バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

今、世界から注目されている2社

すっかり更新をさぼっていますが、そんなことは関係なしに世の中は変化します。航空業界ではいろいろなことが起きるものだと、考えさせられるこの頃。テロで空港閉鎖だとか、火山噴火で足止めだとか、過去にもバラエティに飛んだ不都合が起きていますが、目下の問題のうち一つはありふれた話、一つは比較的珍しい話。

 

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アリタリアの清算

経営改革案が、4月下旬の労働者の総投票で3分の2という多数により拒否されたことを受け、5月初めに会社清算が決まりました。

www.lefigaro.fr

目下売出し中のAlitalia。新聞では労働問題や業界再編の視点もありますが、全体として誰か買う人いませんかねみたいなトーンになっています。

www.air-cosmos.com

6か月の運転資金を国が出して、現在安定して事業を継続しているものの、包括的なスポンサーが現れなければ、資産切売り、消滅です。5月以来の報道を見ていると、事業の大きな部分を温存して会社を継続する可能性は低そうです。

 

Alitaliaの「経営危機→他社による救済」には、長い歴史があります。1996年にはすでにKLMと包括提携(JV)を始めています。これは将来の経営統合への布石と見なされていました。欧州大手が生き残りをかけて動き始めた頃です。しかし2000年、KLMは一方的にこの提携を破棄します。この時の違約金は、250000000ユーロ。この違約金が引き金になったかどうかは知りませんが、KLMは2003年、Air Franceに吸収されるような形で合併します。

 この程度の金で、Alitaliaの経営が順風満帆になるはずありません。Air Franceが2000年に発足させたSkyTeamに、2001年には加盟します。その後Air Franceとの提携を深化させていましたが、Air Franceの経営が怪しくなってくると共に、関係がぎくしゃくしてきました。2014年にはEtihadから資本提携を受け、AFとは距離を取り、一息ついていたところでした。

 

欧州の会社には、Alitaliaを助ける力はないでしょう。他地域の会社にとっても、今となっては傘下に入れるメリットが大きいとは思えません。どの会社もAlitaliaの救済、あるいは投資に関して慎重な姿勢を崩していないようです。一方でメディアは騒ぎ立てるのが商売ですから、いろいろな会社を挙げています。最近ではRyanairの名前も。

www.journaldeleconomie.fr

アリタリアに興味を持つライアンエア

ただし事業パートナーとして。買収対象としてではなく。

などと週刊誌の見出しのよう。ネタ切れも近いようです。

 

AZにとって明るい話題というべきか、新事業のニュースも出ています。

www.deplacementspros.com

Rome- New Dehli線が10月29日から運航を始めるとのことです。インドは9年前に撤退したAlitalia。再上陸です。欧州の渡航先でインドからの客に最も人気が高いのは、UK。第二位がイタリアなのでした。2015年には426000人がイタリアを訪れ、これは前年比で50%の伸びと景気の良い話。250席3クラス(C, PY, Y)のA330で運航するとのことです。

 またAerolineas Argentinasとコードシェア契約を新たに結んでいます。EZEには9月から週3往復の運航を行うようですが、そこから先でもAZ便が42都市に運航を始めます。

airinfo.org

逆にFCOからAR便は33都市へ。

 

これらの話、どこまで実施されるでしょうか。

 

カタール航空のピンチ

Alitaliaの危機を伝える5月18日の記事では、Qatar Airwaysも買い手として取りざたされています。今年3月にMeridianaの49%を取得することになり、イタリアに興味を持っているだろうという勘繰られたのでしょう。こんな勘繰り、根拠になるはずありません。しかしこの話、一月も経っていないのに隔世の感があります。その間にQatar Airwaysは、自分の身に危機が迫ってきたのでした。

 

Qatarは、周辺7か国から国交を断絶されました。中東では久しぶりに起きる国家間騒動でした。

 

これは5月に搭乗した時のIFEの画像です。こういう画面は、現在表示されることはありません。Qatar籍の航空機は、エジプト上空の飛行を禁止されましたから。

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 新聞では、Qatar Airwaysは外交危機の最初の犠牲者などと報道されています。

