バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

Points + Miles の初加算

アコーの会員プログラム Le Club の新しい試み Points + Miles。エールフランスなどのFlying Blueとの連携です。詳細はこちら。

 

アコーと AF-KLM の相互プログラム Miles+Points (1) - バス代わりの飛行機

アコーと AF-KLM の相互プログラム Miles+Points (2) - バス代わりの飛行機

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初の利用ではホテルの宿泊、Flying Blue参加航空会社への搭乗のそれぞれでボーナスが付きます。

1宿泊分のクレジットが Le Club に

5 xpのクレジットが Flying Blue に

加算されます。

 

最近 Accorhotelsに参加ホテルに宿泊しました。Le Clubにポイントが加算された数日後には Flying Blueにもマイル加算がありました。早い処理です。

 

Le Clubの記録は、通常のポイントの記録に加わるだけなので、見逃してしまうかもしれません。項目を読むとわかるようになっています。

 

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Flying Blueの記録ははっきりしています。搭乗とは無関係に項目が増えたので、ひときわ目立ちます。

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Miles + Points による特典マイルが +372 Miles 加わっています。同日 5 xpも加算されています。

 

気が付いたことは以下のとおり。

 

・宿泊で1 EUR 利用して最大 1 mile 加わります。雀の涙。無いよりましな程度。過剰な期待は禁物です。

・今回の利用は 372 EURなので、372 miles。Quality Observer の謝礼の方が多くなりました。

・過去に経験した大幅遅延(< 3 h)のお詫びマイルに比べるとかなり少ないマイルです。AF1822:CDG-MUC エコノミー (遅延) - バス代わりの飛行機

・Flying Blueでは上級会員を続けていると、特典マイルに有効期限がないのが原則ですが、Miles + Points による特典マイルには寿命があり、2年間+月末までのようです。

 

Flying Blueでのアクティビティは、まだ今年無いことに気づき、愕然としました。Miles + Points がきちんと機能したことよりも、そちらの方がはるかに重要な事実です。ちゃんと搭乗しないといけません

 

その後、2、3日して今度は Youbooxの案内も届きました。こちらは登録アドレスへのメールです。

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Le Club と Flying Blue のアドレスが異なっていても、全く問題ないようです。とにかく書籍と Bandes dessinées 30,000冊読み放題。使うのは簡単。メールにあるリンクから、確認するだけということです。6か月間無料。

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AFに一月に一度ぐらい搭乗して、無料雑誌をダウンロードして読むような生活なら、興味がありますが、読みたい単行書はそれほど多くありません。kindleもそうですが、こういうサービスは活字中毒者向けのような気がします。

2019年前半のまとめ

2019年は半分終了。マイレージ会員やホテルプログラム会員は、利用実績が気になる頃です。多くのプログラムは、暦年での利用実績を量るためです。

 

さて2019年上半期の利用実績と下半期の展望は次の通り。

 

(1) Executive Club

ブリティッシュ・エアウエイズのプログラムは暦年ではなく、会員別に更新日が決まっています。ただし Pechedenfer の場合、この更新日が 1月 9日なので、暦年周期とほぼ同位相になっています。

 すでに GGL 会員の更新基準は越えましたが、お知らせメールは届きません。これは去年と変わらず。

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GGL更新では会員ページの表示が変わるぐらいですが、コンコルドルーム・カードを更新すると、前触れもなく新カードを送ってきます。

ただし彼らは会員の搭乗状況を気にしているし、追跡しています。この時期には、それが形に現れます。ペースメーカーを意図したメールを送ってきます。狡猾なことに、その他の宣伝・情報に紛れ込ませ、意図を隠しています。

 今月受け取ったメールは、Bremont の限定モデルと生涯ゴールド会員の宣伝。

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それに加えてGGL会員の特典、5,000 tier pointsを超えた時のコンコルドルーム利用法が紹介されます。

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コンコルドルームは人参。GGLを更新した会員が「もうやんぴ」とならず、搭乗を重ねるようぶら下げました。遠くない目標です。一方、生涯ゴールド会員はほとんど虚像で、GGLを更新する会員なら現実的な目標と勘違いするかもしれない、もしかすると無意味に搭乗しまくるかもしれないと、狙いとターゲットははっきりしていて、期待値は低いという類の宣伝。関連性の強弱、虚実を交える一方、個人の状況とは表向き関係づけないので、裏にある意図に気がつきにくいと思います。

 

