PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

フライングブルー:11月のマイルプロモーション

フライングブルー恒例、月替わりのプロモーションは、特典航空券マイルの割引。今月は

 

予約期間:11月30日まで

フライト:下記に特記される以外、2021年11月 1日から2022年4月30日まで

キャビン:下記に特記される以外、エコノミークラス

 

です。コロナ禍以来、旅行の対象期間は長くなっています。今月は目的地がやや少く、割引率はほとんど -25%。パリ―イタリア間のフライトだけ -50%です。以下、出発地別に紹介します。すべて片道航空券に必要なマイル。逆方向のフライトでも条件は同じです。

 

パリ発(エールフランス

Rome, Milan, Naples が 3,750 miles(フライト11月1日から1月31日まで)

Clermont-Ferrand, Rennes, Toulouse, Marseilleが 4,500 miles

Bastia, Calvi が7,500 miles

Helsinki が9,375 miles

Miami が16,125 miles(フライト11月1日から3月25日まで)

Chicago が16,500 miles

Abidjan が16,875 miles

 

リヨン発(エールフランス

Marseille が 4,500 miles

 

アムステルダム発(KLM)

Nice が 4,500 miles

Toulouse が  4,875 miles

Dublin が 5,250 miles

Zabreb が 6,750 miles

Bucharest が 7,500 miles

Istanbul が 7,875 miles

Montréal が 16,125 miles

 

ヨーロッパの就航都市 (注) 発(KLM)

Miami(ビジネスクラス)が -25%

 

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注:独立して Albania, Algeria, Armenia, Austria, Balearic Islands, Belarus, Belgium, Bosnia Herzegovina, Bulgaria, Canary Islands, Croatia, Cyprus, Czech Republic, Denmark, Estonia, Finland, France, Germany, Greece, Hungary, Iceland, Ireland, Israel, Italy, Latvia, Libya, Lithuania, Luxembourg, Macedonia, Malta, Moldova, Morocco, Netherlands, Norway, Poland, Portugal, Romania, Serbia, Slovakia, Slovenia, Spain, Sweden, Switzerland, Tunisia, Turkey, Ukraine, United Kingdom, West Russia の都市という制限があります。

 

ー25%でもフライングブルーは JALANA のプログラムの通常特典より良くなる感じです。

 今月は 4,500 miles でフランス国内線やアムステルダムーニースが飛べますが、これは平会員が1,125 €(14万8千円)、プラチナ会員が563 €(7万4千円)の航空券で旅行して得られるマイルです。あなたがプラチナ会員なら、羽田―沖縄を往復すると羽田ー釜山の片道航空券が手に入るようなもの。お得ではありませんか。

 さらに今月はパリからイタリアの3大都市が半額になっており、国際線 3,750 miles は破格です。アメックススカイトラベラーの10万ポイントがイタリア13回往復になる!などと、ほとんど意味のない計算をしてしまう Pechedenfer でした。

 

パリ―ナポリは 800 miles ありますが、プロモーションがなくても片道 7,500 miles です。これは JAL 特典航空券の羽田―ソウルで必要になるマイルと同じ。フランス国内線は普段 6,000 miles 必要ですが、この数字は JAL 特典航空券の国内線最短距離のA区間と同じです。さらに言うと、CDG-MRSは 400 miles を超え、この距離の JAL 国内線はB区間なので、JMBでは 7,500 miles 必要。

 BA のエグゼクティブクラブは、日本会員をずいぶん甘やかしていましたが、JAL 国内線で必要なAvios は二段階でアップ。片道 4,500 から 7,500 になってしまいました。日本地区の優位性はほとんどなくなっています。

 

こんな感じで比較をしてみると、「フライングブルー=お得でないプログラム」という思い込みは、どうやら過去のものになりそうです。日本で使えるかと言うと、そうでもありませんが、欧州内でチョコチョコ飛ぶ人には、無料航空券はリーゾナブル。

 稼ぐ方に金額制を導入したため、順調に未償還マイルが減って、特典航空券がデフレ傾向にあるのかもしれません。すると現在マイルを貯めこんでいる人は後で使った方が有利という奇妙な現象も起こります。

 

ただし長距離便に関しては相変わらず渋いはずで、おそらく JALANA の倍ぐらいのマイルが必要となるはずです。変動制が徹底しており、簡単な比較はあまり意味がないのでここでは例を挙げません。この辺は将来に期待しましょう。

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このプログラムは、購入金額制導入とともに全体の表現を「キモ系」、活動的、庶民的にし、新鮮さを狙いました。しばらく残念な外見でしたが、ついにこれを改めました。新世界風の味付けをしても欧州の住民は惹かれず、欧州風のエレガンスを捨てることによって世界中の顧客が離れることに気がついたようです。平凡ながらもオーソドックスなセンスに戻りました。「惚れ直したぞ、フライングブルー」となると良いのですが、さてどうなることやら。

 

あとはあの微妙なカードデザインを何とかして欲しいものです。デザインだから、好き嫌いはありますが、フライングブルーではどう見ても一代目>二代目>三代目です。もっともこのプログラムの場合、カードのデザインを変えるより、プラスティックカード完全廃止の方が良い解決策だと思います。

 

パンデミックが明けたら、ヨーロッパは AF-KLM ですね。Quality Observer も是非。