・断交国家の領土上空の飛行が禁じられ、遠回りを余儀なくされる

・飲食物の調達がより困難になる

・Qatar国内の滞在が不便・不要になり、旅客が減る

・国交断絶国家から顧客が消える

経営への影響が甚大なことは、すぐに想像がつきます。

www.leparisien.fr

Qatar Airwaysは、他国の一般人にも身近だから記事になっていると考えた方が良さそうです。他企業もQatarに拠点を置く限り、同程度かそれ以上のダメージを受けるはずです。そして、それは企業の国籍にかかわりません。

 

一般的に言うと、食料輸送が困難になることが重大です。Qatarには今も昔も集積地はDohaしかなく、Dohaはもともと漁村。1960年ごろは10万人程度しか人が居なかったはずです。食物は海産物だったのでした。土地は砂だらけで食物生産に不向き。流通を除き、食に関する文化や技術の蓄積が不十分です。

 この半世紀、石油と天然ガスのおかげで国は潤い、人口は250万人にもなっていますが、Qatar国籍は30万人程度。90%近くが外国人労働者です。環境が悪くなると事業は順次中止、外国人労働者はいる必要がなくなり、Qatarから消えます。生産や流通の現場から人が居なくなるのです。こうなると生活困難になります。じわじわと経済を破壊していくようなシナリオでしょうか。

化石燃料はだぶつき気味。Qatarが無くても世界全体への影響は限定的と判断、舵が切られたという裏がありそうです。

 

締め上げている周辺国からすると、Qatarに人が住めなくなるという事態を招いたとしても難民は最大30万人。サウジアラビアだけでも人口は3100万人。エジプトは人口9100万人。引き受ける能力は十分あります。目的を果たすまで断交を維持するでしょう。結局、Qatarの首長交代で終息するのではないでしょうか。(最悪な事態まで国を混乱させたら、トップは命がありませんから。)

 

もちろん航空ブロガーの関心は、Qatar Airwaysの未来。事態の推移を見守るしかないのですが、

・欧州、南米へは迂回により、飛行時間が無駄に延びます。東アフリカは壊滅的なレベルとなります。

・中東アフリカのいくつかの都市へは、運航停止します。

・特に空港での飲食サービスが低下する可能性があります。

現在は体力があるはずなので、Qatar Airwaysの混乱はすぐ落ち着くと思いますが、国交断絶が長引き、国が混乱したままだと経営がおかしくなる可能性があります。メディアは破産、清算の可能性ありなどと早速騒いでいますが、Alitaliaとは違い、道が見えているわけではありません。11月以降のAlitaliaの予約があるとか、 MilleMigliaにマイルが貯まっているとかいう人は、行動した方が良い気がしますが、Qatar Airwaysの場合、旅行計画が変更になる人が少しいる以外、今後のカイロ発券を再考する程度の話でしょう。

 

Pechedenferは現在、AZもQRも予約を持っていません。FFPは全くかすりません。少しでも関係があればブログネタになったのですが、残念です。今からAZやQRを予約するのもワザとらしいので止めます。

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さてアメニティバッグが配られます。先のフライトと色違い。

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朝なので、ウェルカムドリンクは只の水をもらいます。

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窓の外からは乾燥の地。砂だらけの国土のはず。

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セーフティビデオは、FCバルセロナ。最近舞台が機外にある安全のビデオが増えていますが、何を説明しているのか、分からなくなるような本末転倒ではないかというものも、散見されます。Qatar Airwaysに関しては、そういう甘さはなく、よく考えられていると思いました。

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離陸してみると、海岸の海の色は魅惑的。エメラルド。

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特有のアイコンが使われているシートコントロールは、今回あまり使いません。昼間のフライト、しかも昼が短くなるフライトなので、フルフラットにする必要もありませんし。

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メニューは、A la Carteと来ます。朝食、前菜、メイン、軽食、パンという分類。かなり注意深く編集しており、独自性を感じますが、分かりにくくなっていません。こういうところは、優れています。

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オレンジジュースからスタート。アルコールは飽きました。

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続いてパンが届けられるのはお約束。ドイツ発より質が落ちます。これは仕方がないこと。

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前菜。メニューにあるマグロは、今日は用意できず別の魚ということでした。願ったりかなったりとは、まさにこのこと。

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コーヒー。

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比較してはいけませんが、BAのM&Sのコーヒーとは別物で、まともなもの。

 

メイン。アスパラガスのオムレツにチキンのフィレ肉。

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看板に偽りありで、アスパラガスの代わりにさやいんげんが入っていました。これはマイナスポイント。QRの顧客は、魚の違いはわかっても野菜の違いはわからないということですか?