JALANAは、半年以内にダイヤモンド会員を更新する者をどう処遇しているのでしょうか。さらに搭乗する気にさせる手は打っているのでしょうか。放置すると紫ダイヤとか始めますからね、皆さま。それを阻止する JMB、AMC の戦略は、それぞれの「優良」会員にしかわかりません。知りたいところです。

 

(2) Flying Blue

エールフランス他数社の共通プログラム。これは暦年の搭乗実績が問われます。現在はシルバー会員で、2019年上半期に搭乗実績なし。

 スカイチーム各社の搭乗で会員資格を左右する xp が積算されます。AF、KLM の近距離国際線ビジネスクラスの利用が効率良くxpを集める方法で、移動が必要になった時に AF/KLM で飛べばよいぐらいに考えています。

 FBは昨年4月の改悪により、楽に上級会員を継続できるプログラムに変貌を遂げました。海外での改悪イメージとは対照的で、日本ではプラチナ会員になる方が増えたようです。良く旅行する人なら、その気になってFBに加算するとプラチナ会員みたいな感じでこなせるようです。

 

アジアにとどまりたい人は KLM 運航の KUL-CGK 便ビジネスクラスなら、25,000円ぐらいで往復でき、30 xp獲得。6 往復でゴールド会員、10 往復でプラチナ会員です。中華航空(TPE経由)や大韓航空(ICN経由)のビジネスクラスもまあまあ使えて、東京からアジア近場に飛べば 100,000 円ほどで 60 xp。

 しかしビジネスクラスしか利用しないなら、そもそも上級会員資格の魅力は半減します。ジレンマ含みの Flying Blue です。

 

(3) Miles + Bonus

会員によって異なる1年の利用実績が問われます。前身の Miles and Bonus 会員からの継続会員なら、11月24日が更新日。暦年から1か月周期がずれています。Pechedenfer は 2014年 3月以来ゴールド会員を継続しているので、もう 5年 4月。光陰矢の如し。

 

Mile + Bonusは、格安エコノミークラスの利用でも 100 %マイルがたまる場合がそこそこあり、搭乗実績がマイルで量られる古風なプログラム。エコノミークラスのみで旅をして、各種優先扱い、空港ラウンジ利用、手荷物容量拡大などの特典を利用できるのは、なかなか良いものです。

 またアットホームな感じを前面に出す航空会社です。(キリスト教の)暦にまつわる重要な日には搭乗客にプレゼントがあります。それから Miles+Bonus 会員の誕生日にはマイルのプレゼントがあります500マイルですが…。

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マイレージプログラムでは、顧客に気に入られようとする姿勢が大切。

 

おかげさまで、今年度は更新済み。2020年11月23日までゴールド会員が決まっています。

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(4) Le Club AccorHotels

暦年で 10 泊または 800 €利用するとシルバー会員、30 泊または 2,800 €利用するとゴールド会員、60泊または 5,600 €利用するとプラチナ会員。Pechedenferは上半期で16泊しかしていません。年末までに30泊に到達するかどうか微妙なところ。アコーが利用実績を増やすように急かすのは、年末だけです。

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2019年上半期はスイートへのアップグレードが頻繁に起きました。BKKでは50%、KULでは100%でした。上半期全体で見ても、2滞在を除いて、すべてアップグレードされています。現在シルバー会員ですが、こんなにアップグレードが激しかった年はありません。会員レベルより、どういう客層(ツアー客、非会員が多いホテルでは優遇されるはずです。)が使い、どの程度混んでいるかが重要な気がします。つまり会員レベルより、物件次第なのかもしれません。

 

(5) Bonvoy

ルームアップグレードは、アフィリエイトブログをやっている人には格好のネタ。アコーではアップグレードが起きても、その事実には使い道がなく、Bonvoyだったらよかったのにねというお話でした。もちろんプログラムの効果的な宣伝をすると、提携アメックスの広告が生きてくるからです。

 さて昨年までは人並に使っていたこのチェーン。会員ページは現在以下の通り。今後75泊すると会員レベルが更新されるそうです。

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昨年行われたプログラム統合は、グループ統合の一部。SPGのサービスがマリオットのサービスに置き換わったような時期でした。コストカットが甚だしく、サービスが宿泊料金に釣り合うようには見えなくなったため、できる限り利用は避けることにしました。旧来からのマリオット系ホテルは、建物、内装、接客に関して自称するほどのラクジャリーやプレミアムは感じられません。ホテル自身の紹介から2ランクぐらい下を想像すると、期待と実際が一致するように感じました。

