バス代わりの飛行機

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

フライングブルーの年末調整

フランスは 1月16日土曜日から少なくとも2週間、18:00以降外出禁止になります。本国全土が対象です。Jean Castex 首相が昨日発表しました。

Conférence du gouvernement en direct : Jean Castex annonce un couvre-feu à 18 heures partout en France métropolitaine

すでにフランスでは 12月15日から 20:00以降外出禁止になっています。さらに 1月2日から25の県(主に東部)で18:00以降外出禁止でした。だんだん制限が強くなります。20時だと、夕方に外で人と会うことができなくなり、18時だと日常の買い物に影響が及びます。

 新規感染の発生数も死亡数も12月から安定しているのですが、当局は病院の容量逼迫とウイルス新株の蔓延が気がかりなようです。

 

行動制限に関しては現在、日本ははるかに楽ですが、それこそ未来は分かりません。

 

実空間の変化に関わらず、手続きに遅れがないのが電子化の良い点。フライングブルーの年度末調整も 2週間で済みました(、たぶん)。

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1月1日に XP は一度ゼロになったのですが、2020年当初の XP が復活しました。頂いた情報の通りです。今年は 60 XPでシルバー継続、140 XP でゴールドへ格上げですね。しかし世の状況を見ると、まだまだ AF や KLM に搭乗するにはハードルが高すぎます。

 世界中の多くの FFP では会員資格を一年延長し、次の年は搭乗基準を下げるという措置を取っています。低い基準の期間はだいたい2021年を中心とした一年間。一方社会情勢の方はどうかと言うと、ヨーロッパはフランスの例でみるように行動制限がより厳格になっています。航空旅客需要は下がります。フライングブルーは昨年「2倍」をやっていましたが、早すぎたようにも思われます。追加措置はあるでしょうか。

 

本音を自由に言ってよいなら、追加措置なんかどうでも良くて、早く自由に旅行できるようになって欲しいものです。

 

今年は Le Guide Michelin France 2021 を買おうと発売を待ち構えていたのですが、ここにきて決心が揺らぎ始めました。本当に使えるのか?という疑念がむくむくと膨らみます。

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Amazon.fr によると英語版は1月21日発売とのことです。

おそらくこの版は 120年に及ぶ Guide rouge の歴史上、最も取材が薄ぺらかったはずです。パンデミック下の編纂として歴史的な価値があり、コレクションするには良い気がします。仏語版(という実態を持った書籍ではなく、データとして)は1月18日に発表されます。何がどうなるか期待しましょう。彼らが明らかにしている取材方法の通りだと、星の数が変わるレストランは少ないはずです。

 悲しいことに 2022 版の取材環境は、さらに困難になる可能性があります。実用的には安くなった 2020年版の古本を買うのが、”petit futé” 流かもしれません。

Virgin Atlantic :宙に浮いた野望

その野望(2019年9月時点)

イギリス第二のフルサービスキャリア Virgin Atlantic は、ロンドン・ヒースローの第三滑走路の建設を当て込んで、将来計画をぶち上げています。2019年9月の話でした。

News: Virgin Atlantic - grand plans for new routes, second A350 enters service & new food - Turning left for less

この計画では、84もの新路線が描かれています。欧州線の拡充もさることながら、現在 19 しかない長距離路線に 35もの新路線を加えています。派手なのは結構。3本目の滑走路の実現に向けて、発着枠の協議が始まるのを待っていては遅いということでしょう。

 

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日本の旅好きになじみ深い都市では、東京線が復活し、大阪、シドニーオークランドシンガポールへ路線を開設することになっています。これだけ飛べば、BA の路線網に比べて遜色ありません。

しかしながら、その後の展開は皆さんご存じの通り。疫病禍による旅客需要の激減により、会社消滅の恐れありでした。何とか危機は乗り越えられそうなものの、青息吐息の状態が続きます。大胆な路線拡充の発表の一年後、実施されたのは大胆な人員整理でした。

Virgin Atlantic to cut a further 1,150 jobs despite rescue deal go-ahead | Virgin Atlantic | The Guardian

 

Richard Branson はろくに納税していないことが改めて強調され、すっかり悪者に。さらに今日 1月13日には、航空券の払い戻しが Ryan Air と並んで最悪であると報道されています。

Ryanair and Virgin Atlantic rated the worst airlines at dealing with refunds in 2020 | Flights | The Guardian

