PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

夏休み2022の状況

 

もう7月も終わります。夏休み突入の便りも少しずつ見かけるようになりました。

 

今年の夏は、海外旅行再開という「野心的な」方から、コロナ感染爆発のため全て中止という「慎重な」方まで、かなり幅広いポジショニングが取られています。オミクロン株は全般的に症状が軽く、普段なら医者にかからないレベルの不調で受診をする人が多いとか、濃厚接触者になったため活動できなくなる医療スタッフが多いとか、いろいろな要因で病院が大変なことになっていますから、国内旅行もあまり気が進まないというのは当然です。

 

海外に行ったら行ったで、問題山積。欧州では空港や航空会社が COVID による業務量の激減を理由に首切りをし過ぎました。旅客は回復しても、業務遂行能力は業界レベルで回復できず、端的に言うと今シーズンは無理だと放り投げているありさま。LHR は新規航空券発売中止を各航空会社へ依頼したのが良い例です。

 戦争のおかげでインフレになり、物価高にスライドして賃金を上げろと航空会社のストライキが頻繁に発生しています。先週はルフトハンザが派手に運休しましたね。SASパイロットが大規模なストをやろうとしたら会社が持たないことが明らかになったので、7月上旬に会社再生法適用が申請されました。

 旅客回復期のストライキとしては、AF も 6月に早速やっていました。別の会社のストライキに上書きされて、悪者としての顔を忘れられています。そういうやり方もあるのかと感心しました。

 

航空券予約は搭乗の何週間も前に行うのが普通ですが、ストライキは実施の1週間前ぐらいに予告されます。その結果、旅客はスケジュール変更を余儀なくされます。つまり今シーズンは、ストライキ勃発にロストバゲッジ、セキュリティ激混みの障壁が欧州中にあるわけです。とにかく気が抜けません。

 

日本へ帰国する場合、これらに加えて出発前72時間以内の PCR 検査陰性の関門も加わります。今日 COVID に感染しても、大人しくしていれば回復する場合がほとんどである一方、10日~14日も帰国が遅れるのは日本国内で社会活動をする世代としては結構な問題。

 欧州では COVID の特別扱いを止めつつあり、感染発生数が把握できなくなっています。日本でも症状が軽すぎて検査すらしない人が増えているので、感染リスクの内外比較はできなくなりました。しかしながら帰国に際して現地足止めがありうるとなると、海外旅行には度胸が必要です。

 

帰国前 PCR 検査の陰性証明は問題が多すぎます。PCR 検査は日本入国時に行い、結果が出るまでは活動自粛しろの指示でよいはずなのです。陽性だったら、国内で発生した感染者と同じ扱いにすればよいわけです。現状の入国規制は合理性に欠けることに加え、国内に落ちるべき金を外国に落としているので、これは早晩にも廃止されると思います。

 

さて皆さんは、夏をどう利用しますか。