バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

マレーシア航空のChef on Call(その1)

皆さんは機内食の事前指定、事前注文を行っていますか。戒律や習慣から、ベジタリアンフードなどを選択したい客、あるいは持病、体質からグルテンフリーや糖尿病食などを選択したい客もいます。そのため、フルサービス航空会社は相当な種類のスペシャルミールを用意しています。

 

これとは別に、美食目的の特別機内食を提供している航空会社もあります。エールフランスは特に力を入れていて、特にエコノミークラスで顕著です。

 

国家の威信がかかっているのか、マレーシア航空もそういう所で頑張ります。少なくとも、上層部の意気込みは感じられます。

 特定の路線のビジネスクラスとファーストクラスの予約客は、予約の最初の便が出発する24時間前までに注文すれば、特別機内食を選べます。出発日が近くなると、予約管理で注文可能となります。電話でもOK。これがご自慢のシェフ・オン・コール。

シェフ・オン・コール

メイン・ディッシュが対象。ロンドン線、オークランド線では2食の特別食を選べますが、他では1食のみです。

 

今日は KUL 発の便で体験できた3食について、メニューの写真と現物を比較してみます。

 

ビジネスクラスでは、5種類の皿が用意されています。例えば、Beef Cheek with Polenta and Vegetables。

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調理法不記載の牛頬肉。ポレンタに加え、同様のテキスチャーを持っていそうな野菜ペーストが付け合わせ。それにヘタ付きミニトマト、ハーブが色を添えます。ソースは不明。

 これに対して現物はどうだったかというと、以下の通り。

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機内食にありがちな盛り付けに変貌していますが、まずまずの線です。ただポレンタは、絶対そうとは分からない代物。黄色い固めたもの。ゼラチンか何か使っていそうで、穀物の粉末という感じが全くしません。トウモロコシの香りもありません。

 

続いて Cod Papilotte。つまりタラ包み焼。

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味付けは不記載。理由は分かりませんが、バジルの葉が載るようです。魚の下に何か隠れていそうですが、何かわかりません。

 これに対して現物は、以下の通り。

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ポテトが加わるなど、付け合せが大きく違います。またハーブは刻んでソースと一体化しました。バジルではありません。輪切りの黒オリーブがオリーブの実に載せてあるというモチーフが残っていて、オリーブの輪切りが黒オリーブの実に載っています。妙なところにこだわりを見せます。油を吸ったポテトを除くと、さっぱりしており、胃にやさしい皿になりえます。つまりポテトは全く不要に思えます。

 

Pan Fried Silver Cod with Soya Glazeも魚料理。銀ダラをフライパンで揚げました。soya glazeって照り焼きですかね。

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怪しげな料理ですが、スライスしたニンジンの他、青モノ、コリアンダーのような葉も見えます。付け合わせは米?

 これに対して現物は、

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白身魚は間違いありませんが、これはフリッターというモノでは?厚めの衣に包んで脂で揚げたものです。味付けは、マレーシア航空お得意の醤油系万能ソース。チンゲン菜とニンジンという付合せ、盛ったコメは写真と一致していますが、メインの調理法が全く違っていては落第ですね。それに加えて、香草は見当たらず。見映えに劣ります。

 

その他には、Braised Lamb Shank と Beef Rib with Apple and Demi Glaze があります。

 

メニューの写真と実際の皿がかなり異なるという、婚活現場並みのカオスに加え、大きな問題点は朝食でも、昼食でも、夕食でもメニューが同じ点。MH88に搭乗すると、早朝の到着2時間前に起こされ、ヘビーなカオスと対峙させられます。Kuala Lumpur時間で4時40分頃。覚悟しておいた方が良さそうな一日の始まりです。

 

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注文して無視するのは明らかなマナー違反。何が出てきても、爽やかな顔で平らげましょう。この点では婚活とは違い、それでOK。