 

窓は離陸してしばらくすると、一様に青くなります。Qatarのお約束のキャビン暗黒化が継承されているのです。しかし質的に緩和されて、適当なムードを醸し出しているのは、787の技術。この航空機の実現は、Qatar Airwaysのキャビンサービスにとって朗報でした。

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B787より前は閉めるか開けるしかなく、シールドの下げ具合で光量を調整できるといってもクルー側がコントロールするのは難しかったはずです。

 

なおもちろん個人で窓の着色加減は変えられますが、暗くして寝ている人はいても、わざわざ直射日光を入れようとする客はいませんでした。

 

座席右のサイドテーブルの間接照明は常時点灯。

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良い具合です。

 

買ってしまいました。機内販売。

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往路の飛行機で目を付けていたわけではないのですが、何となく散財。

 

この機材は機内Wifiを搭載しています。長距離仕様のB787-8ですから。

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が、サービスは常に利用できない状態。

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看板に偽りあり+宝の持ち腐れと言いたいところですが、航空券代に含まれるサービスのうち、利用していない数多いのが、業界の常識。会社側の都合で勝手に省略されてしまうのも常識。取り立てて騒ぐのも、「今更」です。

 

午後になったので、やっぱりもらってしまいました。おやつ代わりのシャンパーニュ

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トイレは、使い捨て歯ブラシ、使い捨て髭剃り、窓完備。

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「日よけ」はキャビンと同じレベル。

 

ビジネスクラスのキャビンの最後部には、テーブルがあります。Champagneとフルーツがおいてあります。ここで歓談が可能です。キャビンと完全に連続している空間なので、物理的には女性を口説く程度の声量までがよろしいようで。

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このテーブルと対峙する形でもう一つのテーブルがあります。薔薇の花瓶が一つ置いてありました。左右の通路を渡るために前後のテーブルの間を通ることになります。なお使っている人は見かけませんでした。この暗さでは、歓談も難しいと思います。

 

Qatar Airwaysは、新規就航をしても、不採算路線からの撤退も絶えず行っているため、就航地が増えた気はしません。

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しかし「世界中に行ける」感が強い会社です。インド路線が特に充実しているのは、Qatarへの移入労働者のおかげでしょう。

 

軽食も出てきます。サーモンのグリルですが、鮭の大きさや形が英米風。

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そうこうしているうちに、もはや古典となった海賊海峡へ。

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着陸前のキャビンは、真っ暗に。外では日が暮れているためです。

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到着はC36。サテライトターミナルの行き止まりにあるゲート。待合室が巨大ですが、到着時には関係ありません。

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この空港はビジネスクラスで到着すると、入国はすぐ終わります。エコノミークラスだと、入国審査で尋常ならざる時間を待つ可能性があります。

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預入手荷物が出て来るのを待ちます。

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乗り継ぎ時間8時間となりました。ラウンジ乞食をするなら、うれしい接続。しかもビジネスクラスは、保安検査が優先レーンなので、すぐに終わります。

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通過後はすぐに巨大スクリーンが現れます。意味不明の映像が続きます。

 

QRの乗継では、4種類のラウンジが使えます。まずFirst Classの客はAl Safwa First Class Loungeという専用ラウンジが用意されています。付添人に連行されると思いますが、希望すれば他のラウンジにも行けるのでしょう。

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ビジネスクラスの客には、Al Mourjan Business Loungeという専用ラウンジが用意されています。

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その他にFirst Class LoungeとBusiness Class Loungeがありますが、これは他社共通のラウンジ。owで上級会員になっているビジネスクラス利用者なら、これらも選択肢に入ってきます。

 

Emerald会員でビジネスクラス利用、乗継時間が8時間という条件。正しいラウンジ乞食なら、3ラウンジ回って食べまくらなくてはなりません。が、Pechedenferにはそんな元気はありません。Al Mourjan Business Loungeに籠って、どうでも良い仕事をしていました。

 