 このグループについては幸いなことに、上半期は1泊も利用せずに済みました。

 会員レベルが問題になるのは、まともなサービスが行われていることが前提です。サービスがひどいホテルで他の客に比べて優遇されることは、何も意味を持ちません。そしてサービスの是非を判断するのは、個々の客です。

 

(6) ANA Mileage Club

おまけ。

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最近の「痛い」ニュース

カンタスの新サービス:優先降機

上位キャビンの客および FFP 上級会員を対象とした優先搭乗(priority boarding, embarquement prioritaire)は、レガシーキャリアのサービスとして一般化しています。優先搭乗と対になる単語は優先降機(priority landing, débarquement prioritaire)ですが、これは稀な単語です。個人的には聞いたことがありません。ところが、カンタスは有料サービスとして優先降機を試験的に導入するようです。7月10日の報道。

Qantas propose le débarquement prioritaire contre un supplément

話はメインキャビンの中で完結します。つまりエコノミークラスの差別化。SYD-MELのような短距離で 5 AUD、大陸横断便で 15 AUD、ニュージーランド路線で 20 AUD、それ以上の長距離国際便で 45 AUDの追加料金となります。エコノミークラスのキャビン前方席の指定と組合せて販売されます。実際の運用を考えれば、これ以外の方法は無さそうです。

 

何のことはない、エコノミー前方席の値上げです。新サービス導入に際しては、追加コストは生まれません。ビジネスクラス客を降ろした後、機内後方の客に「おあずけ」を言いつけるだけです。簡単な機内アナウンスを加えるだけ。追加コストゼロで利益を創造。うまい方法です。

 

追加料金によりバルクヘッドや非常口席を指定できるシステムは、多くの会社が採用しています。そのバリエーションが加わりました。「棺桶に片足が入っている世代」には涙ぐましい努力に見えるでしょうが、投資家には受けが良いはずです。

 

レガシーキャリアのサービスは抱合せが基本。カンタスの「新サービス」導入で、むしろばら売りが難しいことに気が付きました。LCCのように一度白紙にして再構築しないと、個々の客に必要サービスを自由に選ばせる料金体系は無理です。

 

この文脈からある程度論理的な帰結となりますが、客の方で感覚的に知っておくと良いのは、有料サービスを追加すると、乗務員が何かと気を使い、公式に明示されない点で優先扱いされることです。レガシーキャリアがサービスばら売りに慣れていないためです。追加サービスは有料席の指定、グルメ機内食の追加、機内販売など多岐に渡り、少し高く感じられるかもしれません。しかしいろいろ付いてくる点も評価する必要があります。

 

大量航空輸送の構成は、

ファースト(レッドリスト入り~絶滅)

ビジネス

プレミアムエコノミー

前方エコノミー

その他エコノミー

と変わりつつあります。形は変わっても階級性の存在感は維持されています。この保存則が人間社会全般の変化と同じである点には、興味を魅かれます。

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機長が客用のシャンパンに手を伸ばす大韓航空

舞台は韓国からアムステルダムへの便。意図的にリークがあったのか、関係者に想像もつかなかったリークなのかはわかりません。7月9日の報道。

https://www.independent.co.uk/travel/news-and-advice/korean-air-pilot-drunk-champagne-alcohol-wine-cabin-crew-demoted-a8996711.html

機長がビジネスクラスのウェルカムドリンクのシャンパンに手を伸ばしたとのこと。もし母親が見ていたら、「はしたない」と説教されそうです。客室乗務員は制止したと言うことですが、御国柄を考えるとこの乗務員は勇気があります。

 

この機長はフライト中にもワインを所望、客室乗務員に拒否されたそうですから、かなりのダメ人間。客室責任者がしっかりしていたので、事なきを得たようです。記事を読んでいると、この客室責任者のバックに大韓航空の大物がいるような気がしてきました。それでもこんな「インシデント」が表沙汰になるとは、この航空会社も変りつつあるようです。

 

ブリティッシュ・エアウェイズの預入手荷物用電子タグ

環境意識が高い欧州の民。航空旅行なんて、資源の大量消費そのものの世界。紙もプラスティックも食糧も大量に使われ、大量に破棄されます。預入時、スーツケースに付けられる荷物タグも使い捨て。生分解性にも疑問がつきそうな素材ということで、有権者の環境意識を逆なでするような存在。機内食の食器は紙皿と竹箸にすべきなどと言う急進派が文句をつけるまでもなく、大問題です。

