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バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

ワインスクール代わりの飛行機(その19):キャセイパシフィック航空ビジネスクラス

travels CX

ワインのセレクションなんて楽しい仕事だろうなんて思うのは、完全に素人考えでしょう。実際には在庫管理、情報収集、購入契約、運搬など山のような仕事の中の上澄みのような作業。ワインの出自のチェックや、コンサルの背後の調査も欠かせません。いやはや大変です。目の前のグラスは、担当者の努力の賜物。たかが機内のワインと軽く見るとバチが当たります。筋を言うと、生産者、次に一般消費者に敬意を払うべきなのですがね。

 

白ワイン NZ>Marlborough, Sauvignon Blanc

Yealands Estate Land Made Sauvignon Blanc, Marlborough 2015

 

キャ セイでは外せないニュージーランド。こだわりのsauvignon blanc。客室乗務員が白ワインについて何か語る場合、この白が好きだとか、こっちがお薦めという具合です。キャセイセレクションの Marlborough Sauvignon Blancは、現場で公私共に評判が良いようです。

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レモン色というべきでしょうか、薄い黄色。麦わら、青草の香りはエレガント。酸は期待通りはっきりしており、青レモンと青草の香りを背骨として、熱帯果実の香りが肉付きになっているような構成。力強さを目指したワインではなく、品良く繊細です。余韻は長め。

 これも前菜向けです。この時の皿は、合鴨ロースト冷製、セロリサラダ、青りんご片、オレンジのチャツネ、水分を取り除いたトマト、胡桃だったのですが、それぞれが非常に良い組み合わせになりました。

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胡桃は糖衣をまとっており、これは無い方がワインには合うと思いましたが、大したことではありません。

 

赤ワイン AUS>Barossa, Shiraz

Dandelion Vineyards Lionheart of the Barossa, Shiraz 2013

これも固定枠。東南アジアー東アジアの地勢や食文化を考えると、オーストラリアワインは第一に候補に挙がります。生産者側も、第一に考えるべき販路ではないでしょうか。適当という意味で、良いワインが目白押しです。オーストラリアと言えばShirazですが、キャセイはBarossaのShirazに思い入れでもあるのでしょうか。

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黒が混じった濃い赤。見た目には若く、生き生きしていますが、一方で香りは控えめ。このギャップから、よく言えば奥ゆかしさを感じます。口に含むと、mûre, 木苺, プラムなどが明快で、若く肌理細やかなタンニンに収斂性は皆無です。樽を使っているようです。チョコレートの香りが顕著で、酸は十分。余韻は程よく、きれいに延びます。

 Bordeauxでは華やかさが足りないという人には、ピッタリでしょう。肉料理全般に合わせるのが、期待される役回りでしょうが、海老に合わせた私Pechedenfer。黒トリュフとクコの実(それと瓜系の野菜)にかけましたが、まずまずの成功。

 

ポートワイン

Dow's Late Bottled Vitage Port 2009

2008の方が好みでした。2009はヨーロッパで気温が高かったのですが、ドウロ川流域も例外ではなく、酸に比較して、ブドウの糖度が高かったようです。もちろん大きな蔵の品ですから、良いブレンドとなっています。

 タンニンも多いのですが、熟成の後にすっかり丸く滑らかになっています。果実味は豊富な方でしょう。

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キャセイパシフィックのビジネスクラスでは、プラリネチョコレートが無くなり、デザートはアイスクリームのみとやや寂しい状態です。ポートはデザート代わりにもよいのでまだ救われています。