 

パンデミック後の世界をにらんで、戦略的な一手を打つ会社はちらほらあります。台湾の新星 Starlux もステータスマッチを10月末まで実施していました。そのステータスは2020年中にマッチしたら4年、それ以降にマッチしたら2年有効のはず。個人的には Starlux はどうなるのか全く見当がつかないので、このキャンペーンも見送ります。使わないプログラムに入会しても管理が大変なだけ。接点があればブログのネタは拾えるものの、興味がないと浅い記事ができ上がります。

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少なくとも台湾で先行する 2社と比較してから選択したいものです。

SQ のクリスフライヤーは、得かどうか判断致しかねますが、あちこちに魅力を感じます。ほどほどに首を突っ込みたいと思います。 

 

欧米では 

先進の地アメリカでは、ユナイテッドに続いて、アメリカンも搭乗実績が航空券購入金額で測られるようになりました。デルタも後に続くことでしょう。航空会社は社会インフラではなく、利益を生む企業としての性格が強くなっています。変化の源流はレーガンの政策。長期にわたる大きな流れです。

 ヨーロッパの流行は、搭乗実績を距離とキャビンの種類で測り、特典になるマイルを航空券購入金額で測る混合システム。前者は BA が昔から行っているスタイルを AF や LH も採用したのですが、後者は AF-KLM で始まり、LH が移行中です。特典用マイルについては、Air Europa のような小さな会社でも購入金額制のプログラムを持ちます。ITA もそうなりました。BA の Avios も遠くない未来に同じシステムになるでしょう。

 欧米では距離制を維持するプログラムは、ゆっくり絶滅に向かっています。しかし金額制に変わったからと言って、乗り換えるほどでもないのが FFP。所詮はオマケ。スタンプカードと本質は変わりません。

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日本では 

一方、日本の空は古い様態が残っています。国内航空路線網は明らかにインフラです。自治体が補助金を出すことが常態となっている空港の何と多いことでしょうか。その良し悪しはここでは議論しません。

 長距離国際線と比べると、国内線の FOP、PP は異常に優遇されますが、これは国内線が社会インフラであり、利用者の数が重視されることとおそらく関係します。

 日本の土建国家ぶりや交通網の状況が大きく変貌するか、JALANA が国内線から撤退するかしない限り、彼らのマイルの算出方法や FOP、PP のシステムは生き残ると思います。

 出羽守の見習いのような Pechedenfer ですが、JALANA のマイルも便利だと常々思っています。面白い企画商品もあります。しかし血眼になって貯めるほど、マイルは面白いゲームではありません。

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ダジャレ商品「どこかにマイル」も一度は試してみたいものです。