バンコクのマレーシア航空:最近の運用

バンコクでは妙なものが安かったりします。この本はUKの出版物ですが、amazon.ukでも£9.99。Amazon.frで買うと13.58 € (= £11.88 )もするのに、バンコク街中でわずか 380 THB (= £8.77 )。

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ワインは極端に高い(東京の2倍以上)くせに、ワイン本が安いとはこれいかに。

 Amazonで買うのも癪と、ヨーロッパの実店舗をあちこち探していたのですが、なかなか見つからなかった本。思いがけなくタイで見つけるとは。物流とは分からないものです。

 

いきなり脱線していますが、バンコクからのマレーシア航空のお話でした。

 

クアラルンプール-バンコク(BKK: Suvarnabhumi 空港)はヘビー路線。マレーシア航空の運航便だけで1日6便もあります。タイ航空(含タイスマイル)が1日3便。マレーシア航空の存在感が強い路線です。

 クアラルンプール-バンコク(DMK: Don Muang 空港)も、エアアジア8便に対して、タイエアアジア3便という具合。マレーシア強し。

 

今日は、そのマレーシア航空利用時のバンコクの状況。

 

プレミアムレーンの利用券の変更?

悲報です。BKKのプレミアムレーンの利用カードが変わったようです。しかも突然。チェックイン時に渡された新しいカード。

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ラウンジ利用券と同様、便名と利用年月日が書いてあります。たまたま一般レーンが空いていたら、そこを利用してカードを温存し、次回以降のエコノミークラス利用時に使うなんて行為は今後不可能。さらに言うと、そういう不届きな客が貯めていた従来のカード

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は利用できなくなるということですかね。まだBKK行の便では配っていますが、そのうちただの紙切れになるのでしょうか。

 

税金払戻しコーナー

ここは以前と変わらず、列ができています。しかもパワーアップして、行列整理バンド内には収まらず、長い列がコンコース内に延びています。これも悲報と言っては、悲報

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中国政府が入国者への物品税を大幅に増した時、このコーナーはガラガラになりました。すぐに混雑は戻ったので、関税アップは短期間だったようです。日本では続報が入りにくいので、かの国の統治のやり方が伝わらないのですが、そうした強権を躊躇なく振るう一方で、恒常化して人民を押さえつけるような愚策を労しないのが天晴。

 何はともあれ、この列はいつも存在し、さらに長くなることでしょう。

 

マレーシア航空のシステムとBKKの地上オペレーション

どんなシステムを使っていると、こういうエラーが出るのでしょうか。またどんな凡クラなら、このエラーに気が付かないのでしょうか。

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出発した後に、搭乗が開始するそうです。エラーだと分かれば、説明するはずですが、何もなし。程度が低い BKK の地上オペレーション。マレーシア航空の社員ではなく、タイの空港サービスと契約しているだけですが、何とかして欲しいものです。

 

大胆な機材運用

ゲートに行くと、ひと際大きな機材が停泊しています。ここはバンコク。機体はマレーシア航空。

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A380が BKK-KUL なんて短距離(750 miles)を運航するなんて、なかなか無い事態。驚いてゲートを再確認しますが、ここで間違いありません。この大型機材を利用するだけの搭乗客がいるということです。異常に気付く客が大勢おり、スマホカメラが大活躍。

 マレーシア航空はここ数年、3機材体制でした。

大型 A380(6機)、中型 A330(17機)、小型 B737(54機)

そしてバンコクのような重要な短距離路線には、B737で高頻度運航していました。もちろん小型機材で高頻度運航するより、大型機材でまとめて運んだ方が、運航コストは下がります。予約が少ない設定便なら運休にし、後続便とまとめた方が会社の経営にはプラスになります。社長が新しくなって、そういうことを徐々に行うようになりました。

 Pechedenferは、この新経営陣の直撃弾を食らい、つい最近、予約便の突然運休を経験したばかり。

飛ばなかったMH783、BKK-KUL線の機材運用、BKKの中国人客 - バス代わりの飛行機

本日は機材変更(B737-800 → A380-800)+1時間の遅発。

 

