PECHEDENFERのブログ

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国内線乗継ぎがあるなら、森伊蔵は合計12本まで

 

国際線を利用する時、持ち帰るアルコール飲料の免税枠を気にする人は多いと思います。一方、国内線で手荷物(預入、機内持込)にできる酒量に制限があることは軽視されがちです。

 

JAL の場合、「制限のあるお手荷物」として詳細が説明されています。

制限のあるお手荷物(お手荷物) - JAL国内線

実際は、醸造酒(ビール、ワイン、日本酒)や酎ハイなどと、焼酎・蒸留酒で線引きされます。つまりアルコール度数24%以下の飲料は、酒としての制限はありません。

 24%を超えると上限があります。70%以下の場合、表を最も素直に読んだ場合「機内持ち込み」と「お預け」それぞれ 5リットル、合計10リットルが旅客一人あたりの上限となります。ただしこれは確認した方が良い気がします。

 70%を超えるものは手荷物として運送できません。

*お一人様5リットルまで

 

国際線の手荷物にはアルコール飲料の制限はないようです。

制限のあるお手荷物(お手荷物) - JAL国際線

Spirytus 96° を 32 kg も預け入れる客が20人もいたら危険な気がしないでもありませんが、現状は記載なし。

 

問題になりそうなのは、羽田などの乗継ぎで国内線にて自宅最寄りの空港へ向かう場合です。例えば札幌在住の方が、ロンドンで買った Bombay Sapphire(47%, 750 mL)12本を羽田から先へ運ぶ時は税関通過後、機内持込向け、預入向けにそれぞれ6本ずつに分割、国内線チェックインになることでしょう。問題なさそうです。

 しかし JAL42 便の機内でこれに加えて森伊蔵(25%, 720 mL)を1本購入していたら、合計13本全てを羽田―新千歳の搭乗便の手荷物として航送することはできません。

 

 

JAL 国際線ビジネスクラス客室で「定価」販売される森伊蔵は、国内ではその 5倍ものプレミアム価格で流通しており、転売アイテムなどと陰口もたたかれますが、転売個人事業主だったとしても大した規模の商売はできません。

 しかし森伊蔵=転売という方程式をすぐに立てる人たちにさえ、国内線の酒類移送制限はよく認識されていないようです。森伊蔵 7本は 5リットルを超過します。羽田到着後、その JAL 航空券の最終区間(例えば HND-CTS)では 6本+6本の 12本までしか運ぶことができません。

 

「在庫がある限り買い込んで、即メルカリ行きですね💛」

というわけにはいかないのです。

渡航先にて「JAL ファーストクラスで採用される」アブソルートを転売用に1ダース入手済みだった場合は、森伊蔵は(機内で購入できても同じ航空券では)運べません。


芋焼酎に特別の関心がない普通の客は、

羽田から国内線の乗継がある場合、蒸留酒は 5リットルx2 (機内、預入)が上限

ということで覚えておくと良さそうです。