 しかし試みは数年前からなされています。熱心だったのはカバン屋のリモワ。電子タグ内蔵のスーツケースを開発しました。しかしどの航空会社もマジメに相手をしなかったようで、製品の販売はジリ貧になったようです。

 航空会社の立場では、読取機への投資が必要なことに加え、従業員訓練も必要です。投資は無視できません。さらに従業員が新システム導入で業務が煩雑になると、ストライキを起す可能性もあります。リモワはこんなことまで責任を持ちません。地球環境の御旗に航空会社が背を向けても、非難は出来ません。

 

住民の漠然とした環境意識が背景にあるなら、行政が規制するべきことです。しかし、EUとして電子タグ化を進めるという話は何故か低調。推進しようと情熱を燃やす官僚がいなかったのでしょう。

 

ということで、何だか社会のダメぶりが顕在化した電子化への道。航空会社が自社イメージの向上を図って導入するというラインで落ち着きそうです。

 

このような状況下、ブリティッシュ・エアウェイズは客に電子タグを販売することにしました。7月1日の報道です。

British Airways introduces digital baggage tags to simplify luggage check-in

アメリカ、カナダ、スペイン、EU諸国、ジャマイカ、中国を含む63カ国で 3,000回以上利用できると、客の環境意識に訴えます。ところが価格は 80 GBP(10,869円)。これは10月からの定価で、今買えば 63 GBP(8,560円)にすることもできます。

 タグの方がケース本体より高いなんて、普通にありそうです。下手すると、荷物全体の価値よりタグの方が高かったりして...。

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こんな支出を客に強要するシステムを提案するなんて、無理があります。ブリティッシュ・エアウエイズは環境意識が低いと言われないまでも、本気で考えているのかと非難されても仕方ありません。

 

公式説明はこちら。日本でも使えます。

Digital bag tag | Information | British Airways

タイ航空の新しいキャビン:A330-300 33R

タイ国際航空は 15 機のA330を運用していますが、一年ほど前から一部を新しいキャビンに改装しています。型番が A330-300 33R となっている機材です。現在 3機ということです。

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データの上では他の A330-300 と比べ、ビジネスクラスの席数が 36 席から 31 席へ減っています。 

Airbus 330-300 | Our Aircraft | Thai Airways

 

最近たまたまこの機材に遭遇しました。ビジネスクラスが変わったと言いつつ、搭乗したのはエコノミークラスです。

 ちなみにビジネスクラスは、マレーシア航空 A330 の(シートによる個人空間の差が激しいと言われる)新型スタッガード型と基本的に同じです。Youtubeにキャビンの様子がアップされていました。ビジネスクラスの様子はそこから知ることができます。

Trying out THAI's Brand New Throne Seat | รีวิวการบินไทย 33R | Airbus A330-300 | Bangkok - Krabi - YouTube

 

エコノミークラスで目立った変化は、

・個人用モニターが格段の進歩をした

・シートとオーバーヘッドロッカーの改装、刷新らしい

・ソフトウェアも使い勝手が大変良くなっている一方、タイ航空らしさが残る

など。これらの点はビジネスクラスと共通していると思います。「どうせ、エコノミーだろ」などと言う方にこそ、タイ航空が世界で優位を保っているのはエコノミークラスであることを思い出して頂きたいところ。

 

この会社の最近のシートデザインに沿った落ち着いた色使いです。

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まだ新しいためか、シートはしっかりしており、座面、背もたれは固め。この会社のことですから、1、2年もすればヘタリが感じられる(しかし不快と言うわけではない)状態になると思います。シートの間と通路側の肘掛は跳ね上げられます。トレイテーブルを広げたままで通路に出られるので、これはポイント。ガラガラに空いていてエコフラットベッドにする時も有利。

 クッションや毛布には変化はありません。個人用モニターは、現代では平均的サイズ。新しく導入するものとしては、控えめな大きさです。多機能へは向かっていません。何もかも使いやすく、たっぷりとしており、シンプルです。メンテナンスコストを考えたのでしょう。

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キャビンの間仕切りにも大型モニターがあり、これは個人用モニターとは全く別に機能していました。

 

オーバーヘッドロッカーも新しくなりました。マレーシア航空の新型 A330 キャビンと同じ、波打う曲線がアクセント。ロッカー下部に空気の吹き出し口はなく、読書灯やらシートベルトのサインなども新しいA330では共通しているようです。機内セクションの間仕切りカーテンは変わっていません。たぶんお古を使いまわしています。

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一番大きな変化は、シートのリモコンがなくなったことでしょう。個人モニターの様々な設定、読書灯ON/OFF、乗務員呼び出しはモニター上で行います。