その時はA350がまとまった数(5機)入ったので、余ったA330をコストカットのために利用するようになったと書きました。しかし冷静に考えれば、A380だって利用効率が低いのですから、この用途に使えるものなら使うはずです。

 

おそらくこういう背景で、バンコクに現れたマレーシア航空のA380-800。コスト削減のために、なりふり構わず何でもするようになったようです。

 

機内で JJJI らしき御仁と客室乗務員との会話を耳にしたのですが、この MHJJI によると、運休とオーバーブッキングでいつもの3倍の客が搭乗しているとのこと。googleで調べたその日の KUL 発 BKK 着便は、以下の通り。

 

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折り返しもそのまま行っています。カラ機材をKULからBKKへ飛ばして、遅れを被った客を救済するなんてありえません。その日の BKK 発 KUL 着便の状況。

 

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運休は1往復(MH788、MH789)ですね。すると、もともと MH788・MH789 and/or MH774・MH783 がオーバーブッキング。A330の対応でも利益は上がるものの、コストも少し上がるので、まとめてしまえと片方運休にしたのでしょう。何と大胆・ケチなやり方でしょうか。

 A380派遣は、その日とか前夜に決まった気がします。急な事態に対応する準備が1時間遅延の原因だと睨んでいます。

 

また日によって、便によってはA330-200もやってきます。これってAir Berlinのお下がりですよね。

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朝夕などの良い時間帯には、運休が無くても大型機材が飛んでくることが珍しくありません。旅客の数がずいぶん増えているようです。

 

つまりこの路線、B737-800と予告しつつ、A330-300 や A330-200、A380-800もやって来ます。マレーシア航空で クアラルンプール-バンコク間を旅行する場合、機材変更、遅延、運休はいつでも起こりうることを覚悟した方が良い気がします。何でもありの要注意アラート。frequent flyer的には面白くなっています。

 

一方で

Marco Poloフォーマット済みの人々には、オアシスであろうこのラウンジ。ここは変わりません。

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時間帯を間違わなければ、空いているようです。ちなみにマレーシア航空の指定ラウンジではありません。このラウンジを使うなら、ワンワールドサファイア会員以上になりましょう。例えばJALJGC会員になるとか。でもJGC会員なら、特製カレーがあるJALラウンジの方が魅力的でしょう。多分。

アリタリアの新ラウンジオープン

Casa Alitaliaというブランド名の下、デザイン的に相当がんばっているラウンジの整備を進めるアリタリア。会社は破綻、整理することになっていても、そういうことができてしまうアリタリア。本拠地ローマ(FCO)で、新しいCasa Alitaliaを立ち上げました。ターミナルEのShengen外便向け。6月11日オープンです。

Alitalia : inaugure un salon à Rome Fiumicino

 

写真はすべて、アリタリアによる報道用のもの。

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レストラン、バー、free Wifi、シャワーがある他、ビジネス客向けに会議室を設置。(お達者クラブの宴会をどう排除するのか、という素朴な疑問がありますが...。)おもちゃが設備された子供用スペースもあるとのこと。

 

入室対象者は、アリタリア Millemiglia の Freccia Alata Plus、Freccia Alata、SkyTeamの Elite Plus、ビジネスクラス利用者などに加え、アリタリアアメリカン・エキスプレスのプラチナ会員などです。またアリタリアではラウンジ利用券も販売しており、それも使えるようです。予約している段階で購入すると35€、空港で購入すると45€です。

 この料金は、内容を考えるとラウンジ券として安い部類になります。「無料で」入室する資格が無い方には、「有料で」もネタ的に面白いかもしれません。

 アメックスデルタゴールドの日本会員も、少なくても来年6月までは、Elite Plus会員が続けられます。これを機に是非ローマに旅行を。日本アリタリアは今もセールをやっていますね。

