JAL のデビットカード、JGW(JAL Global Wallet)は使用料無料。JAL NEO BANK を含む住信SBIネット銀行からのチャージも無料。アプリは小気味よく動作します。
一方、JAL カード「普通カード」の年会費は 最低 2,200 円。アプリがあるのかどうか存じませんが、ウェブサイトは操作性もデザインも今一つ。
これら2つのカードは、利用により JMB のマイルがたまり、使えます。本日は JAL 関連企業を利用して旅行を行う時の JGW と JAL カードの長短を比較します。以下、入会ボーナスや(一時の)キャンペーンは、除いて考えます。
今日は、一年で 2,000円、3,000円というレベルの損得がテーマです。ユナイテッドもアメリカンも最近、支払金額制を徹底してくれて助かるなんて方には実感がわかない記事になります。また JGC が人生のファンダメンタルズになってしまった人にも関係ありません。
JALカードとJGWの特典
JALカードの優待は普通カード(カードの種類) - JALカードに説明されています。まとめると
(1) ショッピングマイル 200円につき 1マイル
(2) Blue Skyでの割引 1000円以上利用で 5%
(3) 特約店の利用(通常) マイル2倍
(4) 機内販売割引 10%
(6) 毎年初回搭乗ボーナス 1,000 マイル
(7) 搭乗毎のボーナス 10%
(8) JALビジネスきっぷの利用
(10) JALパック割引 最大5%
(11) 旅行保険
といったところ。改めてチェックすると、意外に多いのでした。一方 JGW の優待は、ご利用方法|マイル|JAL Global WALLET おすすめ情報|JAL Global WALLETなどに説明されています。まとめると
(1) ショッピングマイル 200円につき 1マイル
(2) Blue Skyでの割引 1000円以上利用で 5%
(3) 羽田、成田でDUTY FREE を含む特約店で割引 5%
(4) 機内販売割引 10%
(6) 両替マイル 1,000円毎に 7マイル
(7) JGW ポイントとして通常の出費に利用 最大 1マイル= 1.1 円
です。両者で (1) から (5) は共通しています。ただし (3) と(5) は項目レベルでは共通していますが、実際には JAL カードの方が充実しているように見えました。JGW では (6) の両替マイルが特徴的ですが、数千マイルも得るのは特殊な事情のある方だけでしょう。また (7) でマイル寿命を延長するポイント化の道が加わりました。
JAL カードは (6) から (11) までの特典が余分にあります。有料だから当然特典も多いとしても、問題は会費がペイするかです。
JAL の利用は国内線だけ、ビジネスきっぷは購入したことがなく、JAL パックも経験がないという会員は多いと思います。旅行保険は他のクレジットカードでカバーできます。ホテルニッコーと JAL シティは数あるホテルの中で、特に人気が高いとは思えません。となると、(8)~(11) の特典は使っていない会員が多そうです。
1 マイル=1 円の経費なら、惜しくありませんが、1,000 マイル=2,200円では高く感じます。毎年の初回搭乗ボーナスだけだと少々経費が掛かり過ぎ、搭乗毎の10%マイルボーナスを加えて「元を取る」ことを考えなくてはなりません。羽田-伊丹なら 20 往復ぐらいする必要がありそうです。
もっとも次のように考えることもできます。何かクレジットカードを一つは持ちたいというなら、(無料のものもありますが、)会費 1,375 円は最低ライン。JAL を年一往復でも使う人には、2,200 円と1,375円との差額が 1,000 マイルなら悪くありません。
もちろんさらに特典を意識して使えば実に有利。(6) ~ (11) のサービスを意識して利用すると良いわけです。
個人の例
Pechedenfer は、これまで JAL 国内線の利用を BA エグゼクティブクラブに登録して全く無問題でした。Avios ボーナスがもれなく100%ついて、Tier Points も大きかったからです。加えて(離島を除く)羽田からの全 JAL 国内線の特典航空券が片道4,500マイルで手に入りました。今や状況は変わり、Avios ボーナスが無くなり、特典航空券も片道 7,500 マイルになりました。JAL 国内線利用 ⇨ JAL 国内線特典航空券というマイルの流れを考えると、JMB に劣るようになりました。
それから Pechedenfer は2023年以降、GGLを続けるか、平ゴールド会員落ちに甘んじるか迷っています。後者を選択すると Tier Points も魅力が無くなります。
今後は JAL 国内線を全て JMB に積算し、JAL マイルをためるという「ソリューション」もあるのです。すると JAL カードは継続して持っておいた方が良いことになります。
Pechedenfer は現在 JAL「普通カード」にショッピング・マイルプレミアムもつけています。ご存じの通り、200円のカード利用で 1マイルというレートを倍にするためのオプションで、年間 3,300円。会員の8割が選択しているという人気オプションです。
個人的には JAL カードの利用は年間 40 ~ 50万円というところ。このオプションで 2,000 ~ 2,500 マイルしか獲得できていません。止めてもよいかもしれない微妙なレベル。
以下よくわからないのですが、実施できた人がいたら教えてください。
・毎年の初回搭乗ボーナスは、JAL カードによる航空券の購入という条件が見つからないのですが、アメックスのスカイトラベラーで購入しても良いのでしょうか。
・ビジネスきっぷは JMB へのマイル登録が条件に見つからないのですが、他の FFP へつけても良いのでしょうか。