PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

JAL国内線予約サイトのバグ

 

日本の BA エグゼクティブクラブ会員にはよく知られていることかもしれません。JAL のサイトを利用すると、国際線なら予約段階で会員情報を入力できますが、国内線では同じことができないのです。

 

JAL には申し訳ありませんが、予約を入れて、問題を検証させていただきました。

 

PC 端末から予約する方ならご存じ。予約完了画面です。

2日後までに支払わないと予約はキャンセルされます。ここで座席も指定できます。大切なのは下の方のお客様情報で、「お名前」と「年齢」と「性別」を確認する必要があります。

 

JMB 会員以外は、マイレージの登録がこの段階までできません。この画面で「マイレージ番号」の下にある登録するをクリックします。

 すると搭乗者情報がそのまま出現します。

この予約によるフライトのマイルを登録するプログラムを選択します。ここでは航空会社名を選択します。

 まずキャセイパシフィックで行ってみました。実在する会員番号を入力、「登録する」をクリックします。

 

すると前の画面に戻ります。ただし会員番号とプログラムを提供する航空会社名の記録が加わりました。

 

この後は、客の手ではお客様情報を変更することはできません。別のプログラムにマイレージの登録を替えたければ、JAL窓口か電話で行います。

 

別に予約を行い、今度は BA のマイレージを登録します。キャセイパシフィックの時と同じように実在する会員番号を入力、「登録する」をクリックすると、

 

こういう画面が出現します。

結局 BA エグゼクティブクラブの会員番号は登録できません。

 

なお悪いことに、この画面が出現すると、これ以降この予約にはアクセスできなくなります。

 指定したアドレスにメールが届くので、搭乗月日、予約番号、予約便(複数のフライトが含まれる場合、一つでよい)を確認します。

 

JAL のホームページの「予約管理」から、「国内線航空券」と進み、メールに記載されていた搭乗月日、予約番号、予約便を入力して「検索する」をクリックします。すると会員情報が登録できなかった時の画面が再度出現します。

「お手数ですが、しばらくしてからお手続きください」とありますが、これ以降、いくら日が経ってもこの状態は解消しません。考えようによっては、白々しいのです。

 

 

問題はいくつもありますが、客の不利益になる重大な帰結は、

 

(1) ワンワールド上級会員は事前指定できるシートが多いけれども、BA の会員はこの特典を自分の端末では享受することができません。JAL に電話するか、JAL の窓口でシートマップを見ながら指定することになります。BA のゴールド会員は、キャセイのダイヤモンド会員よりも不利なのです。

(2) 支払い前にマイレージ登録を試みると、以後のアクセス拒否により、支払ができません。2日後に予約は取り消されてしまいます。JAL 窓口で支払うことはできそうです。

(3) 支払い後にアクセス拒否になった場合、予約は完了、航空券は発券されているので当日搭乗できます。しかし指定したシートを変えたいとか、予約を取り消したいなどという時は、自分の端末からは行うことができません。

 

アクセスできなくなったら、JALに電話して、彼らの端末でエラーを解除してもらい、ついでに会員番号の入力も行ってもらうことになるでしょう。

 

予約後は毎度 JAL に電話して、会員情報を入力させることも可能だと思います。しかしこれは面倒。Pechedenfer は搭乗日に窓口でチェックインし、その時に会員番号を入力依頼します。そして係員に会員カードを見せても、(5割以上の確率で)航空会社が分からないという不手際に付き合わなければなりません。

 

今時こんな欠陥の放置は、サービスの評価に直結します。JAL は(特に日本人)搭乗客を自社会員に誘導しようとして、欠陥を意図的に放置している気がします。しかし Skytrax でファイブスターだなどと宣伝したいなら、この未必の故意はまずいのではないでしょうか。