 首尾よくラウンジに入室できたら、食べ物、飲み物だけではなく、家具にも注目して下さい。

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個人的には古いCasa Alitaliaを何度か利用していますが、正面から取り上げた記事は、こちら。基本コンセプトは同じでしょう。

FCOターミナル3 ラウンジ Casa Alitalia - バス代わりの飛行機

 

イタリアの政権交代でユーロは乱高下していますが、アリタリアの会社整理の方向も全く見えなくなりました。5月は昨年同時期比で、4.6%の旅客増、7.7%の売上げ増となかなか好調なアリタリア。表向きは、このまま延々と営業を続けそうな気配です。

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たかがカレー、されどカレー:JAL特製オリジナルビーフカレー

多くの人に称賛され、親しまれているJALの特製オリジナルビーフカレーJAL国際線ラウンジの利用時には、不可欠という方も多いはずです。

 一方で「他のお客様の気分を害する」ような食べ方をする会員がいるとの噂もあり、JGC会員の悪いマナーの象徴のように扱われることも。

 Pechedenferは、「それはカロリー過多なのでは」という盛り方を見かけることはありますが、それ以上に変な行動は知りませんし、カレー・ウォッチャーでもないので、噂の真偽にコメントできません。ただウェブ上で人気の話題であることは知っています。

 

JAL特製カレーと言えば、すぐに思い出されるのは Teppei101 氏でしょう。南アジアブロガー/JGC会員行動学の権威として著名な方ですが、特にJALカレーを前にした会員の反応については、他の追従を許さない深い知識をお持ちのようです。つい最近もバー&カフェ カメリア(東京駅ホテル)の特製ビーフカレーランチと対比、ライフスタイルおよび意識の相違を明らかにされました。

 フルサービスのダイニングと、セルフサービスのカレーですから、差は当然というご指摘はさておき、先入観なしに比較します。とりあえずは見た目。左がホテルのサイトにあった写真、右がJALラウンジで撮影した写真です。

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確かに左の方が見栄えします。

 

JAL特製オリジナルビーフカレーはカメリアの特製ビーフカレーのランチセットに本当に劣るのかどうか、実証するために、今回は

 

東京ステーションホテル特製ビーフカリー カットステーキ添え ランチセット:
黒毛和牛と香味野菜をじっくりと煮込んだ特製カリーと、ビーフステーキが添えられた一品。スープ、サラダ、デザート、コーヒーまたは紅茶付

 

にどこまでJALラウンジが迫れるか、試みました。名付けて、

Opération ”カレーに罪はない”

です。

 

カメリア第一の皿は、アボカドの切片が入ったサラダです。JALラウンジには、カリフォルニアロールが寿司メニューに載っていないと、アボカドは無いでしょう。あっさり諦めて、最近メニューに加わった「JAL特製チョップドサラダ」に「士幌産ポテト」、「紫キャベツのピクルス」、ブロッコリーを添えた皿を用意しました。

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日本人的には雑然として見えますが、新大陸のレストランならこんな感じのサラダがいかにも出てきそう。カメリアのサラダにも負けないと思います。

 

第二の皿は、スープを入れました。どうせならJALラウンジを際立たせたいので、えこひいきして、やや高級品を。

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「スープストックスープ、オマール海老のビスク」に、視覚的な効果を考え、黒胡椒を散らしました。スープストックスープという命名は、冗語ですね。スープの質自体は安定しています。

 

カレーは作り置きして、常時温めておけば、注文と共にすぐ出せるという供給側にとってのメリットがあります。しかしボケた味わいになるのは否定できません。シチューやスープも同じですが、仕上げの一工夫が料理のポイント。そこでカメリアではメインのカレーに、(作り置きというほど時間が経っていない)グリルした野菜と肉片を加えて客に出すようです。これがJALラウンジでは無理。全くの無理。せいぜい作り置きの茹でベビーコーンとパプリカ片を加えて、色彩感を出す程度のことしか出来ません。

