PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

GW 一週間前になったので出来事の整理

 

ゴールデンウィークの海外旅行(予想と言うより印象)

ゴールデンウィークの航空券の価格は平年並みです。要は高いのです。一方帰国では入国にあたり、出国前72時間以内に実施したCOVID-19に関する検査による「陰性」であることの検査証明を提出しなければなりません。指定様式があるので、少々面倒。

 さらに日本は記録的な円安に見舞われています。日本円で資産を持ち、日本円で給与を得る人間にとって、海外旅行は輸入品購入と同様、目下のところ得策ではありません。今の時期は我慢して円高を待つという人も増えたはずです。

 

予想は昨年同期の5倍となっていますが、これらの悪条件がそろい、海外旅行にブレーキがかかっているのは間違いありません。ハワイ、バンコク、マニラ、ソウル、バンクーバーが人気とされ、欧州は聞きません。ツアー自体があまりないので、意味ある統計が取れないのかもしれません。

 

ドイツの物価

これからのドイツ旅行で気になるのは物価!電気・ガスは2022年中に 6割以上の値上げになると数字が出ていますが、旅行客がそれを実感するには時間がかかります。さしあたって食料が問題。

 食料品価格の高騰については、新聞記事がいくらでも見つかります。例えば 4月初旬の価格。

Preise für Lebensmittel steigen noch weiter - Wirtschaft - Nachrichten - WDR

「...小パン (7%)、スライスチーズ (4.7%) は上がり方も穏やかというものの、卵 (16.3%)、レタス (17.1%)、バター (20.4%)、トマト (27%)、キュウリ (30.3%) はかなりの衝撃...」

Das Brötchen und der Schnittkäse wiesen da mit einem Plus von sieben bzw. 4,7 Prozent im Vergleich zum Vorjahr nur relativ moderate Steigerungen auf, aber Ei (+16,3), Kopfsalat (+17,1), Butter (+20,4), Tomate (+27) und Gurke (+30,3 Prozent) sorgten insgesamt für einen satten Aufschlag. 

いずれも昨年比です。外食でも、原材料費高騰が料金に上乗せされていることでしょう。

 

悪いことに昨年 4月から、ユーロは対円で約 8%高騰しています。パンデミック直前と比較して、食べることは2割ぐらい高くつくと考えた方が良さそうです。

 

しかしながら EDEKA で買い物をしていた人が専ら Lidl で買い、ドイツ庶民の気分を味わうのはやり過ぎの感が無きにしも非ず。貧乏になった感覚をドイツバージョンで味わうのもドイツ旅行ならでは、この時代ならではのユニークな体験ですが...。


エグゼクティブクラブは会員資格をまた延長

3~ 6カ月単位の小出しで延長するので、ややこしい BA エグゼクティブクラブ。1月から 6月が搭乗実績積算年度終了の会員は 2度の延長措置を受け、すでに丸 2年間会員資格が延長されています。今度は 7~12月が年度終了の会員について、再度の措置が行われるようです。

 

7~12月に年度が終了する GGL 会員は資格を 1年間延長

7~  9月に年度が終了する Gold 会員は資格を 1年間延長

7~  9月に年度が終了する Silver 会員は資格更新に必要な TP が 300 (-50% Off) に

British Airways Tier Extensions July - December 2022 + Lowered Qualification Requirements - LoyaltyLobby

 

もっとも得をするのは、12月に年度が終了する GGL 会員。逆に損なのは措置の対象外になった 7月に年度が終了する Bronze 会員。

 会員ランクで措置に差をつける理由は分かりません。不可解な決定です。

 

なお2022年12月までは、会員資格を獲得するための TP の基準は 25% Off になっており、Bronze 225 TP または 18 フライト、Silver 450 TP または 37 フライト、Gold 1,125 TP、GGL 2,250 TPです。これに加えて Bronze 会員は最低 2フライトの BA 搭乗が必要です。それ以上の会員資格では最低 4 フライトになります。

 

COVIDの影響による会員資格やクーポン、マイル等への特別措置はそろそろ終わり。今後、戦火の拡大により旅客需要が激減、民間航空会社の広範な運休が起きない限り、BA についてはこれで確定でしょう。中国など、対COVIDで厳しい措置を行っている地域ではまだ可能性があります。

 個人的には BA の会員年度は 1月期限なので、GGL会員としては最初に元の荒波に晒されるグループです。と言うか、それはもう始まっています。

 

ワンワールドから追い出された S7 航空

4月19日、S7航空およびワンワールドS7航空の加盟を停止すると発表しました。

S7 Airlines suspend son accord avec oneworld

現在の状況を考えると当然です。加盟に関わらず、S7 は業務で他社と連携できません。一方で加盟が外れると、S7 Priority の外国会員、特にロシアに制裁を行う国の会員は困ったことになります。S7 はロシアから外に出ないし、自分はロシアに行けないとなると貯めたマイルが塩漬けになります。獲得マイルの有効期限は、その年の残存期間に 2年間を加えたものです。全マイル失効の可能性が高くなりました。会員資格の維持も不可能になります。

 

アエロフロートスカイチームとの関係についてのニュースはありません。アエロフロートも外国に出られず、他社とのコードシェアの解消が報道されていました。外国会員は Aeroflot Bonus のマイルをどうするのでしょうか。スカイチーム各社の特典航空券に換えられれば幸運です。しかしシステムの接続は、侵略前と同レベルに保たれているのでしょうか。

 

他国の航空会社の利用者には、カントリーリスクが身近にあります。このことをプーチンは教えてくれました。