化けの皮が剥がれ、トップも悪者、会社も悪者というイメージができてしまいました。恐るべし武漢肺炎-COVID。

 

個人の経験ですが、BA では彼らから払い戻しが提案され、普通に返金されました。こういう時には差が出ます。しかしバックボーンが違うので BA 万歳、VS クズと言うのはさすがに酷です。

 

ステータスマッチ・キャンペーン

客への払い戻しにも応じなかったおかげで財務が持ち直し、戦略的に未来を考えるようになったのでしょうか。Virgin Atlantic はステータスマッチのキャンペーンを始めました。

https://flywith.virginatlantic.com/gb/en/flying-club/status-match-offer.html

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対象となるのは BA エグゼクティブクラブのエリート会員のみ。VS フライングクラブのシルバー会員かゴールド会員にマッチします。VS 便の予約を持っていることが必要条件で、BA の

・ブロンズ会員は1年間シルバー会員に

・シルバー会員は1年間シルバー会員に

・ゴールド会員は1年間ゴールド会員に

マッチされます。ただしブロンズ会員は VS のエコノミークラスではダメで、プレミアムクラス、アッパークラスの予約が必要です。2月28日までに申し込みを行います。マッチは次の VS のフライトの前に行われ、それは申込後30日以内ということなので、フライト自体は相当先でもよいようです。

 

現在の感染拡大状況では、VS の航空券を買う人間はほとんどいないでしょう。現金収入を得るための苦肉の策に見えますが、明らかに英国在住者を想定しています。もちろん狙いは BA から「航空機でよく移動する」会員の引き剥がし。

 BA のエリート会員は日本にも多いことでしょう。少し毛並みの違ったサービスを味わいたければ、この機会は一考に値します。渡航困難はまだまだ続きそうなので、購入するのはできる限り先の航空券にしたいところですが、いつまで可能なのか、確かめた方が良さそうです。

 

航空券とエリート会員資格のセット販売のようですが、12月の終わりに Etihad もやっていました。彼らのは応募期間が数日しかない flash marketing。成田空港発のフライトでもよかったため、日本人の利用も可能でした。しかもステータスマッチの必要はなく、徒手空拳でOK。こういうオマケつき販売は流行りなのですかね。

 

普段からステータスマッチ

VS のキャンペーンですが、千載一遇のチャンスと言うほどでもありません。というのは、フライングクラブでは普段からステータスマッチを行っているためです。会員引きの対象となる FFP は決まっており、直前では下の表のとおりでした。

 

Airline

Programme

Top tier

Second tier

British Airways

Executive Club

Gold

Silver

Jet Airways

JetPrivilege

Platinum, Gold

Silver

Emirates

Skywards

Platinum, Gold

Silver

Air India Flying Returns Maharaja Club Golden Edge Club

Etihad

Etihad Guest

Platinum

Gold

United Airlines

Mileage Plus

Premier 1K     

Premier Platinum

 

それぞれ top tier はフライングクラブ・ゴールド会員に、second tier はフライングクラブ・シルバー会員にマッチします。この場合も VS の予約を持っている必要があり、それはプレミアクラスかアッパークラスでなければなりません。今回の BA 会員を対象としたキャンペーンは、キャビンクラスの点で有利になっています。

 

顧客引き抜きとはいえ、前向きにキャンペーンができるところを見ると最悪の状態は脱したようです。しばらく戻らない航空需要の虚を突いて LHR の発着枠を獲得し、日本に再就航してもらいたいものです。

言語あれこれ

いろいろな国を飛び回っていると、言葉の違いに関心が高くなるので当たり前かもしれませんが、界隈は言語の学習に熱心です。

 

旅に現地語?

ある土地を訪問する時、その言葉を使いますかという問いかけです。

 実用とする人、つまり現地の言葉で一次情報を得、一次情報を発信し、医療、法律などの日常的なサービスを一通り受け、銀行や不動産などの一般的な契約を行うような人はどうでしょうか。公私で使ってる人たちですね。そこまで現地語を利用する方だと、その土地へ行くのは一般的な観光とは異なるはず。仕事だったり、調査だったり、知人訪問だったり、しっかりした目的があるのが普通です。この問いかけを行う時、普通こういう人達は考慮しません。