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また米のプレゼンテーションが全くダメ。ここには、飾り付けになるトッピングが何もありません。うどん用には刻み蒲鉾やかつお梅干もあったのですが、カレーの邪魔をしそうなものばかり。皿を華麗にする方法が決定的に欠乏しているのは、ラウンジの限界。

 カレーに定番の漬け物は化学調味料と着色料が目立たず、悪くありません。しかし、自家製の持つ力強さはありません。古くからあるホテルでは、漬け物を自家製にしていることが多いので、この点も負けているかもしれません。

 

デザートとコーヒー。カメリアではプリンがつきますが、そんなものはJALラウンジにはありません。

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JALラウンジでは、「三種アソートケーキ」がメニューに掲載されており、本来3種のプチ・フールが提供されているはずでした。しかし現場には1種類しかなく、追加される気配もなし。仕方ないので、キルフェボンのビスケットとネスレのミニキットカットを並べてみました。プチ・フールが総て揃っていたら、良い勝負になったかもしれませんが、これではプリンの穴埋めはできません。

 

以上。

 

総じて言えば、給仕の有無の違いを除いても、細部の詰めという点でカメリアとの間に埋めがたい差がありました。

 

「カメリアのランチに沿って、JALラウンジで同じものを」を実践して、改めて気がついたことがあります。このラウンジにはテーブルクロスとナプキンが無く、食事をするという点でレストラン等に決定的に劣ります*。またトレイが shabby なことも再認識。すべては気分の問題ですが、文明化した世の中ではこれが決定的に重要。レストランで泣く赤ん坊が問題になることを考えれば、食事の場で気分がどれだけ重要か納得できるかと思います。

*カメリアの写真も皿がテーブルの上に直置きして有りますが、バーカウンターならそんなもの。

 

優雅さ、落ち着きなどという観点では、ラウンジでの食事はフルサービスのダイニングには全く敵いません。当たり前と言えば当たり前ですが、これらの修飾語句がよくラウンジに対しても使われることを考えると、実はよく認識されていないのではないでしょうか。

 JAL特製カレーを前にした会員が量に走りがちな原因の一端は、ここにある気がしてきました。

MH88:KUL-NRT ビジネス A350-900

マレーシア航空ご自慢の最新鋭機材、ついに「祝、初搭乗。」新ファーストクラスを備え、コンパクトな印象がある機材です。

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前便が思いがけなくA330-300に変更、サテライトターミナルに到着したため、トランジットが随分楽になりました。大変効率的。

 

つべこべ言わず、乗り込むとA330-300と同じタイプのシートで、ほとんど変化なし。

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しかしですね、非常に特徴的なキャビン設計でした。実はこの写真でも明らかなのですが、気がつきますか。

 実は、キャビン中央部分の天井に荷物入れがありません。空気の吹き出し口とか読書灯は高い位置にあり、他に間接照明があるだけ。窓側席には容量を増した荷物入れがありますが、開放感は同様に感じることができます。

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ちなみにファーストクラスも同様の天井。普通は天井荷物入れなんてないので、これは他機材比でマイナス。

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このシート、オットマン下には、ブリーフケースぐらいしか収納できません。シートの壁も薄く、ロッカーはありません。シート・ベッド幅が狭くてファーストらしくないといわれますが、一方でサイドテーブルは随分広いのでした。つまりシート・ベッド幅は広げる余地があります。一見不思議な設計。ぱっと見には、A380比で今ひとつのハードウェア。

 

空気の吹出し口、読書灯、警告灯などは、一見特徴がありませんが、見る人が見るとA350

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ソフトドリンクも新顔。ハード更新にあわせて、ソフトも変更。こういう連携は魅力的。

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しかし近い将来、「いつの間にかミントが省略された」となりそうな気がします。

 

安全のパンフレットを記念撮影。

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マレーシア航空は、コストカットを進めています。IFEはついに英語とマレーシア語だけになりました。