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画面右上にボタンが並んでいます。インターフェースは良くできていて、初めての人でも迷うことなく必要な機能に到達できるはずです。タッチパネルの応答は秀逸。

 

コンテンツは今までと変わりません。様々な言語の映画が66種。独仏の映画もあり、個人的にはカタール航空より遥かに高レベル。フライト状況や地図は、一種類だけ。

 

今では標準となっているUSBコンセントが各個人用モニターに付属しています。それとは別にシート下部に電源アウトレットがあります。2シートに一つです。

 

エコノミーのシート配置は 2-4-2 で変わっていません。シート数も変更なしですから、ピッチも同じようです。190 cm以上身長があると少々狭いかもしれないというレベル。

 

機内 Wi-Fi も完備。

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価格は、

30 MB 9.99 USD

50 MB 14.99 USD

100 MB 19.99 USD

フライト中無制限 39.99 USD

でした。プロモーションコードの入力オプションもあり、ビジネスクラスの客やVIPにはタダと言うサービスも可能です。

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さてタイ航空らしい緩さは、キャビンを新装しても健在です。まずは間仕切り壁のモニター。

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降機時なら平凡な画面ですが、搭乗時からずっとこの画面なのは異常。客を迎える時、接客中に Look forward to seeing you againですから。提携する日本の某キャリアとは一味違った間抜けぶりが、Royal Orchid Service の面目躍如と言ったところ。

 

トイレは改装対象になっていないようでした。要は古いままで、シートが新しくなった分、経年劣化が目立ちます。この混合水栓はセンサー式ではなく、ボタンを押すと一定時間、水か湯が流れるタイプ。青が湯、赤が水でした。

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湯水の配管の取り違えから、タイ航空に搭乗している実感が湧きます。浴びる水が人工的に加温されているどうかについては、関心が低いだろうタイ人たち。

 一方エコノミークラスのトイレにも、カスタムブレンドのオーデコロンを装備しているのは立派。これは他の航空会社では真似が難しいところ。

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タイ航空に限りませんが、キャビンが新しいとクルーもきびきび働くように見えます。慣れが無いためだろうと思います。

 

安全のビデオは、仮想ジャングル空間バージョンから変更なし。ブログに載せるため改めて写真をチェックすると、仏教色が色濃く反映されていると感じられました。表現されている空間はジャングルではなく、ひょっとしたら極楽だったのかもしれません。

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大げさな表情がとても印象的なビデオ、個人的にはとても気に入っています。

 

安全のしおりは当然新しく作ったはずですが、印象は従来の冊子と換わりません。

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初めて経験する機材にあたると、退屈しないので幸運です。そのつもりは全く無かったのですが、映画を2本も見てしまいました。

ルフトハンザが旅客便運用をやめた齢 83 歳の機材

機内誌に見る意外な機材

ルフトハンザ航空の機内誌を見て、気になったことがある人が多いと思います。保有機材のページです。2018年12月号でも見られました。

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右下に掲載される小さな機材。この図は、相対的な機体サイズを保って描かれているはずです。CRJ900 や Embraer 190 と比べるとその小ささが際立ちます。隣のページのデータを見ると、旅客定員16人。これぞルフトハンザの懐の深さを表していた Junkers Ju 52, D-AQUIです。

 

簡単ないきさつ

Junkers Ju 52 は1930年初飛行、1932年より運用開始とあります。合計 4845 機製造されたそうですが、もともと輸送用、爆撃用に設計された飛行機。D-AQUI は1936年製造で、第二次世界大戦を生き抜いてきた訳です。ルフトハンザは 1984 年に購入、1年以上かけて Hamburg でレストアしました。言葉本来の意味で前時代の遺物ですが、客寄せパンダ役であると共に企業の誇りを担っていました。この Oldtimer* で実際に定期運航(ただし季節運航)しているのですから、驚きます。博物館の静態展示より2段階以上**大変なはずです。

 

*クラシックカー、ヴィンテージカーをドイツ語でこう言います。車のみならず、飛行機でも使います。Handyと同様、ドイツ人が英語だとたまに勘違いしている独製英語。英語にも oldtimer はありますが、用法が違います。

**:素人考えですが、静態展示と定期運航の間には、イベントでデモ飛行するために維持、イベントで一般客を乗せて遊覧飛行するために維持の2段階が入りそうです。

 