 問題はこんな生活臭プンプンの方々ではなく、大学で勉強したとか、中級まで学習したとかいう場合。このぐらいの習熟レベルの現地語が、旅を最も豊かにするのだろうと思います。一般的な英語で過ごすより、あらゆる体験が立体的になります。そして「土地の短所 < 土地の長所」の段階で旅を終えるでしょう。人によっては邦人相手に「〇〇を旅行するなら〇〇語もできないと」などとマウントするネタにできます*。絶対に近寄って欲しくないタイプですが...。

*:土地の言葉が十分できる人間なら、旅行者を捕まえてこんな発言するはずはありません。無料で通訳させられるのがオチですから。それからヨーロッパ人にはこんなマウントをする人はまずいません。複数言語を使う人が多いのは事実ですが、それはその人の生まれ育ちと密接に関係します。プライベートなことなのです。一般的には打ち解けないと、どの言葉をどういうふうにどのぐらい使うのか見当がつきません。それから人対人で最も重要なことは、相互理解ができることであり、そのためには言語は道具に過ぎません。これも共通認識としてしっかり根付いています。件の日本老人、これらの感覚を持ちあわせていないことから、言語、文化、習慣の消化の程度がわかります。

 

旅に限らず準備が膨らめば膨らむほど、実現した時の喜びは大きいのは一般則です。旅行を考えると、そのための言語習得は最高レベルの準備。実は旅の上級者なのかもしれません。リタイヤ組にも良さそうです。イタリア語を一年間かけてみっちり勉強した後、4週間の南イタリア旅行に出かけるのは、一年間しっかり節約して資金をしっかり貯め、4週間かけて「豪華に」世界一周するよりも充実した旅行になるでしょう。遊びには、金よりも努力の方が有効であることも多いのです。

 

界隈は多言語環境

もっともこの界隈、実用レベルで多言語を使っている人が多いのも事実。 Twitterを見ていると、日本語に交じってドイツ語やフランス語はおろか、マンダリン、マレー(マレーシア、インドネシア)などが平気で使われます。現地で生活した経験があるなら、言葉を使うのは不思議ありませんし、文字制限がある twitter で対訳併記ができないのも自然です。

 

加えて皆さん、学習熱心です。新しい言語への取り組みにも努力される姿をよく拝見します。今は東京にお住まいの @oimohorihor1 氏と言えば、有名な方ですが、最近 Twitter

あいおじ(=アイスのおっさん) on Twitter: "フランス語って、形容詞も活用するのね。。。うぇぇぇ。。。"

と投稿されていました。

 これを見て「形容詞って活用したっけ?」と一瞬考えてしまいました。ドイツ語形容詞の活用(déclinaison)とは違い(、普通 accord = 一致として整理し)ますが、確かに数と性で変化し、いくつものパターンがあるので活用と表現されてもおかしくありません。目の前に現れた法則が包括的であればあるほど、言葉に関する知識は茫漠となるものだと再認識。

 

何かに火が付いたように、形容詞の変化にぐるぐると考えが巡り始めました。整理しようとすると、意外と複雑な部分があることに気づきました。詰められないことが出て来たので、小一時間勉強してしまいました。一つの tweet をきっかけに文法で放置していたことがクリアになりました。きっかけを作ってくれたあいおじに感謝です。

 

なお文法や綴りにうるさいと、多くの場合嫌われます。子供の頃から苦い思い出が積み重なっている方が多いので。したがって知識を増やしてもフランス人相手にマウントを試みるのは禁忌です。

 一方で @oimohorihor1 氏の関係者の

NaOmi ✈︎ on Twitter: "「通じれば文法や発音が間違っても良いんですよ」という人の英語はちゃんと伝わってないことが98%くらいなので、無視して文法や発音の勉強をして大丈夫です。"

という投稿も全く正しいのです。確かに「通じれば、文法は間違ってもよい」は暴言です。自分のエラーを他人が見逃すことを前提に生きるようなもので、そんな生き方を他人に勧めてはいけません。

 結局(英語でも仏語でもあるいは日本語でも)文法は「自分には厳しく、他人には寛容に」を心がけるのが正解。

 

あまり関係ありませんが...

