バス代わりの飛行機

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

ビスタラ、JAL、ANA

ベルリンの音楽無料配信

ドイツオペラベルリンからのメールは、彼らのオペラ上演のビデオを無料配信するというニュース。Alexander von Zemlinsky の代表作「こびと」です。日本ではあまり上演に接することが無い全一幕、80分ほどのオペラ。

f:id:PECHEDENFER:20220120121340j:plain

日本時間で1月21日(今週金曜日)23:00 から 1月24日(月)23:00 まで、丸々3日間無料視聴できるということのようです。

 ドイツのオペラハウスで良く感じますが、彼らは現代音楽や古い作品など、大衆に馴染みがないオペラをいかに楽しめるようにするかということにかけて極めて熱心です。そして好評が得られると、達成感があるようです。プロフェッショナルなので当然と言えば当然で、聴衆の間でもその辺は常識になっているようです。オペラ文化の受容は、アジアと全く違います。これも当然と言えば当然で、出羽守するほどではありません。

 こうした背景もあり、ドイツオペラベルリンは制作したDVDの宣伝も行っています。

 

現在、劇場ではオミクロン株の蔓延のせいで上演ができないようですが、プログラムを見ると、”In deutscher Sprache mit deutschen und englischen Übertiteln"となっています。したがって配信の方も歌唱ドイツ語、字幕英語となることでしょう。

 

飛ぶ鳥を落とす勢い?

フォローしていないのですが、ビスタラ航空は機内誌を毎月出しているのでしょうか。1月号の宣伝が届きました。

f:id:PECHEDENFER:20220120123422j:plain

創立七周年ということで特別に宣伝。彼らのホームページから簡単に探せますが、下記リンクが機内誌のページです。

The Inflight Magazine

あらためて中をざっと見てみましたが、写っている人の多くはインド人に見えます。しかし紹介されるプロダクト(車、時計、コスメが多い)はほとんどヨーロッパのもの。そして写っているグルメの多くはインド料理とスリランカ料理。パリは甘味だけ?インド人のための航空会社を感じますね。

 インド大好きという人には、この機内誌はとても良いのではありませんか。パラパラめくっているだけでも楽しめそうです。

 

ところで彼らは路線網拡大に余念がありません。昨年7月の羽田就航は、パンデミックで延期された形になっています。

印ビスタラ、羽田からデリー初便出発 787で週1往復

路線網は現在以下のようになっています。

f:id:PECHEDENFER:20220120124334j:plain

欧州路線はロンドン、パリ、フランクフルトとなっています。現在は「非常事態」に対応したフライトと言う位置づけでしょうが、実績作りには十分。パンデミックが明けたら羽田発デリー経由ヨーロッパ行へのチケットを売り出しそうな気がします。

 

そもそも機内誌をちゃんと発刊できている所に底力を感じます。Air France Magazine の最新号は2021年9月号ですから、ほぼ休刊中。隔月発刊と言うステートメントはどこに行ったやら。

Magazines | Air France - Corporate

Lufthansa Magazin に至っては、昨年紹介した通り行方不明のままです。

 日本では俺たちの ANA

翼の王国・eライブラリ | Service & Info | ANA

あんたたちの JAL

SKYWARD 2022年1月号 - JAL国際線

機内誌は毎月発行できています。

 ヨーロッパはワクチン政策でも強硬な姿勢をとり、経済活動を重視していますが、航空旅客輸送については息も絶え絶えという感じがします。このギャップはよく理解できません。

 

JALANA で対応の差は?

日本国内での感染拡大に対応して、JAL は航空券の払い戻しや変更に特別措置をとることになりましたね。

13都県にまん延防止措置 JALは羽田便など航空券特別対応

Pechedenfer も特別対応期間内の該当路線(国内線)の予約を持っており、変更、払い戻しの対象となりました。行くつもり満々なので恩恵に与ることはないはずですが、感染者や濃厚接触者(になったことが明らか)になったら、この措置は意味を持ってきます。JAL サマサマになるでしょう。

 一方の ANA は、すでに特別対応を行う予定はないと発表しています。

ANA、3県のまん延防止等防止措置で航空券の特別対応行わず - TRAICY(トライシー)

真似をせず、独自の道を進んだ方がきっぱりしていてよい気がしますが、それは航空券の予約を持たないからこそ言えること。ここは JAL と足並みをそろえた方が無難という気がします....と書いて、このブログ記事の公開を待つ間にANAJAL同様の特別措置を発表しました。まあそんなものでしょう。

 

SFC 年会費の「モトが取れるか?」

2月1日、ANA は国内線ラウンジ有料利用を拡大します。

ANA、国内線ラウンジの有料利用拡大 2/1から、新千歳など基幹4空港でも

現在は羽田(利用料金1回 3,100円)だけですが、伊丹、新千歳、福岡、那覇空港ANA ラウンジも有料で利用できるようになり、利用料金は5ラウンジ共通で 3,000円になります。

 有償利用は予約制なので、本来の利用客(プレミアクラス搭乗客、AMC上級会員、SFC保持者の順)を優先しているはずです。現地での現金払いのみというのは、設備投資の金がないためでしょうか。「電話予約は1月20日から、ネット予約は4月21日から開始する。」とあり、ここでも設備投資が遅れていることを臭わせます。

 

さて SFC 維持の動機は、

「高い航空券を買う余裕はないし、頻繁に搭乗したくないけれど、格上サービスの一部を享受して一般客とは違う待遇を受けたい。その為には年間○○万円の支払いは問題にならない。」

でしょう。すると○○万円の「モトが取れるかどうか」という発想に陥りがちなはずです。さらに言うと、彼らは優待で受けられる格上サービスとしては、ラウンジ無料利用と優先搭乗しか意識しません。ラウンジ利用は SFC  の「特権」の象徴であり、(晩酌代を浮かせる等の)実質を伴います。そしてこういう客層は、空港ラウンジに限らず、ホテルのラウンジや朝食の食べ放題、飲み放題そして部屋の無償アップグレードにも注目しがちなはずです。アメックスプラチナや、アメックスSPGの顧客層を形成し、その動向は旅行業で重要。

 

こういう状況を考えると、ANA がラウンジ有償利用1回 3,000円としたことは、SFC の年会費の根拠を与えることになります。ほとんどの SFC 保持者は、国内線3往復すれば元が取れるという計算をするだろうし、ANA も利用料金の設定をする段階でこの角度から議論し尽くしたはずです。

 consequence が

「ラウンジが1回3,000円で利用できるなら、SFC はいらないね」

となるか、

「ラウンジが1回3,000円もするなら、SFC は簡単にモトが取れるね」

となるかは、ANA にとっては重要でも個人客には微妙な気がします。だいたい

「迷ったら現状維持で年会費節約ならず」

となるか、

「服の断捨離ついでにクレカも整理するか」

となるかの違いしか生まない程度に、SFC は旅行好きの間に溶け込んでいます。ANASFC 脱会の状況を見ながら、今後のラウンジ活用を考えていくことでしょう。

 

期待できるのは「SFC 修行2022」などというお題で解説を書く方々。SFC の効能書の中で、国内線ラウンジ利用料金をもとに定量的な議論を展開することでしょう。賑やかになりそうです。