Miles & Bonusのゴールドカードが早く着きすぎたので、スターアライアンス長距離国際線の利用に間に合ってしまいました。ステータスを使えないという諦めは、ステータスを使わないというやせ我慢に変質したのですが、そのやせ我慢もチェックインの列の長さを前に霧散しました。ビジネスおよびスタアラゴールド会員のカウンターへ直行。へたれの証明です。
トルコ航空です。トルコとギリシャは、領土のゼロサムゲームに明け暮れている宿命の敵。気を遣います。
もっとも成田の地上係員は日本人。そんなこと知ったことではありません。47番ゲート近くのANAのラウンジでシャワーを浴びて、搭乗することに何の気遣いもいりません。
さて優先搭乗で、エコノミーのキャビンに行くのは何となく格好悪いのですが、ご同輩はほとんどいませんでした。(エコに優先搭乗したのは3-4人?A330-300で搭乗率は9割ぐらいだったようですが。上級会員が少ないのか、おおらかな乗客が多いのかは定かではありません。)
トルコ航空は初めてなので、エコでも新鮮でした。初めての航空会社は、長距離エコが面白いと思います。苦行ですが、その価値があります。
席は普通ですが、食は充実していました。うまい、まずいというような議論はどうでも良いとして、量は十分。12時間の飛行でのエコノミークラスのサービスは、
アミューズ・ブーシュ:Turkish delight
コールド・ドリンク
コールド・ドリンク
ホット・ドリンク
スナック
(ギャレーに2種のサンドイッチ、2種のおにぎり、後何か+non-alcoholic drinks:自由に)
コールド・ドリンク
朝食
ホット・ドリンク
と言う具合です。CAのサービスは2割多い感じです。満足度が高いと思います。
エコのアメニティは私の知る限りのベストです。目隠し、歯ブラシ、耳栓、リップクリームが、往路はソフト・ケース、帰路はハード・ケースに入っていました。共にペンケースになりそうです。使い捨てスリッパも配られます。
サービスが充実しすぎです。
キャビンの雰囲気はとても良く、工夫して個人旅行をしているような日本人が大勢いました。ガイドブックなどから判断して、欧州への乗り継ぎが多そうでした。
トイレにもちょっとした心遣いが。
ただし、機内免税品販売は無く、IFEも充実しているとは思えませんでした。
機内誌を見て驚いたのですが、トルコ航空の欧州、中央アジア、アフリカの路線網は、恐ろしく充実しています。世界でもっとも多くの国に就航している航空会社だとのことです。ここの顧客(Miles & Smilesの会員)になるのは悪くない話です。
イスタンブール空港もやる気まんまんでした。トランジットでも入国でも気分良く旅行できました。(街で出会う連中はいろいろですが...。)日本のパスポートには、arrival visaも不要です。
エーゲ航空も就航しています。
欧州ではトルコの国家イメージは、今一つ良くないし、中東の航空会社は勢いがあるし、国策でがんばっていると言うところでしょうか。
イスタンブールは一級の観光地で、単なる中継地ではありません。価格、予約の取りやすさでも優れているトルコ航空。選択する理由はたくさん見つかります。