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A350では、日本語の録音すらないようです。つまり一切日本語なしの便もあります。ヨーロッパでは普通に見られる出発地・到着地の言語無視ですが、日本路線でそれをやるとは大胆不敵。日本人の英語能力は、想像以上に向上しているようです。

 

IFEはパナソニックの新しいものを入れています。運航地図が大変見やすくなりました。ハード自体は普通。離陸が静かなのは、A350

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雑誌で情報収集できるのも、国際線ならでは。今月オーストラリア・アジア線のファーストクラスで、Château Margaux 1998を出すEmirates。ブルゴーニュに有する自社プライベートセラーからChâteau Margauxを提供するという宣伝が、まさに田舎成金。こういう成金趣味が一貫している点は、圧巻ですね。芸能人のキャラと同様で、とても良いと思います。個性がはっきりしている航空会社は歓迎です。

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しかし無くなり次第終了というあたりで、派手さも萎みます。良いワインなので、余分に用意しておき、余ったら(飲酒が許される)社員で飲んでしまえばいいのにと思います。それでこそEmirates。

 今年は他にChâteau Cheval Blanc 2004, Château Haut-Brion 2004, Château Mouton-Rothschild 2001 を同様な期間限定品としてサービスするそうです。

こういう企画は、人寄せパンダになるのでしょうか。この種の記事を読むと、自分のワインの熟成状態が気になり、頭の中の保有ワインリストをスキャンするのが「愛好家」の習性。そういう人たちには、特別感がある企画にはなりません。Emiratesは搭乗して欲しい客を想定して、サービス提供しているのではなく、何だか凄そうなサービスに見え、ありがたがる層へのイメージ作りに熱心なようです。徹底的に成金的なところが、この航空会社の長所であり、短所ですね。

 

近距離線では食後に回ることになったナッツですが、この路線では常識どおり、食前に出現。Joseph DrouhinのSaint-Véranと共に。

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サテは牛と鶏の両方を頼むと、2本ずつ。どちらか片方だけにすると3本出すのがデフォールトのサービス。

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慣れると、たまには別の味付けが欲しくなります。

 

もう深夜なので、軽食。何チャラバーガー。夜を楽しみたければ、これはスキップしても、シャンパンかハードリカーでゆるりというスタイルが良いかも。

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暗闇のお茶。フォンダンショコラなんて選択はありません。就寝前にスイーツなんて甘党は、マレーシア航空ではお呼びではないのでしょうか。

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夢の中でのフォンダンショコラとの邂逅を祈念して、おとなしく寝るしかありません。

 

甘党でも、辛党でも、佳境で夢から醒めるのは同じ。沖縄上空で起こされます。

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朝飯一景。

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朝飯二景。これはChef on Call。それにしては、まとも。いつもどんなものが出てくるのか、期待してしまうのですが、こんなこともあるのですね。

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これは夕食のメニューにも出せば良いのにと思いました。まずまずの魚料理。ちなみにカタログでみると、下の写真、左上のCod Papilloteという皿。

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細部を言うときりがありませんが、素材はほとんど同じようですから、Chef on Callとしては優秀。

 

機内 Wifi が設置されています。しかも格安で楽しめます。深夜なので使いませんでした。

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何てことなく到着。これが7時間の深夜フライト。飯は総てスキップして、寝ているのが健康には良さそうです。Pechedenferも、記事にしないならそうしていました。

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飛ばなかったMH783、BKK-KUL線の機材運用、BKKの中国人客

予想が出来たこと

MH783でバンコクを脱出するはずでした。すると前日に「MH783は、MH775に変わりました。」なんて、メッセージが届きます。要はフライトのキャンセル、全予約客を次の便へ移したと、ピンときます。

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メッセージを読んでいて、ステートメントが下手な日系某社をふと思い出しました。はっきり CANCELLED と言えばいいのに、往生際が悪いマレーシア航空。Googleでは、ちゃんとキャンセル(annulé)と表示されています。MH775は、単純に通常の出発が予定されるフライト。

