パリ CDG 空港のターミナル 2は、誰が見ても A, B, C, D が一つのデザインに基づき建設され、F, E, G はそれとは異なり、相互に別の設計になっていることが分かります。エールフランスの日本路線の発着が、Terminal 2 に移り、2F、さらに2E、そして 2E も K からサテライトの L, M へ移る様を見てきた者としては、彼らが長距離便こそ花形だと考えているようにしか思えません。長距離便のターミナルは時代により必要なものを求めて一番新しいターミナルを利用していました。
個人的には 2F のデザインが好きで、現在はエールフランス欧州便に利用されている結果、年に何回も利用できるのは幸運です。このターミナルはほとんど構造の2つのホールがあり、エールフランスもほとんど同じ造りのラウンジをそれぞれに設置していました。
さすがにラウンジの古さが隠せなくなり、随分前から改築する計画がありました。利用者アンケートには、Pechedenferも協力しました。
パリCDGターミナル2Fのエールフランス・ラウンジの改築 - バス代わりの飛行機
これは2014年当時の有力案が示されており、なかなか興味深いアンケートでした。
どういう経緯があったのかは知る術もありませんが、結局新ラウンジは2021年 8月に竣工。一箇所になり、東西二つのホールの間、西側のホールに近い場所に新築されました。比較的大掛かりな増築です。
ビデオもつくっています。
Bienvenue au Salon du Terminal 2F Paris Charles de Gaulle | Air France - YouTube
COVID騒ぎの最中にデビューすることになった新ラウンジ。1年以上経ってようやく訪問することができました。
今回は 2G 到着、2F 出発の乗継ぎ。エアサイドの連絡バスで2Fに到着します。こんな所に出てきます。東側のホールです。
Relayで雑誌を購入、さらに免税品店をチェックしてから、ラウンジを目指します。
入口正面に立つと、こう見えます。
自動改札で、搭乗券をスキャンします。エラーは出ず、すんなり入れました。玄関ホールに当たる部分でしょうが、マガジンラックがあります。しかし置いてある雑誌は、機内誌 Air France Magazine の後継誌 En-vols だけです。これは2022年現在7-8-9月号で通算第2号です。
電子版のサイトはこちら。
EnVols, le media de l’évasion.
COVID騒ぎで接触が疎ましくなったこと、CO2排出に対する世間の目が以前より厳しくなったことから機内誌は廃刊したようです。
この雑誌は、エールフランスラウンジと制限エリアの限られた場所で手に入るようです。かつての Air France Magazine と編集の方向性が変わりましたが、機内誌の機能も残っています。
入口正面奥はこのラウンジのシンボルとなる大階段。上階が存在します。
このエントランス階は左右に奥行きがあり、いろいろと趣向を変えたコーナーがあります。
バーカウンターの奥は小さくても日当たりがよく、明るい空間。
訪問は朝食モードの終わり頃でした。ビュフェスタイルですが、ストーブ鍋の中はほとんど空で、追加はないことが予想されました。
人によっては、持ち帰ってしまいそうな袋菓子系-乾きものも割合豊富。
もちろん持ち去りはいけません。
上階はエントランス階の半分ぐらいの面積のようです。
階段を上ったところにある案内掲示板。
上階もいくつかのセクションに分かれており、それぞれ異なる趣に仕立ててあります。
この頃には、ラウンジもランチモードに変わっていました。
上階の西側奥はスパやシャワーなど。
家具は奇をてらったものではありませんが、変化に富んでいるのでよほど頻繁に訪れない限り、飽きないと思います。
大箱ですが、なかなか良い新ラウンジ。エールフランスの欧州線が楽しみになりました。エールフランスのサイトでは、航空券の購入は KLM と区別されることがありませんが、このラウンジのために CDG 経由は当たり、AMS 経由は外れという気がするようになりました。