旅の始まりはchampagneから
このchampagne、全く趣味に合わないと不平をいいながら、毎回口をつけています。言行不一致です。
Laurent-Perrierを引っ込めて出すということは、比較的安く大量に仕入れることができたと言うことですが、このchampagne、売れていないのでしょうか。
これから旅行と、気分を盛り上げるにはchampagne。まあそういうことで、不一致は見逃していただくとして、97番ゲートへ。
最近、搭乗予定時間にゲートに着くと、優先搭乗中になっていることが多い Malaysia航空(MAS)。この方が列を作るよりスマートですが、ゲートの待ち時間にはネタが落ちていることが多いので、良し悪し。
MASのウェルカムドリンクはジュースか水。champagneはありません。
マイラー席以外を選んでみましたが、意外に狭いことが分かりました。ただし機能的には十分です。またスクリーンがちょうど良い距離か、やや近めなので、映画に没頭するには良い感じです。
本来典型的な夜便
ゲートを離れます。
発着制限時間があるため、夜の成田は空いていて遅滞なく離陸。房総半島の夜景。海岸線は、道路の明かりでわかります。
東南アジアを夜飛んでも、道路照明で海岸線が分かることはありません。日本では新しい道路を敷くのに、土地収用が難しく、ついつい海岸線とか、河川沿いになってしまうことの結果です。それなりに開発が進んでいることを感じます。
サテは3本。
現在は3本または4本。だんだん本数が減ってきているようですが、経費節減のためでしょうか。そんなに効果があるとは思えません。何ならソースを廃止、牛肉も廃止、塩とカットした柑橘類を添えるだけでも一向に構いません。焼き鳥になってしまいますが...。
ワインはひょんなことから、リストにないものが出てくる羽目に。
Château-Fuissé Tête du Cru。しかも2011。なぜこんなものを搭載しているのか、そもそも疑問でしたが、開けさせて悪いことをしたかもしれません。最近、頻繁に乗っている路線なので、そこは勘弁を。
経年から口当たりが柔らかい一方、Silex土壌の強烈なミネラルが感じられる逸品。価格的にも若干高めですが、それ以上のものがあります。もっともPouilly-Fuisséをここまで仕上げる必要はないという意見もありそうです。
それでl'Entréeは、初めて試してみるジャパニーズ・デライト。日本の悦び。
昨年からメニューが一新していますが、調達先は変わっていないようです。素材が同じです。左上の麺は選択できません。特徴は異常に多いわさびで、わさびで花を描くために多くなったようです。
続いてカレー。
ちゃんと皿が取り替えられます。某会社のように、夜だから一気に出してしまうという手抜きはありません。他社の水準が落ちたためか、日本ー東南アジアでMASの機内食のレベルは高い方になっています。
やることがなく退屈に感じられ、12時前には寝てしまいます。まずは意味不明の穴が開いているシーツを敷きます。
これはシートベルトを通す穴ですが、B777の時代のもの。MASはB777を廃止、現在の長距離用機材はA330です。(A380も一部で運用を続けています。) 三点式シートベルトになっているので、この穴は不適。またスタッガードタイプのシートになり、シーツを敷くにはスキルが必要となってしまいました。それでも律儀にシーツがあるのは、面白いところ。
まだ大隅諸島の西を飛んでいます。ほとんど鹿児島。
記録的な就寝時刻です。
明るくなっていることに気がつくと、もうこんなところを飛んでいます。
4時間半も寝られました。記録です。あと50分で到着。良い時間配分のような気がしてきました。
ちなみにカットフルーツやアイスクリーム、卵ヌードル(インスタント麺を立派な容器に移したもの)、サーモンサンドイッチなどを食べることができます。シートベルト着用のサインが点灯していない限り、ホットドリンクもOK。
本日は点灯中だったので、ジュースぐらいしかとれません。
なお就寝前に、500 mLのミネラルウォーターのペットボトルが配られます。乗り継ぎの場合は機内に置いておくしかありません。
首都 Luala Lumpurから近い海岸線。
波止場も見えます。
ビジネスクラスの客は、よく寝ているといつも思っていたのですが、理由が何となく分かりました。いつもは、マイラー席ゆえのスペースのため、活動していたのでした。狭くて暗いところでは静かになり、睡眠に落ちるのがヒトなどの動物の習性です。
なお、今日はそこそこ空いていたようで、エコノミーでも良く寝られたようです。