残念ながらルフトハンザは、財政的にもはや維持できないと、2019年 1月に定期旅客運航を取りやめると発表しました。年間百万€費やして維持していたそうですから、昨今の状況では大変かもしれません。

Lufthansa ends Ju 52 passenger flights

 

München ベースの機材だったようですが、4月に Hamburg に移されました。そこはルフトハンザの整備拠点であり、35年前この D-AQUI が購入後、レストアされた場所です。

Mit Video: Die letzte Reise der Lufthansa Junkers Ju 52 D-AQUI | Austrian Wings

この記事はビデオ付き。バックグランドミュージックがこの機体に対する哀惜の思いを伝えてくれます。少々重苦しい気がしますが、現地の感傷は尊重しないといけません。"Tante Ju"(Juおばさん)という愛称のためか、Die letzte Reise der alten Dame (老婦人最後の旅)なんて書かれていますが、機体整備工場を終の住処にするのは良いアイディアでありません。事実ルフトハンザは展示に相応しい博物館を探す間、ハンガーに保管する意向でした。

 

いろいろなレベルで再飛翔の期待はくすぶっているようですが、現在のところこれといったニュースが見つかりません。

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その影響

たとえ工業製品だったとしても、古い時代に抱くノスタルジーが大きなエネルギーに変換されるのがヨーロッパ。ドイツ (語圏) やイングランドでは、特にその傾向が強いように思われます。

 商魂たくましい限りですが、古い飛行機を題材にした腕時計が多いことは良く知られます。有名どころでは Breitling。1950年代にパイロットが利用したシステムを象徴する Navitimer、1930年代のコクピット計器製造部の名に由来する Aviator などがそうです。英国の高級腕時計製造会社 Bremont も Concorde がモチーフの限定モデル Supersonic を(運用者であった British Airways の百周年以外にこのタイミングで製品化する理由が見つかりませんが、)世に送り出しました。

 

Junkers Ju 52 も腕時計のモデルになっています。製造するのは Junkers の名称使用ライセンスを得ている POINT tec。

PointTec

POINT tecは 1987 年に設立された独立系の小さな会社です。Junkersの他、Zeppelinのマークでも腕時計を作っています。それほど高価格ではありません。もしこのブログでこれらの時計を宣伝するなら、

「低価格帯から製品があり、機内販売でも時々扱われます。航空旅行が好きな方なら、こういう時計を腕に巻いて搭乗するのも一興かと。」

ぐらいになります。

 

ルフトハンザの D-AQUI が完全引退したら、Ju52、Cockpit Ju52、Tante Ju の3シリーズ6製品は廃版になるかもしれません。それどころか、Junkersブランドの威光にも陰りが出るのではないでしょうか。

 他にも運用している航空会社はあるものの、ルフトハンザほどの暖簾は持ちません。

 

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D-AQUI の顛末が与える影響は、妙な所まで及ぶ気がします。POINTtec は Ju 52 がフェードアウトしそうだからと言って、さらに有名な Ju 87 の名を冠したモデルを出す訳にもいかないでしょう。Ju 87は Die Luftwaffe を代表する急降下爆撃機。モデルができても、それを腕に巻いて東欧、ロシアの地を踏むには勇気が必要です。柳の下にまだドジョウはいるでしょうか。

アコーホテルは会員プログラムの刷新

アコーは、会員プログラム Le Club の刷新を行います。今朝お知らせメールが届いていました。accorhotels.com と Le Club は ALL になるとのこと。サイトと会員プログラムが同じ名前になるとは、意味がわかりません。ちなみに ALL は、Accor Live Limitless の略語。

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改革は多岐にわたり、新制度の導入や現制度の改変の実施は散発的になります。文面では 2019年終わりから2020年にかけて変わるようです。とにかくメールのリンクから、詳細を見てみてみます。ここでは、Google検索で得られた URL を紹介します。

https://all.accor.com/?merchantid=ppc-all-mar-goo-fr-fr-sear&sourceid=aw-cen&utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=ppc-all-mar-goo-fr-fr-exa-sear-aw-ce&utm_term=mar&utm_content=fr-fr-all-all&_vsrefdom=p.184&gclid=EAIaIQobChMIgcfHsqia4wIVEbaWCh3qBQuMEAAYASAAEgIXyvD_BwE

メールのハイパーリンクをクリックすると全く別のURLが現れますが、表示内容は同じようです。彼らにしてみれば、メールから広告へのアクセスを会員別に集計でき、次の個別マーケティングに利用できます。そういうことを行うのが、会員プログラムでは普通なのでしょうか?