2018年9月に、成田の JAL ファーストクラスラウンジで出ていたワインのミレジム違いが見つかりました。2か月後に開けるとして、収穫と消費の時間のずれは JAL ラウンジでの体験より半年長くなります。あの時はやや冷たい方が良かったので、10℃ぐらいで出すことにしましょう。ワインの記録はブログ向き。後日非常に役に立ちます。

MH71:NRT-KUL ビジネス - バス代わりの飛行機

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東京で購入。熟成を狙うような appellation でもなく、今飲むのにちょうど良いはず。

 

新年の恒例行事

まだまだ続く新年です。

 

My PARIS AÉROPORTからの年賀状とお年玉

1月 8日に届いた遅い年賀。こんな電子メールは一斉配信のはず。担当者が年内に仕込むのを忘れていたのでしょう。間抜けな年の初めになったパリ空港(CDG, ORY合同)の会員プログラム。

 

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正月気分が続いているのか、礼を失したお詫びなのか、ワンクリックで 2,021 pts がもれなくもらえます。アンケートとか、新たな広告媒体の自動配信への登録とかは一切なし。今時珍しいので、拍子抜けしました。

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"Vos 2021 points bonus vous seront crédités* d'ici le 31 janvier 2021 !"とメッセージが出る他は、ポイントの使い方のページへのリンクがあるだけ。2,000 pts は空港の多くの店で 20€ として使えます。

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*:この文型はよく見ますが、この動詞もともと”créditer 物/人 de 数字” の形で使うので、passif を ”数字 être crédités sur 口座 / à 人” とするのは変なのです。機会があれば仏語にうるさいフランス人に聞いてみることにします。

 

SKYTRAX への投票を促すリンクもありました。この格付け団体、急速に失速している気がするのですが、ADP はまだまだ色気を出していますね。

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BAアカウントのリセット

これは予定通りの日付で起きました。エグゼクティブクラブの会員にしてみれば年に一度ですが、クラブ側では毎月やっていること。時計仕掛けに COVID の影響は認められません。

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GGL の継続は 2,250 TP に BA(または IB)の4搭乗。このブログを開設以来こんなにTP が低かった年はなく、楽勝と言いたいところですが、今年は自信が持てません。特に問題なのは BA/IB の4搭乗。

 

以下は一般論です。エグゼクティブクラブでは会員ティアに必要な搭乗が未達になると、次の会員年度は一段階下の会員になります。GGL 会員は理屈の上ではゴールド落ちと同じで、シルバー会員になるはずですが、何年も GGL を続けている場合は大目に見てもらえるようです。また COVID の影響は個々の会員の条件によってずいぶん違うはずなので、この辺は甘くなる可能性が大きいと予想しています。

 何が言いたいかというと「2020年にライフタイムゴールドに達したものの、COVIDのせいで数年間は保険の意味すら無い」ことです。Si tôt que ça、あほくさ。げに忌々しきは疫病禍。

 

今年は丑年

少々前まで、時計(Vacheron Constantin, Chopard など)や万年筆(Caran d'Arche, Montegrappa など)が干支をテーマに製品を出していました。工芸品として立派なもので、それなりの価格でそれなりの数が出たようです。干支は12年で一回りするので、毎年新作が出せます。永続性が高い商売のような気がしますが、最近はすっかり下火。中国人の金回りが悪化しているようです。中国人社会で賄賂の取締りが厳しくなっているのかもしれません。

 丑の新作も期待薄。サントリー干支ボトルをいつの間にかやめているし...。買う気があってもなくても、不景気は単純につまらないものです。

アコー会員は有利な展開に?

久しぶりにログイン

昨年、だらだらと会員プログラムの措置を発表し続けていたアコーホテル。いちいち地味だったので、昨年の秋口には追跡するのにも飽きてきました。それ以来、情報を更新していません。「新年の驚きに取っておくか」みたいな気分になっていたのでした。COVID-19明けには世界的なチェーンから解放されたい気分も手伝い、関心も低下していました。

 

そして今日になって(1月5日)、満を持してログイン。

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これを見ると 2021年12月末まで会員資格は延長。宿泊実績はリセットされることなく、そのまま持ち越されています。これではトラッキング期間が普段の倍で2年になってしまいます。2020年には会員資格維持に必要な半分の宿泊実勢をもらっているので、かなり気前よい対応になります。

 

アコーは何と言っていたか

しかしこれは一般向けの公示と一致しません。

 

このステータスの現況表示のすぐそばに

Les points Statut et nuits Statut acquis entre le 01/07/2020 et le 31/12/2020 seront reportés sur votre relevé 2021.