 

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A350のデリバリーを受けて、A330-300が余っているはずのマレーシア航空。同社が東南アジアで幅広く展開する B737-800 の2倍弱の定員を持ちます。一方でBKK-KUL線のように一日8往復、すべてB737-800が運航するような混雑路線があります。そういう路線では、日によって、便によって、空いている便が連続することもあります。まとめて運べるものなら、まとめてしまえという発想は、経営側としては当然。燃料費、空港利用料、クルーが少なくて済み、経費削減できます。ということで、これはA330-300にまとめたなとすぐ気がつきました。

 BKK-KUL線は、往路連続2便とそれに対応する復路連続2便が半分以下の搭乗率になれば、往復とも後発の便にまとめて、機材をA330-300へ変更。最近はそういう運用をやっているようです。

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利用者が気をつけるべきことは、B737A330ではKULの発着ターミナルが異なることです。前者は母屋、後者はサテライトに到着します。また運航される便の予約客もシートチェンジがあります。そのぐらいですかね、面倒なことは。A330は中長距離フライト用と、座席は良いから、B737A330になって悪いことはありません。

 

BKKでの税金払い戻し

バンコク Suvarnabhumi空港、セキュリティ通過後のターミナル商店街で、中国人がいつも列を成している所があります。

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これは何かと言うと、税金の払戻し。娑婆で物品を購入、免税書類を手にした外国人旅行客は、空港に着いたら、出発階右側の隅にある免税手続カウンターで、商品と購入金額の確認を受けます。確認印をもらい、セキュリティ・出国手続を通過後、この場所で現金払戻しを受けるという仕組み。世界中の国際空港で行われる標準的な方法ですが、この空港ではやたらと列が目立ちます。

 列を作るのはどこでもメインランド中国人が多いのですが、タイでも同じに見えます。人民と一緒に列を作ったら、どんな気分なのかとふと思いつき、免税手続きをやってみることにしました。「いつもの傍観者がプレイヤーになります」と言うと、ちょっと違いますかね。

 

結果。何も起きませんでした。仲間と一緒に並び、列を出たり入ったり、という輩は目立ちましたが、それ以外は普通の人々。割り込みするとか、取っ組み合いをするとか、しばらく入浴していないので臭いということはありません。中国人旅行客のマナーはここ数年で大幅改善したのでは?と思いました。

 

中華系の良いところですが、こういう場では無意識のレベルでも外国人を識別しないのですね。いろいろな人がマンダリンを喋るため、異質な人間として見られることはありません。日本の皆さんも自然に溶け込むことができます。これぞ中華圏膨張のメカニズム。強力。

 こういう状況なので、マンダリンで話しかけられる可能性はいつでもあります。分かっても分からなくても、日本語で答えてOK。断言しますが、大陸では無問題です。

 

シーロムで3,300 THBの買い物をして、最終的に戻ってきたのは120 THBでした。労多くして益少なしですが、今回に関してはいつも気になっていた「謎の列」に参加できたので時間をかけた価値がありました。なお、列の中には台湾パスポートも大勢いました。韓国やインドパスポートもちらほら。一律に人民と言っては、間違いであることもよく分かりました。

 

久しぶりのMH775

免税手続きで時間を潰した後は、少しだけラウンジに寄ります。このラウンジは空間、サービスともに人気ありますが、マナーが悪く、不愉快な客が多い場所でもあります。今日は大丈夫でした。

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ゲートの着席場所。いつもより人が多いのは想像通り。

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乗客が多いからといって、搭乗方法が変わるわけでは有りません。この空港は設計がしっかりしていますから、いちいち変える必要なし。

 

こんな席をあてがわれていました。

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2時間弱のフライト。B737の並び席より、ずっと楽です。

 