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新ロゴはともかく、この名前のセンスは正直言って理解できません。言語は、ブラジルポルトガル語、中国語、フランス語、ドイツ語、英語。残念ながら、日本語には対応していません。

 AccorHotels のサイトは 20もの言語に対応しています。この5言語の必然性は見えません。会員プログラムの刷新は、これらの言語話者の行動範囲で影響が大きいのでしょうか。

 Pechedenferの場合、Le Club の言語にフランス語を登録しており、そのため通知が届いた可能性があります。日本語を設定した会員にも、会員プログラム刷新のお知らせは届いたのでしょうか?この記事を書く意義にもかかわることなので、気になります。

 

ともあれ改革の内容は、大きく4つに分けられます。

 

(1) 会員レベルの追加、会員特典の追加

ダイヤモンド会員(26,000 pts)と招待制の上級会員。プラチナ会員には Suite Night Upgrades 特典。

(2) ポイント加算と利用の新しい方法

ALL-Accor Live Limitless redéfinit votre fidélité. Soyez récompensé partout, tous les jours, 24 heures sur 24. (ALLではロイヤリティを再定義します。毎日24時間、どこでも特典が得られます。)と、具体的には何もわかりませんが、考え方自体を大きくかえるような含みを持たせています。

(3) 新しいホテルと新しいブランド

Delano, Mondrian, Hyde, Mantis, Mövenpick, Orient Express, Art Series, Mantra, Peppers, BreakFreeなどが、Novotel, ibis, Mercure, Sofitel, Raffles, Fairmont, Pullmanなどに追加。

(4) 体験

美食、スポーツ、エンターテイメント。

 

現在の会員レベルは、クラシック、シルバー(2,000 pts)、ゴールド(7,000 pts)、プラチナ(14,000 pts)です。今回、招待会員もできるようなので、ダイヤモンド会員の基準は順当なレベルにとどまっています。プラチナ以外の既存会員でも、特典は一新されるのでしょうか。

 2020年以降、今までの概念を変えるほど提携チェーンを増やすような書きっぷりですが、具体的に見てみないと全くわかりません。現在でも24時間可のルームサービスでポイント獲得、ポイント利用できるので、何を書いても嘘にはなりません。提携クレジットカードを発行しても同じ効果がありますね。また、すでに記事にした Miles+Points の発足は、この改革の一部に位置付けられます。

 新しいホテルブランドが列記されていますが、いくつかはすでに AccorHotels に組み込まれています。ALLはすでに始まっているとも理解できます。

 

「体験」は、過去4、5年 AccorHotels が力を入れている分野。昔のプレイガイドと旅行代理店の業務を取り入れ、ホテル事業と有機的に融合、相乗効果を上げる心積もりが見えてきます。

 アコーは Paris、Bercy 地区の競技場、Palais omnisports de Paris-Bercy の命名権を2015年頃に買ったらしく、現在ここは AccorHotels Arena という名前*になっています。この競技場は美しい公園に隣接、さらに Cour Saint-Émilion という瀟洒な商店・飲食街が連なります。その再開発地区の一角に、Ibis Styles Paris Bercy、Ibis Paris Bercy Village 12ème、Le Pullman Paris Centre-Paris の3つのホテルが営業しています。アコーは実空間でも、あからさまに融合事業を行っています。

*:2024年にオリンピック会場として使われる時は、Bercy Arenaという名前が使われます。

 

さてこの ALL、全貌はまだ見えません。日本でも何か起きることを期待しましょう。 

 

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冬の旅:Miles+BonusとSASの組合せ

時には

・エコノミー長距離

・マイルが貯まる

・上級会員資格で一般客よりワンランク上のサービスを受ける

という古式に則った「エリート会員の旅」を楽しみたいもの。日本-欧州往復はこの旅が行いやすい環境にあります。

 

年末年始の東京-ヨーロッパの料金

航空運賃を比較サイトで、今年の年末年始の料金をざっと調べてみたところ、安いチケットを提供するのはアエロフロートや S7、続いて Lufthansa-ANA (組合せ or LHの売る ANA 運航便) や SAS などでした。この低価格強者の中で比較されている価格が、マイル100%加算なのはおそらくSASだけ。上記「エリート会員の旅」にこだわるなら、今年の年末年始はSASでの移動が良いようです。

 ロシア上空の飛行解禁以来、直行便が可能になり、南回りに比べて圧倒的に高い航空券を売っていた欧州のキャリアですが、30年後の今日すっかり価格は逆転。TG, SQ, CXなどよりも断然安くなっています。ただし目的地によっては、アシアナや中国東方なども安いことがあります。

