エコノミーに乗る理由
ゴールド会員だと、年4枚のビジネスクラス利用バウチャーがもらえます。電話してアップグレードを依頼しますが、直前に空きがあれば自動的にビジネスクラスを用意してもらえます。
しかしながらシートはエコノミーと一緒。中央席をブロックしているだけ。機内食は少し良くなるのかもしれませんが、なんだか電話代がもったいないような気がして仕方ありません。欧州線は差が小さい上、客層の均一化が避けられず、キャビンがつまらなくなります。たとえ無料でも、ビジネスを選ぶ気が起きません。
今期はエコノミークラスに赤ん坊連れが多くて、騒々しい移動でした。隣は平気で授乳しています。母親になったという誇らしい感覚すら感じられます。赤ちゃんはかわいいし...。地中海世界の素晴らしい一面だと思います。100年前だと世界中で日常的な光景だったのでしょうが、今では貴重。ビジネスクラスではこれはありません。
ただし、ブログ記事にするならバリエーションがあった方が望ましいので、気が向いたらアップグレードにもチャレンジしてみます。
2年ぶりのΕλευθέριος Βενιζέλος空港
エーゲ航空の会員は、アテネ国際空港へ来る機会も多いはずと言いたいところですが、会員でもなければ、日本からは来ない場所ですね。
前回来た時から、天井の照明が変わっている気がします。
Schengen域から飛んできて、Schengen域外へ乗り継ぐ場合、一般エリアに出る必要があります。逆もそうです。一度到着者として外に出て、最初から出発する必要があるのです。これがアテネ国際空港の特徴。
キプロスは、Schengen条約では微妙な状況(調印済、民族問題・移民問題で実施延期)。結局2016年末の時点では、Schengen域内なのにもかかわらず、他のSchengen加盟国との間の出入国では、通常の出入国審査があります。普通にパスポートのチェックを行うのですが、Schengenのスタンプが押されます。頻繁に外国に出かけるノマド諸氏は、パスポートの余白に注意が必要。増ページはお早めに。
セキュリティを過ぎて、空港内のギリシャの食品などを見てみるのですが、知識が絶対的に不足しているため、買う気が起きません。仕方なくSwissport営業のラウンジへ。
ここはピアAの端にあります。空いています。気温が少し高め。窓の外は、空港への誘導路の混雑と、停泊中のエーゲ航空。
搭乗時間になったらゲートに向います。
Miles+Bonusの有力提携先、喫茶店チェーンのFLOCAFEがありました。
モノによっては、割引が受けられるはず。
ゲートは開いていることになっていますが、このあと10分の遅れが伝えられました。機内整備の遅れのようです。
搭乗
エコノミー利用のゴールド会員とビジネスクラス利用のゴールド会員の違いは、事前にエーゲ航空に電話をかけたかどうかの違いしかありません。季節柄、ビジネスクラスは空いています。クリスマスリースは恐らく新年まで飾るのでしょう。
A320-200にはいろいろな機材があり、これは液晶画面が天井から降りてくるタイプ。フライトマップの表示があります。モスクワから飛んできた機材のようです。
搭乗橋を使っているのですが、なぜか機内に強い風が吹いています。この空港では空気の通りがあるのが普通なのかもしれません。南欧では風通しを旨とした空間、服装がデフォ。
安全の注意ももちろんビデオ。アジアの航空各社と同様、選りすぐりの容姿を持った客室乗務員たちを登場させます。
ギリシャ美人のオンパレード。
ギリシャ人なら金髪に染める必要はない気がしますが、それはともかくこの人、Ludivine Sagnierに似ています。実践デモは3人目の乗務員。有名なノースリーブの制服姿。
ノースリーブだと種痘の瘢痕が隠せず、何となく親近感が持てます。ギリシャがいつまで種痘をやっていたのか知りませんが・・・。
アメリカの航空会社の作成したビデオだと、肌の色のバランスをとることに力を注いでいるし、西欧のビデオだと、男女のバランスを重視するところがちらほらあります。御国柄が出ます。
エーゲは機内のカーペットにも、2羽のカモメが入ります。
BCN-ATHより更に短距離の路線ですが、国際線のプライドにかけて機内食が出ます。
Tadaaam!
BCN-ATH便と内容はほとんど変わりません。パン、バター、チーズが無いだけ。焼き菓子は同一。ただし片付けははるかに簡単そうです。近距離路線ではそういう点が、非常に重要。折り返し時の清掃の手間を省き、遅延の原因をつぶします。
エーゲ航空は、機内販売も充実していますが、特製の腕時計が出ました。folli follieがデザインしたということで、あまりヘンテコなものではありません。
特製ボールペンもParkerです。Parkerのボールペンが12 EURだったら、単純に安いのでは?
販売するアメニティは、しっかりした品を製作しているようです。
キプロス上陸
そうこうしているうちに、もう到着間近。搭乗までが少し遅れましたが、以降は大変順調。
しかしまたもや沖留め。こればかりは文句を言っても始まりません。
Schengen域内移動で例外的な扱いを行っているので、予想どおり入国審査では時間がかかりました。受託手荷物は受取りでは、もうターンテーブルが回っています。
ここは南の島のはずですが、寒いキプロス。