このラウンジは2階建てで、下階には大きなプールがあります。水たまりであり、泳ぐためのものではありません。水盤です。

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この畔は、なかなかの特等席。らせん状階段を上がった上階は、”feeding area” で間違いないようです。そう訊いたら、"Yes"とスタッフが答えたので...。スタッフが様々な食糧を、多数の体重過剰者に与えていました。

 

このフロアでは、深夜は簡単な飲料だけです。

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朝食時間帯には、パンぐらいは並んでいたように記憶しています。何も食べていないので定かではありません。Qatar Airwaysは機内食の量が多いので、特に食べる必要を感じません。

 

窓にはカーテンがありますが、外の様子が分かる程度には透けて見えます。

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前回はAl Safwa First Class Lounge内を除き、付き人がいたため、この空港内部をほとんど知ることなく終わってしまいました。今日は少し回ってみました。ショップもずいぶんたくさんあったのですが、買い物するならLondon Heathrowの方が魅力的に感じられました。

 

イスラム教の国ですが、偶像になりそうなものも少しあります。

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ターミナルの長軸方向の移動では、シャトルの利用ができます。香港では地下ですが、Dohaでは空中を往復します。

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未来指向というより張りぼてに見えました。

 

ゲートに着いてわかったこと。またバスでの移動です。暑いのでたいていの人はうれしくないでしょう。

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巨大なエンジンのB787。地面に届きそうです。

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日差しが相当強く、すぐに日焼けしそうです。

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Qatar Airwaysを利用するついでにDoha市内も見てみたいと思うのはとても自然ですが、12~1月に実施するのが身のためです。

 

これは1-2-1の座席配列のキャビンでした。

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このシート、今まで出会った逆ヘリンボーンビジネスクラスの中では一番良くできていると思いました。

 

第一に曲線が多用され、優美な感じを受けます。サイドテーブルの間接照明はうるさくなく、インテリアとしても、実用の上でも大変良いものでした。

 

空間も大きめです。フルフラットにした時、足元が収まるスペースですが、天然光が入っています。換気も十分です。

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カーペットはQR柄。

 

テーブルはサイドテーブルと一体化されており、必要ない場合は正面部分を液晶ディスプレイの下に収納する形になっています。

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写真の正面テーブルは、引き出して、さらに広げます。

 

かなり広く、食事をするにしても仕事をするにしても重宝しました。

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右手手前には、サイドテーブルから一段上に物置のスペースがあり、モノの落下防止のために端が盛り上げてあります。その曲面も優美。

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 IFEのリモコンは液晶接触式。座席のコントローラーはQR特有のアイコンスイッチが並べてあります。使いやすい位置に配置されています。

 

サイドテーブルの下にスペースがあります。座面と高さが同じですが、ここでも蓋つきの収納スペースがあります。バッグの中身は収まるけれど、バッグごとは入らないという程度の大きさです。

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座席左側は大きめの肘置き。その中も収納スペースです。ヘッドホンが入っていました。ペットボトル用のスペースもあります。

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シートから通路に出る側です。ひじ掛けの前方のシートの背部にも、収納引き出しがあります。これは靴の収納に使うものです。

 

収納スペースの配置、台の配置によく気を配っており、使いやすく、忘れ物をしにくいだろうと感じました。シート自体もQatar Airwaysらしく、しっかりしており、文句なしによくできていると言えます。

QR58:MUC-DOH ビジネス(その2)

Qatar Airwaysの長距離路線では、ビジネスクラスといえども、退屈しないほどにいろいろなものがシート周りに装備されています。または配布されます。まずはアメニティバッグ。

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男性用で2種の色があるようです。中身は小さすぎではない容器。。他の会社より明らかに良く見える、大きく見えることが基準になっているようです。

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反対面は空ですが、これなら小さなバッグとして再利用可能です。

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免税販売品に、マイラー向けフレグランスを発見。"L'Envol de Cartier."「飛翔」という名のオードパルファム。

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envolは飛び立つことですが、空間に視点があるようです。地上に視点がある場合はdécollage。安全のビデオで荷物を収納すべき時は、”...pendant le roulage, le décollage et l'atterrissage."

