PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

ベルリン反省

 

2年ぶりの海外は反省だらけ。

 

不要なモノを数多く持って行った

服から、ガイドブック、電子機器まで。重量割合で15%ぐらいが未使用に終わりました。化石燃料を消費して運んだだけの反 SDGs。意味なく移動が大変になったので、ショッピングが抑制されたというポジティブな効果も見つけることができます。

 

必要なモノを持って行かなかった

何しろ久しぶりなので、いろいろな器具をどこにしまったか分からなくなり、未持参になったというお話。ワイングラスが良い例で、現地で再度購入しました。グラスは消耗品なので、無駄な出費でもありません。

 

ツイッター

せっかく海外に出たのだから、ツイッターも使ってみようと雑然と発信してみました。つまらないツイートに温かい対応をして下さった方々に感謝する次第です。

 

Google の検索結果には少し時間をおいて自分の発信が反映され、なかなか面白いものです。

左のツイートの原文は英語でした。今の Googleツイッターアカウントからツイートを選択し、検索者のブラウザの言語に自動翻訳して表示します。なかなかの技術です。

 

言語

街でも、ツイッターでもドイツ語がまるでダメだという事実に対峙できました。言うなれば毎度のこと。ただし今回は地下鉄のホームにいた作業員たちの訛りが強烈だったことが印象に残っています。ブランデンブルグにも言葉もあることが分かり、少し親しみを覚えました。

「覚えても行っても、本番で思い出せない」はあるある。Berliner Krapfen はたぶん間違い。

情けなくなり、もっと言語能力が欲しくなるのは平凡な反応。そして結局放置するというシナリオも見えます。言語の習得は、よほどの動機がないと前に進みません。日常を覆すような変化がないと無理なのです。

 

計画

ギリシャへの脱出を除き、珍しく渡航前の手配が皆無。5月の空気は気持ちよく、オペラなどで屋内に籠る気が起きにくいことが分かりました。初夏のベルリンは美しい以上のものがあります。

まだ標識の修正が追い付いていません。

場所は変われど「何もしない贅沢な GW」になりました。そんなことなら、東京にいても変わらないだろうという意見はごもっともです。

 

「やれることはやれるうちに」は大切

COVID で行動制限がなされ、このことを再認識した人は多いのではないでしょうか。ドイツならありふれているとか、すぐに手に入るなどというものにアクセスできなくなった2年間でした。

 こういう世界の異変だけではありません。人生いつ終点にたどり着くかわからないのです。できることは先延ばしにせず、やっておくべきとつくづく思いました。

Gleisdreieck の小高い場所。日本だったら撮り鉄が毎日問題を起こしそう。

 

スターアライアンスゴールドの効能

レガシーキャリアもサービスのバラ売りを進めているのはご存じだと思います。皆さんの間では、空港ラウンジが有料で利用できたり、他の会員にも開放されたことが印象的な変化として意識されていると思います。しかし手荷物の預入れや座席の事前指定が有料化される方がより本質的な変化です。

 欧州内エコノミークラスでは普通になったライト運賃は荷物預入れが有料ですが、スターアライアンスゴールド会員はそもそも一つ余計に預けられる特典があります。もともと荷物が多くない人たちは、有料化の影響を受けないのです。最近はビジネスクラスでもライト運賃が導入されつつありますが、ラウンジ利用や手荷物預入に制限があっても打ち消すことができます。

 移動に余裕が生まれるスターアライアンスゴールド会員。年に複数回海外に出かける人なら、持っておいた方が良いのは確かです。SFC は有料ですが、年に3回以上海外に出るならそんなに高くない気がします。Pechedenfer はゴールド会員資格更新のためのゲームが面白いので、目下のところ、こういうサブスク商品を必要としていませんが...。

ルフトハンザのサービスは独特ですが、使いやすく感じます。

 

都市としてのベルリン

森ビルが世界都市総合力ランキングで都市を格付けしています。これは国際的な求心力を反映します。ベルリンは昔より順位を上げ、現在7位。これは実感に合います。実際のところ、1位のロンドン、4位のパリと比べると文化を創造する力や人を引き寄せる力は感じにくいのです。森ビルだから東京に悪い点をつけるはずありませんが、個人的にも現在3位の東京の方が力強く感じます。

 ベルリンは、博物館、美術館が充実しています。クラシック音楽では世界で一、二でしょう。一方、買い物ではモノがあふれているように見えて、何か探すとなるとまず見つからないという体たらく。新宿のような感じです。

 Hergestellt in Deutschland に限定して海の塩を探したのですが、見つかりません。首都で最大都市だからと言って、ドイツ各地から何でも集まる仕組みにはなっていないのです。

Die Welthauptstadt Germania の中心的な開発地区になる計画があったようで、現在は奇妙な空間が広がります。どう使ってよいのか決めかねているようです。

また地方文化が弱く見える点もマイナス。これは理解にも依存するので、説得力がある意見にはなりませんが、近所にあるザクセンの首都ドレスデンの方が強い個性を感じます。

 

その都市が提供できない物事を期待してはいけないという当たり前の事実を再認識しました。