PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

海外旅行再開の準備

あれよあれよという間に出入国が困難になって、もう1年 9ヶ月経ちます。この間、人類の移動が極端に減っているのはご存知の通り。一方で旅のツールは順調に進化しています。近日中のパンデミック終息を祈念し、旅の臨戦態勢を整えることにしました。決してネタのためではありません!

 

海外ATM利用

キャンペーンをやっていると送りつけられたメールは、JAL Global Wallet。露骨に新ユーザー獲得が目的です。

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これは JAL の法被を着た住信SBI銀行。決して「怪しい者ではありません。」なお JAL ネット銀行の方は、NEO Bank シリーズ。

 

実は今、海外で現金を引き出すためのカードを持っていません。まだまだ現金を使う場面はあり、時々両替していました。クレカとは別にあれば便利なはずです。

 海外短期滞在用に、国内外デビットカードと海外ATM利用の機能を備えたカードは何種類か存在します。検討の余地ありですが、こんなものは手数料と為替レートに目を光らせて比較すればよい話です。

 しかしながら時が経過すると、サービスレベルは変わります。定期的にカードを再検討するのは面倒というものぐさな性格だと、少し話は違ってきます。

 

JAL Global Wallet は2019年秋に導入され、パンデミック中に着実に機能が整備されました。しかし最大の特長は、種々雑多な JAL サービスに共通する環境で利用できることにあると見ました。

 安心の日本語インターフェース。ログインも JMB の会員番号JAL にすっかり飼い馴らされた会員なら、戸惑うことはありません。これは数字に表れにくいメリットです。JMB 平会員 Pechedenfer ですら、JAL Global Wallet は使いやすそうに見えました。

 マイルをチャージして、現金の代わりに使えるのは想定された機能。ご存じの通り、JMB のマイルは 36カ月で有効期限を迎えます。JGC の頂点を極めし輝き的には「ま、わたくしには関係ない事象ですけど」ですが、チャージとお買い物でマイルが2回たまる!的には、余命1月のマイルを再生する選択肢。レートは JAL-WAON と同じで癖があります。

 空港やら、機内販売やらで割引があるのは JAL カードと同じです。割引率も同じようです。利用額-マイル積算率もショッピングマイル・プレミアム(要追加年会費)をつけない JAL カードと同じ。すると JALカードのメリットは、搭乗時にマイルのおまけがつくことだけですか?ちなみに JAL Global Wallet は年会費無料。

 

バーツの両替レートが少し悪く、チャージも住信SBI銀行からでないと手数料がかかるという報告がありました。

JALグローバルウォレットを利用して気づいたメリット・デメリット。 | とりあえずバンクーバー。

住信SBI銀行(できればJAL NEO Bank)の口座を作り、JALカードの代わりに国内利用、海外では緊急的に利用というパターンが良いかもしれません。

 

マイレージプログラムへの招待

今の海外旅行はほとんど航空機移動。そしてマイルを貯めるため、マイレージプログラムに入会するのが普通。これも重要な準備です。

 

さて唐突に送られてきたマイレージプログラムの案内は、何と MilleMiglia。新規入会の誘い。

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突然の「外国語」メールは、フィッシング詐欺などの犯罪を疑うのが常識です。しかし消滅した会社の顧客プログラムへの招待なんて、怪しさの限度を超えています。怪し過ぎて詐欺師が選択するシチュエーションではありません。注意書きを(翻訳して)読むと、きちんと書かれているし、MilleMiglia の真正のメッセージでしょう。

 

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えっ?と思いませんか。欧州委員会がこのプログラムは継続せよと指示を出したことは知っていますが、その根拠は会員の利益と発行済みのマイルの価値の保護です。新会員を集めても良いのですね。驚きました。

 アリタリア航空でニュースレターに登録したから送りましたなんて書いてあります。しかしアリタリアとイタリア語でお話したことはありません。故アリタリアから独り立ちし、国際性の重要度が低下したのでしょう。あちこちに閾値があり、それを超えると「分からなければ、勉強せよ」と無言の圧力がかかるイタリア語やドイツ語の世界。

 

このメールは広く送られていると思いますが、(言語の問題を離れても)入会する物好きはいるのでしょうか。

 

パスポートは更新

パスポートが期限を迎えたので、更新です。

 東京交通会館に行ったところ、ホールには案内人2人以外には他に一人いるだけ。記入台で何か書きこんでいます。カウンターに申請者はいない一方、係員はフル配置。ファーストクラス(あるいはダイヤモンド会員)のチェックインは本来こういう比だったはずなのに、と妙な連想をしてしまいました。

 以前だと想像もつかない光景ですが、驚きはありません。「異常に空いている」に慣れ過ぎました。

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期限を迎えるパスポートは 5年版。未使用ページが残り 2ページになったので頁追加したら、数か月後にパンデミックでした。結局、追加部分は 1ページ使っただけで VOID になりました。個人のパスポートに刻まれた世界史です。

 5年前は出入国時の生体認証(指紋、顔)が実現しておらず、出国、帰国のたびにスタンプを押されました。前回更新時の旅行のペースだと、頁追加しても 4年と少しで全ページがなくなる予想でした。

 

こうしてみると本人確認にバイオメトリクスが導入されたことは、画期的でした。パスポートの寿命が大幅に延びました。

 成田空港は昨年3月の時点で指紋認証と、顔認証の手段が並列しており、空いている方のゲートを使うことができましたが、パンデミック後はどうなるのでしょうか。

 

目下のところ有人の審査が入り、出入国そのものに時間がかかっているはずです。帰国時の隔離は当然のこと、出国時および入国時に PCR 陰性証明が必要では、気軽に週末バンコクなんて夢また夢。いつになったら自由に行ったり来たりできるようになるのでしょうか。

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Faire du ciel le plus bel endroit de la terre.