 このフォーマットでSEPHORAでの価格は、96.5 EUR。免税品の値段は中東の航空会社としては、悪くありません。

 

超保守層にも。

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フランス人以外の女性へのプレゼントなら、こんな感じが良いかも。

 

新規就航路線のチェックは、マイラーとしてのたしなみ。

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ジャガイモを求めてアイルランドへ。さらには新しいビジネスクラスキャビンの提案。4人用「個室」です。革命的といってもいいかもしれません。

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QSuiteのスィートは何が続いているのですか?この4席セットの新ビジネスクラス、売り方に工夫があるはずですが、その辺のことも知りたい気がします。

 

さてシートベルト着用サインが消えると、クルーは食事の準備にかかります。大仕事という感じが伝わってきます。夕方のフライトなので、食事は標準的な構成。

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まずは特徴的な3つの加温パン。どの路線でも同じような外見をしています。

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しかしそこはドイツ発でした。小麦、ライ麦等、粉の質が全然違います。さすがにレベルが高いのでした。

 

さてこのパンは何と呼ぶのでしょうか。

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この航空会社では、Semmelなんていう答えは期待できません。

 

突出し。メニューには出ていません。得体の知れない魚にミントのペースト。合うのか合わないのかよくわかりません。ディルやミントは南ドイツ風。

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スープ。シンプルですが、外れなし。

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スープで外れるというのはよほどのことですが、そのよほどのことがしばしば起こる西方の島国からの路線では、どうなっているでしょう。Qatar Airwaysも相当の数をカンガルールートに載せているはずですが。

 

前菜はアラビア風を避け、ただのサラダ。

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シンプルに野菜の味で勝負。野菜の質は向上したようです。

 

メインはアラブ風チキンだそうです。

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手近な食材を平凡に調理。見かけは悪くなく、もったいぶったレストランで出てきそうな皿でした。

 

ワインはDouroのモノにしてみました。これはかなり興味深い体験でした。

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ゆっくりしたというより、テンポが良い食事でしたが、日はすっかり暮れています。

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もちろんチーズも行きます。生野菜スティックは良好、熟成はまるでダメというQatar路線。

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ワインはSauternes。よくできたワインです。ラベルからの期待に十分応えています。この年ならではの出来だと思います。

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良い買い付け。

 

乗継のラウンジでは何も食べないと決意して、デザートも行きます。キャビンは暗くなってしまいました。

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食事の空間の提供は、最悪レベルのQatar Airways。

 

夕方発といっても5時間と少しのフライトなので、その日のうちにDohaに到着。

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街明かりがすさまじいDoha。年々パワーアップしています。

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インド人やフィリピン人たちが組み立てているのですね。これらの労働者は、Qatar Airwaysの重要な客層を成しているようです。

 

少しぶれてしまいましたが、到着はバスでターミナルへ。旧ドーハ国際空港時代を思い出しました。f:id:PECHEDENFER:20170514165407j:plain

QR58:MUC-DOH ビジネス(その1)

買い物するのに、バイエルン人の調子に引きずられ、時間を費やしてしまいました。しかしMünchenにいる実感がありました。

 ショッピングのしわ寄せは当然、空港の滞在時間に出ます。さらに免税処理(税関、代理業者の2箇所:アラブ人、ロシア人、中国人、韓国人が多いようでした。)が加わりました。Käferに寄る予定だったのですが、さすがに不可能になりました。空港Käferの訪問ネタは、いつになるか分からない「次回」に。

 

出国は優先レーン用に窓口が独立していたため、中東路線の出発客が多いのにもかかわらずすんなり通過。1時間ほど待ち時間ができました。このホールには売店が2箇所ある程度なので、ラウンジによります。

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サービス、保安用エリアだからこそ、しっかりした業務用エレベーターが設置されています。内装をいじるようなことまではしません。

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ラウンジには内部をグルグル周回しながら、延々と携帯電話で会話を続けるアメリカンアクセントの中年男性がいました。周回経路に食物コーナーを入れており、通過する際、必ず何かつまみます。どういう躾を受けて育つとこうなるのか、不思議です。動物園レッサーパンダを思い出しましたが、レッサーパンダは周回で餌をつまむことはありません。ラウンジには変な客が多いものですが、今まで見かけた中で、もっとも珍妙な人間でした。

 

