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BAエグゼクティブクラブのGGL会員(その1)

BAの最上級会員制度

British Airways(BA)のマイレージプログラム(FFP)は、Executive Club。私的団体が連想させるクラブとしたところに、英国臭がします。一般にクラブの名称は、会員の属性または活動内容を端的に表しますが、Executive Clubは executive(大企業などの巨大組織で組織の意志決定を行う幹部)でなくても、入会できます。bloody foreignersでもOK。Japanese salarymanも入会可能。

 

三大航空連合に加盟する会社の場合、上級会員特典は共通化が図られています。BAがつくった航空連合 oneworldでは、上級会員は3種類あり、敷居が低い方から、Ruby, Sapphire, Emeraldとなります。一見、oneworldが会員別にサービスを提供しているように見えます。小さな加盟会社だとFFPも小さくなり、共通サービスを超えた独自サービスはほとんどありません。一方で大きなFFPの場合、自社会員向けサービスも充実しています。

 

BAは会社の規模が大きく、FFPは大きくありません。Executive Club独自のサービスは多くありませんが、4~5年前からGold会員を超えた上級会員制度の整備を行い、それなりに特徴が出ています。名前は Gold Guest List 会員(GGL)。Club内のリストです。会員種別としてBronze, Silver, Goldの上に来るものではなく、Gold会員の中の別扱い会員です。

 BAは今のところ大々的に宣伝する気はないようで、公式Websiteもありますが、会員専用です。

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ログインしないとそのサイトにはアクセスできません。BAの控え目な態度に対して、FlyerTalkではGGLは1つの会員種別の扱いです。

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法外なのか妥当なのか判断が難しい基準

GGL会員はPremier会員と異なり、万民に開かれています。その会員資格に到達する基準は単純。会員別に定められた年度中に、Tier Pointsを5,000以上積算するだけです。Gold会員になっていることがおそらく前提です。

 Gold会員の基準Tier Pointsは1,500(会員年度内の積算)ですから、その3.3倍の搭乗が必要です。Gold会員になるためには、BA/IB便4搭乗も必要条件です。

 

これらの基準は、旅行者にとってどの程度の意味を持つでしょうか。

 

まずGold会員の1,500 pointsがどのぐらい大変か、イギリスの住民をモデルに考えてみます。

庶民的な場合:BAの格安エコノミーで欧州に出かけた時、加算されるTier Pointsは往復で10。1年に欧州150往復というのは、あまり普通の人生ではありません。

少し金回りがよい連中:バカンスの遠出(欧州外)は、格安エコノミー往復で40 points得られます。1年に南の島へ38回行く羽目になり、もはやバカンスではありません。

 

こんな旅行パターンだと、Gold会員は実質的に無理であることが分かります。一方、欧州の住民だと乗継がそのまま加算され、少し有利になります。例えば、

欧州内のビジネスマン:欧州内2都市間で強引にBAを使うと、ビジネスクラスで往復160稼げます。月1回出張で楽々Gold会員。

やり手のビジネスマン:北米出張にBAを使うと、ビジネスクラス欧州ーLondon ーアメリカ往復で360にもなりますから、年4、5回の大西洋横断でOK。

 このように欧州の住民が出張でビジネスクラスを使えば、Gold会員は無理なく維持できるような感じです。

 

特殊なケースですがロンドンの金融会社には、アムステルダムに住み、毎朝AMS-LCY線を利用して通勤する被雇用者がかなりいます。こういう人たちなら、エコノミー利用でも年間2,000 pointsぐらいわけありません。Brexitで根こそぎいなくなる人たちです。

 

遠い外国に住む会員は、さらに有利です。長距離の出張という線でBAと関係が深そうなのは、インドや中東に本拠地があるビジネスマンの北米出張でしょうか。BAが指名されても、全く自然です。この時ビジネスクラスを使うなら、1往復560 points、3往復でOK。こういう会員はかなりの数いるようです。

 

生活を大きく変えずに無理なくGold会員になったり、その会員レベルを維持できる条件は限られます。

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同じようにBAの利用でGGL会員になりたければ、1年間に

・格安エコノミーで英国-欧州500往復 (=毎日1.4往復)

・格安エコノミーで英国-欧州外125往復(=毎週2.4往復)

ビジネスクラスで欧州2都市32往復   (=毎月2.7往復)

ビジネスクラスで欧州-北米14往復   (=毎月1.2往復)

ビジネスクラスで中東・印度-北米 9往復

なんて旅行を行うことになります。これでは「フライトと共にある人生。」下手をするとBAの乗務員より飛ぶことになります。BAのみを利用する場合、Gold会員もなかなか大変ですが、GGLには普通ではない空気が漂います。