(2020年7月1日から12月31日までに獲得したステータスポイントとステータス宿泊数は2021年に持ち越される。)

という注意書きがあります。そういう連絡は記憶にないのですが、これは

・2020年下半期の宿泊実績を今年と来年でダブルカウントするという意味

・2020年の宿泊実績は6月でリセットという意味

なのか、はっきりしません。詳細な記述がリンクされており、そこには会員資格が2021年12月31日まで延びることと

 

Comme chaque année, les soldes de points Statut et de nuits Statut seront remis à 0 le 1er janvier 2021 pour tous les membres.

(例年通り、ステータスポイントとステータス宿泊数は2021年1月1日にゼロになる。)

こととがはっきり述べられていました。

 

もしここに与えられた措置が矛盾しないなら、

・2020年7月以降、宿泊実績は2021年に積算。

・2020年7月以降、宿泊実績は6月30日の数値が12月31日まで固定。

・2021年1月1日には宿泊実績はゼロにリセット。

・2021年12月31日までに2020年7月~12月の宿泊実績が加わる。

ということになるはずです。個人アカウントは奇妙な動きになりますが、これで一応回ります。しかし2020年度に会員レベルを上げる宿泊実績があった会員については大問題。閾値を超えたのが下半期なら、会員レベルが上がる日が通常より遅れ、2021年1月1日以降になってしまいます。

 

現実の乖離

措置に矛盾がなければ、個人アカウントの数字は 0 または 2 sur 30、0 または 115 sur 7000 になっているはずです。しかしそうはなっていません。全く減算が行われていません。

 注意書きにはリセットする日付(1月1日)が明記されているので、明確な不履行です。「1月に」とか、「1月初めに」とかではありません。後から「遅れていました」とか「仕損じました」とは言いにくいでしょう。すると会員に有利な展開を行うしかない気がするのですが、どうなることやら。うまくやると 2020年一年間の宿泊実績が15泊で、2021年~2022年の2年間ゴールド会員というのは、にわかに信じがたい楽勝パターンです。

 

もともとアコーは

SPG と並び、会員資格に大判振る舞いを行うチェーンでした。多くのキャンペーンでは特典用ポイントのみが対象になるのですが、かつてのアコーではそれがそのまま資格ポイントになりました。そういう体質が残っているなら、宿泊実績の持ち越しも不思議なことではありません。

 グループ全体のトーンがビジネスホテルなので、ステータスをありがたがる人達にはどうでも良い話かもしれません。クレカのポイントともほとんど連動しないプログラムです。Courtepaille とか Hippopotamus などのレストランチェーン(=日本で言うところのファミレス。ただしグリルに特化。)と連携して進出するとか、上手にやっている点も目につきますが、世界的なホテルチェーンのビジネスモデルとしてはほとんど意味がありません。ポイントやイメージを世界規模で売りまくる米系に比べると、どうしても派手さに欠けます。逆に言うと、アコーはポイント狂想曲、ステータス狂詩曲から遠い所におり、まだまだ安心していられます。

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確かにビジネスホテル程度だとしても、ヨーロッパでは旧市街の由緒ある建築物であることも多く、部屋からの眺めがこんなことは珍しくありません。

 

1月7日追記

どうやらパリで1月6日に減算処理が行われたようです。数字は予想のうちの片方に一致しています。それほど甘くはないということでした。

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感染拡大の状況次第では、アコーも追加措置を取らざるえなくなるので、今回は締めたのでしょう。平時だったらがっかりしそうですが、旅行できるかどうかわからない状況ではほとんど何も感じません。コロナ禍のおかげで、人の哀楽がその時の前提とか、平準とかに大きく依存することがよくわかりました。

あけましておめでとうございます

かつてない年の出発ですが、こちらは例年通りの船出、フライング・ブルーのアカウント。ブログ記事や噂、前情報とは異なり、きれいにゼロになりました。バランスシートの表記は明らかにおかしいのですが、言っていることはわかります。

 

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エールフランスは外的要因による脅威に曝される場合、国家レベルでの保護の対象とみなされるので倒産することはありません。その点は安心ですが、それは自分の未来を確実にする要素にはなりません。いつになったら搭乗できることやら。

 

解体したB747の機体の一部を小物に作り替え、商品化されていることは皆さんもご存じたと思います。エールフランスが商売をするとこうなります。1992年 2月に AF に納品されたB747-400 のケーブルとコネクターを再利用して作られたブレスレット。

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F-GITD という登録番号は breloque (輪に付いている飾り) に刻まれています。購入は、

Valises et Accessoires de Voyages - Air France Shopping

で可能です。Bracelet Collector 747 という商品名、140 EUR です。

 