あまり情報は多くない英国版Business Traveller。CXがLHグループに接近していることの続報。

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搭乗が開始する少し前にはゲートへ。目と鼻の先です。窓の外には予告通りのA350が停泊していますが、Qatar AirwaysではなくLATAM。今日は評判が悪いLATAM機材の利用便のようです。

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Qatar Airwaysは4機借りているということです。いかにも経費を抑えて最大限の効果を狙うこの会社らしいところですが、キャビンもラテンしているのでしょうか。

 

シートは、LATAMのものそのままでしょう。

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2-2-2配列です。EWBなのでそれほど幅は狭くありません。前後の間隔は十分あります。

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オットマンが巨大で、テーブルを間に挟んで、腰かけて対面で座ることも可能なようです。ただしオットマンにシートベルトはついていません。

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掲示類はQatar Airways仕様。ただし取り替えると金がかかる場所では、徹底していません。近い将来に返却する予定なのでしょう。

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航空連合を軸にしたこういう助け合いは良いのですが、この便を1-2-1配置という理由で(他社便にせずに)購入した客には、詐欺のようなものです。予約が少ないと1-2-1配置の機材を使い、多くなると2-2-2配置の機材を使うのは、経営的には良いことです。しかし販売する時は、1-2-1配置のキャビンとして販売するでしょう。他社との競争を意識しすぎると、節操の無い売り方に傾きそうです。消費者としては厳しい目線で見ていく必要があるし、ソーシャルメディアはこういう場合に能力を発揮するのではないかと思いました。

 

なお36席あるキャビンは満席でした。慶賀の至りです。

 

ウェルカムドリンクは水。San Pellegrino。

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出発時間ちょうどにドアクローズ。機長からの挨拶があり、8分後にはプッシュバック、16分後には離陸。Münchenの地上のオペレーションは優秀。

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ミュンヘンはドイツではなく、イタリアの北限だという言い方もありますが、確かに天気の良さには素晴らしいものがあります。ドイツの都市の中でも寒いという事実も忘れてはいけませんが...。

 

離陸後10分程度で、シートベルト着用のサインも消えました。ちょうどFliegerhorst Erding(空軍施設)が見えるあたりでカタールに向けて旋回します。

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5時間の空の旅。意外に近い中東。

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このLATAM機材の1Kは初めて。使いやすい大きさのテーブル。空間構成が私の知るどの文化とも異なります。どういう意図で設計されているのか知りたくなりました。

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一度行ってみたかったのが、Qatar Airwaysのワインリストの完全暴露。まずChampagne。

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続いて白はRhône méridional(南部ローヌ)とNZのSauvignona Blanc。実はChampagneやオセアニアでワイン造りに重要な貢献をしているのはドイツ系移民だったりします。

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さらに忘れてはならないのがAlsaceのGewurztraminer。どこか東の方から来た品種で、私のよく知る人々の間ではTraminerとも言われていますが、アルザスでは普通、上品過ぎるほどに造られます。このワインは例外で、南ドイツと同じく癖のある造りでした。右のページは、Bordeauxから赤ワインのSaint-Emilion。

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残念ながら試していません。あまりその価値も感じていなかったりします。赤は国際線ビジネスクラスでは外せないオーストラリアのシラーズ。

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個人的に好きか嫌いかは別にして、Syrahを世界的なShirazにした人たちの努力には敬意を払っています。それとこのワインリストで異彩を放つ、Douroのテーブルワイン。

 

そして甘口は、Sauternesとビンテージポート。このクラスのSauternesで、2009は注目できます。

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QR849:KUL-DOH ビジネス(その3)

機内食実際

品書きにはないナッツから始まります。温めてあります。ワインは色から全く想像付きませんが、Chablis 1er Cru。アメリカナイズされており、樽が目立つグラマーなワインでしたが、厳しく、きっぱりとした酸は感じられます。

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顧客の好みに合わせつつも、完全には外さないところが上手だと思いました。

 

3種のパンがセラミックスのボールに入って出てくることは、以前と変わりません。なお食器にデザインの変更があったようです。しかし相変わらず鳴海が一手に引き受けています。Qatar Airwasyの食器はデザインといい、質感といい大変良質なのですが、一般にも販売してもらえないものでしょうか。

