JAL 国内線は料金の改革が進行中です。その一環ですが、近々運賃・料金の値上げが3回に分けて行われます。搭乗日や便により細かい調整を行わない料金区分は、4月15日に値上げが実施。それを行う割引率の高い料金区分は、夏スケジュール分が 4月26日、冬スケジュール分が 5月中に実施されます。
4月15日実施
まず確定したのは
大人普通運賃, 小児普通運賃, 往復割引, JALビジネスきっぷ,
介護帰省割引 (値下げ)
当日アップグレード料金 (値上げ)
で、 4月15日以降の搭乗に対して実施します。
大人普通運賃, 往復割引, 株主割引は約 8% (普通席)、小児普通運賃, JALビジネスきっぷ,
当日アップグレードの値上げは、半分以上の路線で行われます。現在全路線でプラス1,000円でアップグレードできるクラス J は、次の通りの値上げ。
3,000円:東京-沖縄、札幌-福岡
2,000円:山形, 小松, 名古屋, 仙台と沖縄を除く東京からの路線でクラス J を設定するもの
大阪-札幌, 沖縄, 函館, 旭川, 女満別, 青森, 三沢, 秋田, 花巻, 山形, 仙台, 種子島,
奄美大島, 徳之島
名古屋-札幌, 釧路, 帯広
福岡-花巻, 仙台
札幌-新潟, 広島, 出雲, 徳島
他は1,000円のままです。ファーストクラスへのアップグレードは全て値上がり、以下のようになります。
10,000円:東京-大阪, 東京-福岡, 東京-札幌, 大阪-沖縄
12,000円:東京-沖縄, 東京-石垣
なおこれらのクラスを事前予約する場合も、同じ差額で計算されるようです。
料金の有効期限は、2023年 4月11日搭乗分までとなっています。詳細は
適用開始日について
「2022年4月15日(金)(*)ご購入分より適用
(*) 4月14日以前にご予約されていても、4月15日以降に発券・ご購入される場合は運賃額が値上げとなりますのでご注意ください。」
とあったので、4月14日以前に購入、発券した航空券に関しては、(変更しない限り)新料金との差額をとられることはないのでしょう。
4月26日実施分
この日以降に搭乗するフライトの特便割引と先得割引が対象です。搭乗期間は 2022年 4月26日から10月29日までが対象となります。金額の発表は行われていません。
5月実施分
詳細は未発表ですが、恐らく 5月のある日以降の購入で変わります。関係する搭乗期間は発表されていて、2022年10月30日から 3月25日までです。これも特便割引と先得割引が対象です。
エグゼクティブクラブの Tier Points 稼ぎへの影響
この値上げについては、予告された時から気になっていた日本在住会員は多いはずです。ふたを開けてみると、多くの路線でクラス J が 1,000円値上がったぐらい。影響はそれほど大きくありません。少なくとも今回の値上げでは、エグゼクティブクラブの会員を JMB や JGC に誘導する意図を JAL は持っていないようです。
クラス J の座席を取りやすい路線での値上げは、多少影響します。ゴールド会員を維持するぐらいだと、一年間で国内線一往復分程度の差になりそうです。これを嫌った会員が羽田-山形、羽田-小松、羽田-名古屋のクラス J を集中的に予約する可能性がありますが、そうなるとこれらの路線のクラス J も来年は値上がりですね。供給座席数が限られるので、当然そういう事になります。
なお伊丹から九州各地への路線は、離島を除くと1,000円のまま。大阪在住者の方が影響は小さく済みます。
さて来年 4月には、JAL 国内線の運賃区分が単純化されます。予約クラスの変更が大いに気になりますが、BA会員は今後一回の会員資格更新では問題ないようです。
5月29日に BA の日本路線が再開する事の方が大きな問題かもしれません。7月 8日に会員年度が終了するサラリーマンは BA 4搭乗が難しくなってきます。GW に欧州へ飛んで、BAに搭乗するのが現実的?