 夏の旅行では、SASはここまで安くなりません。北欧は夏の旅行者が多く、北欧旅行では SASは要となります。一方、夏でも南回り組の航空券価格はあまり変わりません。今年の場合は、夏の方が年末年始より安いぐらいです。冬は避寒需要があるため、TG, SQなどの人気が高いのかもしれません。

 

SASの航空券購入の詳細

航空券価格の現状を自分流に分析したところで、ウエブサイトよりSASを購入を調べてみました。

 

1,200 €台で買えますが、うち300 €近くが税金や諸費用。便と料金を選ぶと、一番安い運賃(SAS Go Saver)の予約クラスは W か V。Miles+Bonus で 100%マイルが加算されます。NRT-CPH は 5,427 miles。CPH で乗継ぎ、他の都市に行く航空券なら、これに600 miles(最低加算マイル)以上加わります。往復で 12,000 milesを超えます。

 個人情報入力で会員プログラムと会員番号を入力せずに進むと、座席事前指定が有料になります。エコノミークラスは成田―コペンハーゲン間のみで可能なようですが、1便当たり55 €もします。往復共指定すると 110 €。格安料金が可能なのは、こういうカラクリがあってこそ。安いから仕方ないと諦めて払うか、早めにチェックインし、良い席を確保できることに賭けると言ったところ。

 しかしながらスターアライアンス・ゴールド会員だと、個人情報入力の段階で FFPを選択、会員番号を入力していれば、座席指定料金は免除されます。非常口席とかバルクヘッド等も他と変わらず指定可能。

 

会員でない場合でSAS Go Saverでも、預入手荷物は1つ(上限23 kg)可。

 

SAS Go Saver の上は SAS Plus になり、片道200 €から700 €価格が上がります。ただし 3コースメニューがサービスされ、座席のスペースは拡大され、SASラウンジも使用できます。優先搭乗や fast track も付帯します。話だけからすると、差が大きいプレミアムエコノミーです。スターアライアンスゴールド会員なら、ラウンジや優先搭乗はエコノミークラスでも付いていますが、差額が 200 €程度なら試しに乗ってみるかという気が起きます。

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SASのサイトより

さて SAS のエコノミークラスの機内食、ドリンクサービスの評価は決して高くありませんが、追加で「良い」機内食を選ぶことができます。これは会員であるかどうかにかかわらず、等しく有料です。1食19 €で、魚、肉、鳥、ベジタリアンの4メニューから選びます。一般にこういう有料オプションを追加すると、全体的にサービスが良くなる傾向がある点には注意。

 

SAS旅行のシミュレーション

以上の価格調査を元に、航空旅行をシミュレーションします。購入段階では、

 

・旅行の日程を固定した上での最低価格の航空券

・メインキャビン (=エコノミークラスの婉曲表現) で、満足できそうなシートの選択

・有料特別メニュー(NRT-CPH間 19 €)を追加または片道をSAS Plusに

 

という予約になるでしょう。座席指定は Miles+Bonus ゴールド会員(スターアライアンス・ゴールド会員)の特典を利用して、110 €分の権利が無料になります。

 さらに旅行では、

 

・NRT(往)、CPH(往)、目的都市(帰)、CPH(帰)の4か所で、ラウンジを利用

・預入荷物の1点追加

 

と会員特典を精一杯享受することが可能です。これは結構な価値ですが、タダで得するというほどではなく、旅の内容が豊かになる、あるいは余裕ができる感覚です。

 

会員資格継続について

現地からイスタンブールへ行くなど、エーゲ航空で旅行すると Miles+Bonus のゴールド会員の資格が1年延長されます。1回の欧州旅行、エコノミークラス利用で継続可能だなんて、会員継続* は非常に楽というか、全く無理ありません。少し旅に制約がかかるのは事実ですが、修行とは無縁。

 ギリシャ、トルコあたりへの旅行をしなくても、「獲得マイルを意識した格安エコノミークラスでの欧州旅行」を一年のうちにもう一度行えば、会員継続の条件をクリアします。

 

やはりこのプログラムの継続は楽です。SASとの相性の良さも変わっていません。

 

*:Miles + Bonus の Gold 会員継続の条件は、1年間に

スターアライアンス各社搭乗で 12,000 miles 加算 + Aegean airlines または Olymipic Air の4搭乗

または

スターアライアンス各社搭乗で 24,000 miles 加算