2021年、ネタの見通し

空の旅が壊滅寸前に達した2020年でしたが、まだ状況の終息は見えて来ません。個人としては 3月に SIN から帰国して以来、国際線に搭乗しておらず、8か月以上ご無沙汰。

 生活激変に伴って精神状態は多少なりとも不安定に。こういう危機は、賢者の言葉を弄び克服しましょう。無知、無学な(と言うより大学で全く勉強せず、そのことがいかに恥であるか分かっていない)ジャーナリストが執拗に持ち上げ、困惑していた阪大文学部長も喜びます。

Keine Nacht dauert ewig.

では単純過ぎるので、

Il n'est si longue nuit qui n'atteigne l'aurore.

ぐらいにしておくと、無教養、無作法なメディアにおあつらえ向き。どうせ言いたいことは同じ。

 

心の平穏は取り戻せても、運航がどうなるかわからない 2021 については計画が立てられません。本当にいつ夜は明けるのでしょうか。

 

Un nouveau départ

今後可能なシナリオは以下の通り。しかし何をやっても中途半端になりそうな気配。

SFC 流後処理。状況がおそらく似ているだろう SFC 修行ブログに学びます。かつては解脱後にマイルを国際線特典航空券に換え、Y→PY のアップグレードを受け、ステータスの恩恵を噛みしめるのが一つの様式美でした。しかしこれは

le bon vieux temps.

残念ながら SFC ホルダーがこの特典を失なって幾年月。特権が縮小されるばかりの SFC は、未来の指針を与えるモデルになりません。ANAさん、テコ入れしてください。

狩猟民族流無反省ライフ。ひとつの狩場で獲り尽くしたら、別の狩場を開拓。人類が長い間行ってきた営み。ひとつの生涯ティアを得たら、他の生涯ティア攻略に取りかかります。しばらくネタが続きます。しかし体力、財力、情熱の持続力が問われます。ネタの鉱脈と言えども細々と長く掘るタイプなので、記事になるほどの密度の高い内容が得られるかどうかも疑問です。手を出せば、消耗だけが待っている予感がします。

ノマード定住化促進事業。今後は地に足がついた生活を心がけ、文明的なテーマで世界を探検します。陸マイラー、ポイ活、プラチャレ、ふるさと納税、株などです。

Necessity is the mother of invention.

倹約精神が新たな方法を開拓します。醜いのは、他人の発見・考察を利用するだけの者が起こすバカ騒ぎであって、いろいろ見つける人間は立派であることには変わりありません。しかし同一視しない識別能力と、開拓する能力は全く別です。

変化を嫌う老人流対応の否定。死ぬまで昨日と同じ生活を続けようとする懈怠。新しくない情報を元にしても、会員資格の更新はできます。そういう守りに入るのは自然ですが、パンデミックのせいで世界の変容は確実です。昨日の方法は先細り。変化の波に乗れば、成功しなくても「パラダイムシフトを云々、真のエリートがどうしたこうした」と話をこしらえることもできます。怪しげな人たちへの仲間入りできます。大きな欠点としては、パンデミック終息が見えるまでは変化は起きないので、しばらく待ちの状態になること。ブログは休業です。

 

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ノマード定住化促進:陸マイル兼ふるさと納税


選択肢が多い現代でも、結局は文化

BA、エグゼクティブクラブの利用をどうするかという点も考える必要があります。この会員プログラム、英語にも、英国の習慣にも、英国趣味にも親しんでいるが、仕事が日本にあるので日本がベースというような場合に価値が高くなります。

 自分を分析すると、英国風なんて悪趣味の極みだとか、世界一貧弱な食習慣だとか公言するほど嫌いなわけではありません。かと言って、チップ・バティが突然食べたくなることはないし、ディナージャケットよりスモーキングの方がピンと来るし、親しんでいるとは言えません。英国とイギリスの区別もいい加減です。

 

BA に関していうと

・(往復同経路、乗継1回という典型的な国際線)航空券での最長距離

・初のフルフラットシート

・初のプレミアムエコノミー

・初の国際線ビジネスクラス

・初の片道発券

・初の海外発券

を経験しています。個人的には因縁深い会社です。しかしその程度といえばその程度。文化的な距離を縮める程ではありません。

 スコッチ、シェリー、ポートやマティーニで夜の時間を過ごす自分の姿が想像できないあたりにハードルの高さを感じます。スタイルを無理に真似して、慣れない酒に酔った挙句、

Beauté de femme et bon vin réveillent de bon matin.