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パンは小麦の質を云々言うようなレベルではありません。そういう面でうるさい客は少ないだろうと思います。ただ良い温度で出ています。バターは、どうしようもないのでコメントなし。 悪いと言う意味ではありません。この路線で新鮮で上質なバターを出すのは、かなり難しいはず。

 

これも品書きにはないamuse bouche。

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大きな海老に衣をつけて揚げたものです。香港の某航空会社も少し見習って欲しい立派な海老でした。

 これにGustave LorentzのGewurztraminerを合わて見たかったところです。こういうものが出るとは知らなかったし、サービスのレベルからすると、別のワインをすぐに持って来させるのも難しいでしょう。残念。

 

スープの写真は撮り忘れました。味も食器も提供温度も良いのですが、いつものとおり特徴に乏しいのでした。ワインに変更はなし。

 

前菜はパワーアップ。以前より量が増えています。

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大量の炭水化物と植物性油脂。消化は良さそうですが、カロリーはそこそこありそうです。味は大変良くなっていました。素材が全般的に良くなったかもしれません。製造、輸送法が変わったかもしれません。ワインは相変わらずChablisが続いています。

 

Qatar Airwaysのサービスを見ていると、どんな料理でも一緒にウィスキーの水割りやジンベースのカクテルを延々と飲み続けているような客向けなのですね。美食の世界へベクトルが向いているようには感じられません。

 

主菜は鶏のムネ肉。Pomerolを合わせています。あまり合うとは言えませんが、それは承知。そんなことより、ワインを指定するために「red, French」の一言が必要でした。ここはPomerolが通じない空間なのでした

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鶏はそこそこの素材のものを使っていて、まあこんなものでしょうと言うレベルにはなってます。プレゼンテーションは良好。この主菜を出せるなら、野菜だけで構成された「華麗な」前菜があると良かったと思います。

 

チーズの皿。豪華ですが、チーズは3種と少ないのでした。熟成レベルは全くダメ。

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野菜スティックは、ナチュラルチーズのお供としてクラッカーより優れていると思いました。ナッツがここで出すなら、突き出しのナッツは省略した方がコースとしてバランスが取れています。

 

ワインはPortoですが、色はこんな感じ。

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100年以上たったワインのように見えるのは、照明のせい。robe(赤ワインの色)が全く分からないキャビン。

 

デザートを加えることも可能ですが、これだけ食べると、普通は満腹になると思います。朝から何も食べずに準備した方が良いレベルです。空港ラウンジでつまらないものをつまんでいるなら、QR機内食の口コミをネットで調べまくり、心の準備をした方が良いと思います。

 

しかし、えらそうなことを言いつつ、デザートまで行ってしまったのでした。頭に胃袋が着いていっていないとは、まさにこのこと。

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ブログのために頼んだ面はありますが、眠るのに障害になるような量でした。sauce framboiseはともかく、チョコレート菓子の方はなかなかでした。生クリームもその場で調製したようです。スキップするのはもったいないので、搭乗したからにはここまで頑張りましょう。

 

その他の事柄

A340-600の新しい機内、その他の部分も駆け足で紹介します。

 

IFEも評判が良いのですが、映画はイマイチ。Hollywoodは普通より少し良い程度。Arabeとインド映画がとても充実しています。今回はStarwarsが全作鑑賞可能でした。

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Singapore航空より音声は良さそうですが、並べて比較してみないと分かりません。解像度は、最新の機材としては普通。動物のドキュメンタリーなどは、動きが早くてデジタル処理が追いついていません。

 地図はこんな感じ。

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洗面台は奥行きが十分あって、使いやすいものでした。ビジネスクラスなのに前後が窮屈なものが時々ありますが、そういう航空会社は空間の使い方を間違っていると思います。

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清掃もしょっちゅう入るし、客室乗務員はとにかく働きます。それなりにストレスも大変でしょう。泥酔して宿舎前の玄関で眠り込んでしまうような女子社員がいても、大目に見る必要があると思いました。

 

機内照明なしがデフォールトというのが、この航空会社の特徴。個人的には昼間のフライトは、窓のシールドを開けて飛んで欲しいところ。

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QR849:KUL-DOH ビジネス(その2)