出発。A330-300ですから、立派な個人モニターもあります。

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B737-800の場合、モニターが無いことも多いので、機内映画が好きな人にはラッキーな機材変更。BKK-KULは、映画を1本見るのにちょうど良い距離です。

 

機内食はタイ風の麵でしたが、肉が多いのは御約束。ビジネスクラス機内食は、そういう感じになります。

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こんなものが食後に出てきます。

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配られるのは、タイの水。

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大して揺れることも無く、クアラルンプールに到着。サテライト側ターミナルに付くので、俺たちのB787がすぐ近くに停機しています。

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この鶴丸はもうすぐ出発ですが、この便からも乗り継ぎできるはずです。このサテライトでは、ターミナルを移動しない乗り継ぎは楽ちんです。

SPGプログラムの経過措置

SPGとMarriottの会員プログラムの合併は、8月1日に行われるとアナウンスされていて、新しいプログラムの内容は発表されています。しかし現状のプログラムから強制的に新プログラムへ変えるので、経過措置と経過期間が必要です。

 

気になっていたのは2点。

 

(1) SPGでは暦年の宿泊実績で次年の会員レベルが決まっていたが、8月1日から12月31日の宿泊実績の取り扱いはどうなるのか。(グローバルな心配)

 

(2) 提携アメリカンエキスプレスに付帯する会員資格は変わるのか。現在ゴールドプリファードゲストだが、新プログラムではゴールドエリートなのか。(ローカルな心配)

 

(1)については、情報が追加されていました。SPG会員の会員レベルの決定法は、2018年中はこれまでと同じ扱い。つまり12月31日までに25滞在を行えば、2019年はプラチナプリファードゲスト。しかしこれは廃止されているので、後継資格であるプラチナエリート。

 ただし滞在回数でカウントする時(25回が基準)は、SPGホテルのみが対象。宿泊回数でカウントする場合(50回が基準)は、SPGホテルに加えて、Marriottグループのホテルも対象になります。

 SPGとMarriottのアカウントは融合しますが、12月31日まではそれぞれ別に数え、滞在回数の場合はMarriottの宿泊は入らず、宿泊回数なら、単純な和としてカウントされるようです。

 

大部分のプラチナプリファードゲストは、滞在回数基準で資格を更新していたと思います。2018年のプラチナ修行は例年どおりで、2019年はプラチナエリート会員になれるということで良さそうです。

 

2019年1月1日からは、宿泊回数基準しかありません。私を含めて、年間50泊もしないという方は、来年がホテルプログラムを再考する年になりそうです。

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(2)については、まだ情報が出ていないようです。ゴールドプリファードゲストは年間25泊必要で、新しいプログラムでもこれがゴールドエリートの基準です。何とかこの会員資格がそのまま付いてきそうな気もしますが、予断を許しません。

 年会費を上げるとか、年間の利用料金条件が付いたりとか、アメックスのことですからいろいろな可能性があります。彼らのページでゴールドエリートという文字を見るまでは、ハラハラさせられそうです。

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SPGとSPGアメックスの強さは、ポイントを貯めて各航空会社のマイルに移行する時に発揮されます。 1 pt単位で移行できること、ポイント自体貯まりやすいことは魅力です。エーゲ航空の Miles + Bonusに 361 pts移行した時、その思いを新たにしました。Accorhotelsなんて、4,000 pts(= 2,000 miles)単位で移行ですからね。

 ホテル自体の良し悪しというか、好みの点では、完全にネガティブな方向に変わります。Marriottやら、Renaissanceやらのチェーンは、大柄で雑というイメージが強いので、合併は全然うれしくありません。SPGから引き継がれるであろうマイルの得やすさは捨てがたくても、マイル変換の有利さでホテルを選ぶのは、本末転倒

 陸マイラー的な視点は捨てて探すと、ホテルチェーンはいろいろ有って、難しいのですね。たまに御世話になるものを含めると、Accorhotels, IHG, GHA, Shangri-La, Louvre, Radisson, ...少しずつ徐々に調べないといけません。