なんてうっかり口を滑らし、セクシスト認定されるのがオチでしょう。

L'habit ne fait pas le moine

と言うべきか、

♬ Wie dieser Stab in meiner Hand nie mehr sich schmückt mit frischem Grün, kann aus der Hölle heißem Brand Erlösung nimmer dir erblühn!

と言うべきか...。

 無理なものは無理。根源の問題は、大陸の天国は島国の地獄 & v. v. が実に多いことです。

 

それで 会員ステータスのステータスは

BA アカウントステータスがどうなっているのかよくよく観察してみると、GGL が更新できていません。このまま会員資格延長期間に突入です。

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BA は 2020年 6月に全会員ティアを 1年延長し、次回更新に必要な TP をいつもの75%にするとアナウンスしています。未更新の Pechedenfer の場合、2021年 1月以降、1年間のうちに BA か IB を 4搭乗を含む 2,250 TP を積算すれば、2023年 2月まで GGL 会員というわけです。平エメラルドは正直言って寂しく、基準を下げる措置で奮い立ちもしますが、これは他の会員も同じ。

Always remember that you are absolutely unique just like everyone else.

上級会員は増えそうです。

 

大陸の FFP

エールフランスに関しては Silver 会員資格が1年間延長され、息をついています。せめて Gold に戻したいところですが、JAL で搭乗実績を作るのは癪。海外渡航ができるまでは塩漬けです。

 フライングブルーは縁切りが難しいのですが、エーゲ航空の Gold 会員は続けられなくなる恐れがあります。ANA 国内線だけでも資格維持は可能です。このまま疫病の状況が変わらないと、そういう事態に追い込まれるかもしれません。すると SFC やダイアモンド修行僧と同じ行動をする羽目になります。彼らの世界がどんな感じなのか覗いてみたいのですが、知らなくてよい気もしますし、踏ん切りがつきません。

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耳から覚えたギリシャ語は καλημέρα だけ。文化消化度が低すぎて、A3を持続する原動力になりません。


多数派の2020年と来年

日系の会員は、ええじゃないか騒動以来ではないの?という狂乱に巻き込まれた2020年。ANA日本の航空会社として初めてプレミアムポイントを半年間 2倍にJAL も追随して 1月遅れで FLY ON ポイントを半年間 2倍にしました。切羽詰まった航空会社による前代未聞のキャンペーン。

 事実はどうだったのでしょう。パンデミックでも「修行2020:おすすめのルート」などと紋切り型の記事を見ました。千載一遇の機会を活かした方は大勢いたと思います。社会的なリスクをものともせず、航空会社が苦しい時に積極的に利用したのですから、ANAJAL にはきっと感謝されていることでしょう。昔から言われる通り、

Qui ne fait pas quand il peut ne fait pas quand il veut.

ですから、できるとあらば思い切って、しかし慎重に事に当たるのはいつでも正解です。

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幸い第4四半期には国内線の運航が、かなり復活しました。JGC, SFC, ダイヤモンド etc. などの追い込みができた方も多かったはずです。

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「めざす」の代表

そんなこんなで、2020年は大量の解脱同期生が生まれたはずです。SFC2020 や JGC2020 などの文字列を見ると親近感を覚える人は、良い年を選んだものです。

 さらに来年 JAL では、継続のための FOP には高下駄を履かせてもらえるとのこと。狂乱はまだ続くようで羨ましい限り。

 

北米大手の FFP では、 2019年明けの会員ティアが維持できなくなった日本人会員が続々逃げ出すその時パンデミック勃発。上級会員制で大幅緩和が起きます。こういうのを歴史の皮肉と言います。ANAJAL への移籍を取りやめた方が多いのではないでしょうか。多様性は保たれる方が、みんなにとって良い結果になります。北米の会社は、支払金額の基準を下げたままにして欲しいものです。

 

今はどの航空会社も顧客救済のために、大判振る舞いに踏み切っています。2年以上楽になる会員がほとんど。しかし思い出すべきは、

Der Weg zur Hölle ist mit guten Vorsätzen gepflastert.

ぬるま湯に慣れた身では、旅客需要回復後に来る改悪の嵐はショックが強過ぎ。頓死必至です。2021年の座右の銘は「嵐の前に逃げ切るべし」?