パワーアップしたワインリスト

品書きのデザインは変わっていません。

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ワインは

Billecart-Salmon, Brut

Piper-Heidsieck, Rosé Sauvage

François Martenot, Chablis 1er Cru "Les Pommiers" 2015

Matt Thomson & Harmish Clark, Saint Clair Family Estate Sauvignon Blanc, 2015

Gustave Lorentz, Gewurztraminer, Réserve, 2015

Château Le Bon Pasteur 2012

The Stump Jump, Vintage Shiraz, MacLaren Vale d'Arenberg 2012

Symington, Altano Douro, Reserva 2014

L'Ouest de Lamothe Guignard 2009

Gran Cruz Vintage Porto 1992

という泡2、白3、赤3、甘2のラインアップ。選択肢はまた増え、異次元のCarte des Vins。ワインについては、選択肢が多いことは重要なのでこれだけでも相当ポイントが高いと思います。

 白とロゼの泡は説明不要の普及品。Chablisにこんな名前の区画があるとは知りませんでした。それともキュベ名?白はそれに加え、世界中の空で大人気、我が世の春を謳歌するNZのSauvignon Blanc。さらにAlsaceから著名なGewurztraminer。

 なおワインの選択に迷った客に対して、客室乗務員がアドバイスするのは無理でしょう。イスラム教国の航空会社に何を期待するのですか?ということです。

 赤に目を向けると、価格の点でPomerolが頑張っています。NZのSauvignon Blancに対して、赤の人気者、AUSのShirazもやはり外せません。珍しいというか、最近注目を浴びているDouroの赤ワインがリストに載っているのは大したものです。

 それからデザートワインが2種。甘口ワインの復権があると良いのにとずっと思っているのですが、ここは先端を行く感じがします。

 

Champagneを除くと、それぞれの作り手や畑から期待される質の高さには及ばないのが特徴。ある意味で、見掛け倒しなQatar Airwaysのワインリスト。ただし不満が出るほど中身が悪いことはありません。その辺はうまく収めています。

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またワインについて、サービスが追いついていないなと常に感じるさせるのは、機内照明。ワインの色調をダメにしている程度が著しいのです。単に暗いというだけではなく、光線が色を変えます。これだけの種類をそろえるなら、色調の違いも明確に表現される必要がありますが、そういうところは全くダメ。

 

誰でも気がつく面に良い点が多く、実際にサービスされると悪い点が目立つのがQatar Airwaysの特徴。ワインに慣れていない人には、受けが良いと思います。

 

機内食のリスト

一日の時間帯別に旅客数を集計した時、中東3会社では旅客が満遍なく分布していると思います。母港も24時間営業しているし、いろんな時間に飛んでいる印象が強く感じられます。それは機内食への工夫にも現れます。今回は「やや遅めの夕食」という時刻に離陸する便でした。メニューを見ると、普通の夕食を想定したようです。

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選択肢は大変多いのですが、当然のことながらQatar特有という料理はありません。郷土を感じさせるのは、前菜のClassic Arabic Mezzeぐらい。砂漠の国に食文化の厚みを求めるのは無茶。サービスも国際混成チームなので、「無国籍風」料理を厳密なマニュアルに従って出すしか勝負する方法はないはず。それを徹底して行っているように見えます。

 基本的に何を選んでもかまわないはずです。全て頼むことも可能です。また食事の時間も聞かれます。ワインも一緒に聞かれます。ワインサービスについても、自由度が高くできているはずですが、皿別にワインを指定すると、能力的についていくのは難しいようです。担当乗務員とやり取りをすれば想像がつきます。「手加減」して簡単にしました。イタリアやフランスではないのですから、我慢することも大切。

 食事を選んだら、ワインの方も

最初のドリンク:Chablis

スープ:Sauvignon Blanc(合うとか合わないとかではなく、口直しに)

前菜:Gewurtztraminer

主菜:Pomerol

チーズ:Vintage Porto

と、すぐに組み合わせが浮かびましたが、Chablisが通じない乗務員にはハードルが高すぎ。そこで白ワインは1種に簡略化。

 

乗務員に十分な教育を行うのは、相当なコストとなります。ワインの知識に関してヨーロッパの生産国の航空会社ほどのレベルに上げるのは無謀です。あのAkbar Al Baker氏が、そんな馬鹿な投資を行うはずありません。そんなことより保安の教育をしっかりやってくれた方が、客としても有難いところです。