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ギリシャ時間で 4月29日が 4月30日に変わる頃、送られたメールです。エーゲ航空の Miles+Bonus のゴールド会員資格を半年延長するというメッセージ。新しい会員の期限は11月24日で、11月23日までの搭乗が更新基準に達したら会員資格はさらに(1年)延長されることになりました。
パンデミックの影響による上級会員資格の延長は、各社の対応がまちまちでした。エーゲの場合も、すったもんだで合計一年間延長の運びとなりました。
(1) 私めの会員属性は、Miles+Bonus の前身の Miles & Bonus 時代から継続しているゴールド会員。以前のプログラムは、エーゲ航空がスターアライアンスに加盟後4年ほど続いていましたが、スターアライアンス各社の搭乗で任意の一年間に 20,000 マイル搭乗すれば無期限のゴールド会員になる*というものでした。 Miles & Bonus のゴールド会員は、スターアライアンスではゴールド会員として迎えられますが、そのカテゴリーでは圧倒的に低い会員資格基準でした。
リージョナルな会社がアライアンス加盟を機に、実際に搭乗する会員を集めるため、意図的に低い基準を放置していたと誰しも考えます。
何が言いたいかというと、現行の Miles+Bonus ではこの履歴でゴールド会員になった人間が多く、そうした会員の資格が2022年 5月24日から2022年11月24日に延長されたということです。
つまり朗報となったゴールド会員は多いはずです。
*:ただしあまり搭乗がないと会員アカウントが廃止になりました。
(2) ログインして確認すべしとメールにあったので、素直にアカウントを見てみました。メールにある通り、延長されていました。
注目すべきことは、資格延長のための低い基準が続くことです。エーゲ航空・オリンピック航空に搭乗がない場合は、通常の基準(24,000 mile)が要求されますが、エーゲ航空・オリンピック航空に4搭乗する場合、12,000 miles の基準が 9,000 miles に割引かれます。
エーゲ航空には、資格自体を半年延ばすのだから次回更新は通常の基準に戻すという選択肢もあったはずです。結局「一度言ったことだし、まあいいか」となりました。ただしこの低基準は5月31日までです。
エーゲ航空の会員救済は自社利用が前提 - バス代わりの飛行機
(3) この会員資格延長は、更新期限まで24日に迫った時点でなされました。すでに2023年 5月 24日まで会員資格の延長を果たしたゴールド会員もいるはずです。そういう会員にも半年間の延長が適用されたかどうかは分かりません。しかしこれは無かったと予想します。
(4) 今回の会員資格延長は、欧州以外の居住地というフィルターを通した可能性があります。多くの会員に甘い顔をすると経費が増えるので、ありうる話です。ただしこのことも確認する方法がありません。もしそこまで考えたなら、気配りの細やかさでは一級の会社だと思います。
日本では
2年間の海外「お預け」に我慢できなくなり、ゴールデンウィークに出国した人が目立ちます。しかしギリシャに旅行する人は少ないことでしょうし、「エーゲのゴールドがやばい」と焦って渡航する人間はさらに限られることでしょう。そもそも日本を含む海外のゴールド会員の多くは、2019年11月24日から2020年11月23日の会員年度トラックで脱落した**のではないでしょうか。
そして「5月23日までに何とかしないと」と、ゴールデンウイークを利用して更新基準に達したら、低基準で会員資格が18か月延びます。なかなかドラスティックな人生ですね。
**:この時、Pechedenfer は期限近くで運よく延長できました。もし延長できなかったゴールド会員だけに資格延長の措置が行われたとしても、知るすべがありません。皆さんどうでしたか?